2010年9月1日(水)

OBCの取り付け − R100RSさんより

先日、E34 530iに乗り換えられたR100RSさんより、OBC(オンボードコンピュータ)取り付けのレポートをいただいたので紹介しよう。


以前よりOBCには興味があったのですが、先日、やっとオークションでM5のOBCとウインカーレバーを調達しました。手に入れたOBCは、メンテオフの機会に参加して取り付けたいと思っていましたが、機会を逸してしまい、昨日ようやく交換しました。

私の車両には、現在、純正オーディオの横にデジタル時計が付いています。これを取り外すため、まず過去のレポートを参考にして、純正オーディオのヘッドユニットを外します。

純正オーディオの両端にある小さな蓋を開けると、2mmの六角ネジが見えるはずです。これを六角レンチで緩めます。このネジは左に回しきっても最後まで抜けませんので、無理に緩めすぎないで下さい。

その後、DDさんのレポートを参考に、OBCを取り付けます。純正オーディオのヘッドユニットを外すと、左側上方にプラスチックのレバーが見えます。DDさんのレポートでは、これを押し込んでポキッと折っていますが(笑)、ここは冷静にレバーを押し込みつつ、デジタル時計の裏に手を入れて手前に押し出すのがいいでしょう。

デジタル時計を取り外したら、緑色のコネクタを引き抜き、その後、OBCを入れてみてフレームと干渉する部分を金鋸で切り取りました。

さて、ここまでできれば、後はOBCを取り付けるだけなのですが、OBCにコネクタを接続して確認したら液晶に何も表示されません。OBCのバックランプをチェックしたら1個切れていたので交換しましたが、それでも表示されません(泣)。

ミッチョさんのレポートでOBC内部の抵抗が燃えて、液晶が表示されなくなるトラブルの事例があったので、DDさんにメールして修理をお願いしてみました。すると、DDさんから「OBCはポン付けできるのは少なくて、一般的には配線の改造が必要だ」と教えて頂きました。その際に紹介されたページを参考に配線を改造したら正常に動作しましたので、その手順を報告します。

まず、OBCのコネクタ(デジタル時計のコネクタ)の17番ピンの配線(色は赤に薄紫の線と黄色の帯)を切断します。これに9番ピンの配線(色は赤に黄色の線)から電源を供給します。私は、手持ちの割り込み配線コネクタで接続しました。配線の中には似たような色の線もありますから、間違えないようにして下さい。

この配線の改造により、バッチリ動作するようになりました。

OBCの取り付けができたら、DDさんのレポートを参考にして、ついでにOBC対応のウインカーレバーも交換しました。この作業ではレポートでご指摘のように、上側のコラムカバーの着脱に苦労しました。

何とか無事作業を完了する事ができました。これもひとえに先達の方々が、貴重な体験や情報公開をして下さっているお陰と感謝しております。


以前、OBCの取り付けが流行った(?)ときには、17番の配線を切断して9番の配線に接続するのはよく聞く話だったが、このサイトの過去のメンテレポートの中にはその事例報告がなかった。貴重なレポートである。

末尾ではあるが、貴重なレポートをいただいたR100RSさんに感謝する。



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