2002年1月12日(土)
OBC装着 − 先達はあらまほしきものなり
BOHPのメンテ21(E34)のコーナーを見ていると、E34BM小僧さんのオンボードコンピュータ(OBC)装着に関する詳細な記事(第72話、第73話、第75話)が掲載されていた。私は自慢ではないが、電気系おもちゃが大好きである。私の車は、95年式の525iなので、OBCの代わりに写真1のようなディジタル時計が付いている。E34BM小僧さんの記事を見たときからいつかはOBCを付けてみたいと思っていた。
写真1 ディジタル時計中古市場でのOBCの相場は1〜2万円ぐらいする。貧乏な私には、ちょっとばかり高い。Yahooオークションでも1.5〜2万円ぐらいで出ているようだ。
ある日、Yahooオークションを見ていると、E32(7シリーズ)の部品取り車がたくさん出品されているのに気付いた。たしか、E32もOBCを装着していたはずである。少し調べてみると、E32のOBCとE34のものは同じであった。
そこで、E32の部品取り車を出品しているある出品者にメールで連絡を取ったところ、740に付いていたOBCを5,000円(消費税・送料別)にて譲ってもらえるとのことであった。おまけに、もし譲ってもらったOBCが動作しないときには、返品または交換に応じてくれるそうだ。ちなみに、この出品者は大阪の業者である。
出品者から送られてきたOBCは、写真2のようなものである。P/Nは65818351055であった。
写真2 送られてきたOBCE34BM小僧さんの記事によると、OBCは結構簡単に装着できそうである。そこで、記事を参考にして早速取り付けてみることにした。私が取り付けた方法は、E34BM小僧さんの方法とほとんど同じだ。先達はあらまほしきものである。
用意する道具は、写真3のような軍手と金鋸だけである。
写真3 OBC交換に必要な道具まずは、カーステレオを外す。私のものは既に自分で社外品(SONY製)のものに取り替えている。カーステレオ外しはお手のものだ。カーステレオを外したところを写真4に示す。それにしてもカーステレオの配線がごちゃごちゃしている(笑)。
写真4 カーステレオを外したところカーステレオの穴の左側(OBC側)を覗くと、写真5の赤矢印に示すようなレバーが見える。どうやら、これがディジタル時計を外すレバーのようである。
写真5 ディジタル時計を外すレバーE34BM小僧さんが記事で書いておられるようにレバーを押し込むとディジタル時計が外れる。しかし、これがメチャメチャ堅い。親指で思いっきり押してみたが、外れそうにないし親指も痛い。そこで、写真6に示すような「レバー押しSST(?)」を使うことにした。車載工具のプライヤーに軍手をかぶせただけである(笑)。
写真6 レバー押しSST(?)写真7のように、これを使ってレバーが折れる勢いでグッと押す。
写真7 レバー押しSSTでレバーを押しているところすると、パキッといってレバーが折れた・・・・・。どうやら、写真8のようにレバーの下側が折れたようだ(笑)。
写真8 折れたレバー気を取り直して、SSTでさらに押すとやっとのことでディジタル時計が外れた。写真9のように、ディジタル時計を外すと奥に緑色のコネクタが見える。ディジタル時計がこのコネクタに接続されているため、レバーが固かったのだろう。
写真9 ディジタル時計に接続されていたコネクタE34BM小僧さんが書いておられるように、ディジタル時計とOBCでは奥行きが違う。OBCを取り付けるためには、写真9の奥に付いているプラスチックの板を切り取らなければならない。まずは、写真10のように、緑色のコネクタを右側にずらして外す。
写真10 コネクタを外すそして、写真11、12の緑色の矢印で示したところを金鋸で切り取る。E34BM小僧さんはニッパーとカッターでバキバキと切ったようだが、手が入らないのでニッパーとカッターではうまく切るのは難しい(と思う)。
写真11 切り取るところ(左から見たところ) 写真12 切り取るところ(右から見たところ) 緑色の矢印の元から先に方に向かって金鋸で丁寧に切っていく。プラスチックは柔らかいので、比較的簡単に切れるはずである。写真13に切っているところを示す(写真11・12と逆方向ですね・・・)。
写真13 奥のプラスチック板を切っているところプラスチック板を切るときに、配線類を一緒に切らないように注意が必要だ。写真11,12の緑色の矢印の部分をすべて切り取れば、奥のプラスチック板が外れる。ここまで来れば、あとはOBCを取り付けるだけである。
しかし、緑色のコネクタに譲ってもらったOBCを接続してイグニッションキーを回してみるが、液晶表示が出ない。よくよく見るとOBCの左右に付いている電球が両方とも切れているようである。
ちなみに、OBCには左右と下側にそれぞれ1つずつ、合計3つの小さな電球が付いている(写真14,15,16)。左右の電球は液晶表示のバックライト、下の電球は操作キーのバックライトのようである。
写真14 電球(右) 写真15 電球(左) 写真16 電球(下) この左右の電球を元のディジタル時計に付いていたものと交換する。電球は反時計回りに90度回すと外れる。取り付けるときは外すときの逆だ。
こうして電球を入れ替えたOBCを取り付けてみると、写真17のようにバッチリ液晶表示が出るようになった。
写真17 OBC取り付け後最初にイグニッションキーをACCにすると、"PPPP"と表示される。そのままイグニッションキーをONまで回すと時刻入力表示(00.00 AM)になる。ここで、1000、100、10、1のキーを利用して現在時刻を入力し、S/Rキーを押すと時刻を設定することができる。"AM"を"PM"に変えるには1000キーを2回押せばよい。
ちなみに、"PPPP"はOBCのエラー表示だそうだ。イグニッションキーをONにしてもまだ"PPPP"と表示される場合には、そのままキーをOFFにしてしばらく(1時間ぐらい?)待った後、一旦コネクタを抜き、再度コネクタを接続してみるといい。
なお、OBCの使い方に関しては、E34BM小僧さんの記事やBMW@FUNのE34オーナーズルームの過去記事を参照して欲しい。
最後になったが、OBC装着に関して詳細な情報を提供してくださったE34BM小僧さんをはじめ、BMW@FUNでご活躍の皆様に感謝する。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。