2002年1月27日(日)

OBC操作用ウィンカーレバー装着 − やはり先達はあらまほしい

OBC装着  − 先達はあらまほしきものなり」で、OBCを装着したことを報告したが、OBCを装着したからにはOBCの操作ができるウィンカーレバーが欲しくなるのは人情である。特にBOHPのメンテ21でE34BM小僧さんがノーマルウィンカーレバーから交換されたと聞いては、ますます取り付けたくなってきた。

そこで、前回、OBCを譲ってもらった方(大阪の解体業者さん)にメールで連絡して、OBC操作用のウィンカーレバーがあるかどうかをたずねてみた。すると、ラッキーなことに7シリーズのOBC操作用ウィンカーレバーがあり、1,500円(税別)にて譲ってもらえることになった。譲ってもらったウィンカーレバーを写真1に示す。


写真1 OBC操作用ウィンカーレバー

写真1からもわかるように、BCという表示があり、レバーを押し込むことでOBCが操作できるようである。早速、ノーマルのウィンカーレバーと交換してみることにした。以下にその手順を示す。


ウィンカーレバー交換手順

まず、下側のコラムカバーを外す。これは、写真2の赤矢印で示したプラスチックのネジを外せば、全体が外れるようになっている。ただし、ツメのようなもので上側のコラムカバーとくっついているので、思い切ってバキバキと取り外す。


写真2 下側のコラムカバーを固定しているネジ(下から見たところ)

すると、写真3のように、配線類が見えるようになる。


写真3 下側のコラムカバーを外したところ(下から見たところ)

次に、上側のコラムカバーを外す。これは、写真4の赤矢印のプラスチックネジを外せば、全体を外すことができる。ただし、外すときには、ハンドルを一番手前に引き出した方が外しやすい。


写真4 上側のコラムカバーを固定しているネジ(上から見たところ)

上下両方のカバーが外れると、次にハンドルの右側にあるカード入れを外す。私の車は右ハンドルなのでカード入れが右側にあるのだが、左ハンドルの場合はハンドルの左側にあるかもしれない(よくわかりません)。カード入れは、写真5のように蓋を開けて赤丸で示した4本のネジを外すと簡単に外れる。


写真5 カード入れを固定しているネジ

カード入れを外すと、ウィンカーレバーに接続されている配線のコネクタが見える。そのコネクタを写真6に示す。


写真6 ウィンカーレバーに接続されている配線のコネクタ

写真6の赤矢印で示したコネクタがウィンカーレバーのコネクタである。このコネクタは左右の両側から指で挟み込むようにすると外すことができる。また、ウィンカーレバーの配線には、このコネクタ以外に2つの小さなコネクタ(それぞれ1本ずつの配線)がある。これも同時に外しておく。

そして、今まで付いていたウィンカーレバーを外す。ウィンカーレバーは、まず写真7の緑色の矢印で示したボルトを外して、ウィンカーレバーに接続されているアース線を外す。次に、赤矢印で示した部分とその上の部分を押し込んで、レバーを外す。


写真7 ウィンカーレバーを外すところ

そして、ウィンカーレバーの配線をうまく外せば、ウィンカーレバー一式(ウィンカーレバー+配線+コネクタ)が全て外れることになる。ただし、この配線を外すのが難しく、パズルのようにして外さなければならない。また、配線は、他の配線とともにインシュロック(「タイラップ」とも言う)で固定されているのでこれも事前に切っておく必要がある。

こうしてウィンカーレバーを外したところを、写真8、写真9に示す。

写真8 ウィンカーレバーを外したところ(下から見たところ) 写真9 ウィンカーレバーを外したところ(横から見たところ)

そして、手に入れた7シリーズのウィンカーレバーを取り付ける。取り付けは、取り外しと逆の手順である。ただし、パズルのようにして外した配線を再びパズルのようにして入れなければならない。また、インシュロックで配線が固定されていた箇所に、新しいインシュロックで配線を固定しなければならない(写真10の赤矢印の部分)。


写真10 インシュロックで配線を固定する箇所

後は、取り外したときと逆の手順で、カード入れ、上側のコラムカバー、下側のコラムカバーの順に取り付けていく。ただし、上側のコラムカバーは取り付けが多少難しい。一度、カバーの内側と取り付ける箇所を見て、その構造を十分理解してから取り付けた方がいいだろう。

上記の手順により、ウィンカーレバーを交換することができるはずである。


メーター下の液晶表示

E34BM小僧さんがBOHPのメンテ21で書いておられるように、OBC操作用ウィンカーレバーを装着すると、ウィンカーレバーを押し込むたびにスピードメーター下の液晶ディスプレイに各種の情報を表示することができるようになる。ここでは、どんな表示があるのかを表1で紹介する。

表1 メータ下のディスプレイに表示される情報

表示

説 明

現在時刻
今日の日付
燃費1
(OBC本体のS/Rボタンにより
リセットできる)
燃費2
(OBC本体のS/Rボタンにより
リセットできる)
ガソリンがなくなるまでに
走行できる距離
(燃料タンクの残量と平均燃費により
推定しているようだ)
平均速度
(OBC本体のS/Rボタンにより
リセットできる)
外気温
ストップウォッチ
(OBC本体のS/Rボタンにより
スタート/ストップができる)
到着予定時刻
(目的地までの距離を設定すると
表示されるようになる)
目的地までの距離
(はじめに設定しておくと、走行に
応じて減少する)
超過の際に警告する速度
(予め設定しておくと、その速度を
超えたときに警告音が鳴る)

また、ウィンカーレバーのBCを5秒以上押し込むことで、表示させたい情報だけ表示させるようにプログラムすることができる。

今回のOBC操作用ウィンカーレバーの装着でも、E34BM小僧さんの書かれた記事を参考にした。この記事のおかげでスムーズに作業することができた。やはり先達はあらまほしきものである。ここに感謝の意を表す。



<<前の記事へ   次の記事へ>>

ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。

メンテナンス一覧へ