2005年4月11日(月)

D2SバーナーのH1タイプへの改造 − のぶっちさんより

今回は、のぶっちさんより、HIDに用いるD2SバーナーをH1タイプに改造してE34に取り付ける方法をレポートいただいたので紹介しよう。


免許を取ってから生まれて初めて買った車である95年式E34・・・・ 21歳のときに買って早1年半・・・・  手間も金もかかります(主に修理代((笑)))が、ずっと乗り続けたい、いい車だと思います。

1年ほど前、心臓の手術をすることになり、もう僕は死ぬのかな・・・? 手術がうまくいっても車には乗れない体になるのかな? なんて事もありましたが、無事手術も終わり、車の運転も特に問題も無いとの事で、今では職場までの往復約70キロをほぼ毎日、大好きなE34に乗って通勤しています。

帰りはいつも夜中でライトが暗いのをなんとかしたいと思い、DDさんのメンテナンス記録の中の「HIDバラスト加工フォグランプのHID化 − 岩野師匠より」を参考にフォグランプをHIDに交換しました。

普通ならロービームからやりますが、なかなかいいバラストの取り付け方法がまだ見つからなかったので、まずはDDさんのページを参考にさせていただきフォグランプから取り付けることにしました。

そのときに行ったD2S(R)のバルブをH1タイプに変換する方法を僕のHPでも公開しているのですが、DDさんのHPの方がたくさんの方の参考になると思いこの度、メールさせてもらいました。

まずはH1タイプのいらないバルブを用意します。加工後は使えなくなるので切れた奴がいいと思います。

台座の部分が溶接(?)されているのでニッパなどを使って台座を切り離します。

結構力が要りますので、ガラスの部分を割らないように気をつけてください。

某オークションでも最近では安く買えるようになってきたデンソーのバラストを購入すると、平均約+3000円くらいで手に入る、トヨタなどで採用されているD2S(R)のバーナーです。

D2SとD2Rの違いは、遮光スリット入りで、一般的なライト用のバルブ(バーナー)です。D2Sはスリット無しです(激烈にまぶしい)。よってプロジェクターライト用です。僕はD2Sを手に入れ加工しました。

バーナーの根元の部分をカットします。僕はのこぎりを使いましたがニッパなどでもOKです。

黒い部分をカットすると真ん中からプラスの配線が出てきます。

プラス配線の上部(写真で)にあるのがマイナスの配線になります。ちなみに周りのベルト状に巻かれたものが全てマイナスになります。このマイナス配線もカットし、フリーの状態にしておきます。まだ発光部分は外れません。

次は発光部根元にある4本の支えをニッパで1本1本外していきます。溶接されているので、意外と力が要ります。でも、力を入れすぎると・・・・割れます。

うまく4本の支えを外すことができれば発光部分を台座から外すことができます。

さらに発光部下部にあるベルト上の金具も外します。これを外さないと、E34のライトユニットにはまりません。

配線をハンダ付けしていきます。あまり、高温のコテを使うとせっかく取り出した発光部分が割れます・・・・よ。

こんな感じで、2本ハンダ付けします。この発光部分の配線・・・ハンダ付けかなり難しいです。

エポキシパテを用意します。

こんな感じで実際にライトにはめながら角度を調節しながらパテを盛ってください。一番最初に取り外したH1の台座をはめるのを忘れないでくださいね。

さらに10分くらいで硬化してきますので早目に位置が確定した場合は、硬化中に位置がずれないように、なかなか位置が決まらない場合は固まる前に位置を決められるように注意してください。

僕は一応完全に硬化させるために1日おきました。

実際に取り付けて点灯させたときの写真です。

ただし、僕自身取り付けたばかりで、耐久性などがわかりません。すぐに割れてしまうかもしれません。それでもやってみたい方やってみてください。

いつも、参考にさせてもらってばかりで、いつかは僕もDDさんをはじめ、みなさんのお力になりたいと思っていました。少しでも参考になればうれしいと思います。


D2S(R)のバーナーが利用できるのなら、とても安くHIDを付けられそうだ。なお、のぶっちさんのレポートにもあるように、台座に取り付ける際には角度の調整が重要である。すなわち、H1バルブと全く同じ位置にバーナーの発光点が来るように調整しないと、ビームがうまく照射されない。

末尾ではあるが、「Give and Take」の精神でレポートをお送りいただいたのぶっちさんに感謝する。



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