2001年11月3日(祝)
クルーズコントロール取り付け − その1
BMWを購入する前に乗っていた車(国産車)には、クルーズコントロールが付いていた。これは、ご存じのように車速を一定に保つシステムであり、特に高速道路を長距離運転するようなときに非常に重宝していた。しかし、購入したBMWにはクルーズコントロールが付いていない。そこで、クルーズコントロールを取り付けてみることにした。決して、電気ものが好きでただ単に取り付けてみたかったわけではない(嘘)。また、「TDRへの長距離運転のためにクルーズコントロールが必要だ」といって嫁さんを説得したわけでもない(大嘘)。
まず、結論から言うと、初級者の私でも社外品のクルーズコントロールを取り付けることができた(嬉)。ちなみに、BMWを購入してから1年以上たったので、「初心者」を改め、「初級者」を自称することにした(笑)。
報告では、取り付けるクルーズコントロールの選定から、購入、その取り付け方法に関して記載する。なお、クルーズコントロール取り付けに関する報告は非常に分量が多いため、一気にホームページにアップすることはできない。そこで、報告をいくつかに分割して順次アップしていくものとするが、ご了承いただきたい。なお、以下「その1」では、クルーズコントロールの選定から購入に至るまでのことを報告する。
クルーズコントロールの選定
BMWに取り付けるべきクルーズコントロールであるが、まずは純正品が考えられる。少し調べてみると、
65 71 9 410 655 取り付けセット クルーズコントロール (ENGLISH) INSTALLING SET CRUISE CONTROL
というものがあるのがわかった。ここで(ENGLISH)とあるのは、おそらく右ハンドル用で英語表記のものだと思われる。ただし、これはディーラー価格で84,000円もするらしい。さらに、近くのディーラーに取り付けられるかどうかを聞いてみたところ、「取り付けられないことはないですけど、すごく(工賃が)高いですよ」と言われてしまった。部品を個人輸入して安く買っても、部品代+工賃で10万円ぐらいはしそうな模様である。これにより、貧乏な私はあえなく純正クルーズコントロールを諦めることにした。
次に、社外品をいろいろと調べてみた。すると、エンジンのアクセルを引っ張るアクチュエータに2つのタイプがあることがわかった。
1つは、バキューム式でありエンジンのバキュームを動力源として使うものである。そのため、エンジン周りのバキュームの配管にアクチュエータを割り込ませる形になる。価格は非常に安く、最も安いもので$99というものがあった。
もう一つは、電気式であり電動サーボを動力源として使うものである。そのため、取り付けの際には、電気的な配線だけでいいことになる。ただし、価格は若干高めである。
社外品を使うとなると自分で取り付けることが前提となるため、なるべく取り付けの簡単な方がいい。そこで、電動サーボを動力源として使うタイプを使用することにした。
クルーズコントロールの購入
上記のような後付(After Market)のクルーズコントロールは日本ではほとんど売っていない。いろいろなホームページを調べてみると、アメリカやイギリスのサイトが見つかった(それ以外は言葉がわからないため見つけられなかった)。なお、以前の車に付いていたクルーズコントロールは、日本の道を走ることを前提に作られているため、メーター読みで105km程度までしか設定できなかった。しかし、後付のクルーズコントロールでは、もっと高い速度まで設定できるようである(純正品も100km超の速度まで設定できると思われる)。まぁ、安全運転の私には高い速度に設定する必要はないのだが・・・・(笑)。
数あるサイト中で、価格や購入しやすさを考慮して、M&R Electronicsというところから Rostra Global Cruise というものを購入することにした。写真1に購入したクルーズコントロールキットを示す。
写真1 購入したRostra Global Cruise (M&R Electronics HPより転載)なお、このキットには、操作する部分(操作ハンドル)が付属していないため、別途購入しなければならない。私は、キットと同時に右ハンドル用の操作ハンドルを購入した。
写真2 購入した右ハンドル用操作ハンドル(M&R Electronics HPより転載)購入したもののパーツナンバー、価格、送料、関税は以下のとおりである。
パーツナンバー 品名(項目) 価格(金額) 250-1591 Rostra Cruise Control Kit $174.95
250-3743 Cruise Control Handle (RIGHT side mounting) $42.95
-
送 料
$52.95
- 関 税
900円
合 計
$270.85+900円 実際に品物をM&R Electronicに注文してから10日ほどで手元に届いた。届いたクルーズコントロールの本体は写真3のようなものである。
写真3 クルーズコントロール本体タバコの箱と比較してもらうとわかるように、意外と大きい。この中に、アクセルを引っ張るアクチュエータと速度を一定に保つための制御回路が入っている。
また、操作ハンドルは、写真4のようなものである。
写真4 操作ハンドルあたりまえだが、M&R Electronicsのホームページに載っていたものと同じである。また、取り付けるためのマニュアルも入っていた。マニュアルの表紙を写真5に示す。
写真5 取り付けマニュアルマニュアルはやはり英語である・・・・。ちなみに、この取り付けマニュアルは、Rostra社のホームページからPDF形式でダウンロード可能である。私は、実際、購入前にこれを読んでみてなんとか取り付けられそうだと思い、購入を決断した。
次回からは、
「クルーズコントロール取り付け − その2」でクルーズコントロール本体の取り付け方法を、
「クルーズコントロール取り付け − その3」で配線方法を、
「クルーズコントロール取り付け − その4」で操作ハンドルの取り付け方法
「クルーズコントロール取り付け − その5」で設定と動作確認
を報告する。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。