2024年3月23日(土)

DD2号 オルタネータのメンテ − 調査

先日、セルモーターのメンテナンスと称してモーターのブラシを交換したのだが、ブラシが使われているところとしては、もう一つ、オルタネータがある。オルタネータのブラシの部品は、ブラシだけでなく出力電圧を調整するレギュレータも一体となった部品である。レギュレータが壊れると出力電圧が高くなり、バッテリーから酸っぱい臭いがしたり、電装系が壊れたりしてしまう。DD2号ももう13万キロ以上走っているので、このあたりでオルタネータが壊れる前にレギュレータを交換する等のメンテをしておきたい。しかし、パーツリストを調べてみると、どうもBOSCH製のオルタネータとVALEO製のオルタネータの2種類があるようだ。DD2号のオルタネータのレギュレータを交換するにしても、どちらのレギュレータを買ったらいいのかわからないので、まずは調べてみよう。DD2号のオルタネータは写真1のところにある。


写真1 オルタネータの位置

このオルタネータを外すためには、写真1のオルタネータの左にあるエアクリーナーボックスを外す。エアクリーナーボックスの外し方は、このレポートを参照のこと。

エアクリーナーボックスが外れたら、写真2に示すVベルトを外す。


写真2 Vベルト

このVベルトだが、外すのは比較的簡単なのだが、付けるのはちょっと面倒だ。Vベルトを外すためには、テンションプーリーを緩めないといけない。そのために、写真3にあるトルクスの穴を使う。


写真3 トルクスの穴

この穴にT-60のトルクスを付けたブレーカーバーを入れて、写真4のように右回りに回せば、テンションプーリーが緩んでVベルトを外すことができる。


写真4 Vベルトを外しているところ

次にオルタネータの配線を外す。これは、写真5の緑矢印に示すコネクタと赤矢印に示す13mmのナットを外せばいい。このナットの締め付けトルクは19Nmだ。


写真5 オルタネータの配線

オルタネータのコネクタは、写真6のようになっており、下側にあるロックを押しながら引っ張ると外すことができる。


写真6 オルタネータのコネクタ

ここまで外せたら、写真7の赤矢印で示す4本のE-12のボルトを外す。 と、その前に緑矢印で示すバキュームホースの固定を外す。


写真7 オルタネータの固定ボルト

バキュームホースの固定は写真8のようになっており、下側をペンチか何かで挟んで上に抜き取る。


写真8 バキュームホースの固定

4本のE-12の固定ボルトを外すと、写真9のようにオルタネータを外すことができる。オルタネータの固定ボルトはアルミ製なので再利用不可だ。今回は新しいボルトを用意していなかったので再利用するが・・・。ちなみに、締め付けトルクは10Nmだ。


写真9 オルタネータ

レギュレータはこのオルタネータの裏側にある。写真10にオルタネータの裏側を示す。


写真10 オルタネータの裏側

裏側には写真11のような表示がある。


写真11 裏側の表示

このオルタネータは、BOSCH製の180Aのもののようだ。パーツリストでは、BOSCHの150Aのものか、VALEOの180Aのものが付いているはずだったのだが、どうもN53エンジン用のBOSCHの180Aのものが付いているようだ。写真10の赤矢印のトルクスネジをT-20のドライバーで外せば、写真12のように裏側のプラスチックカバーが取れる。


写真12 プラスチックカバーを外したところ

やはりBOSCHのレギュレータが付いているようだ。このレギュレータは、PN: 12317561939(あるいはBOSCHのPN: F 00M 346 089、または 1986 AE 0 045)だ。ちょっと調べてみると、BOSCH製のものは1万円強、サードパーティのものなら5,000円程度であるようだ。意外と高いなぁ・・・。レギュレータが壊れて電圧が上がると、他の電装系にも影響を与え、多くの制御モジュールが壊れる場合もあるので、できればBOSCH製のものに交換したいところだ。さて、すぐに交換するか、壊れてから交換するか、悩ましいところだ。



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