2023年3月25日(土)

E63 スタビリンクの調整 − Sさん号

先日、DD2号の前後のスタビリンクの長さを調整したことを報告したが、今回はいつも一緒にメンテしているSさん号のスタビリンク調整を手伝ったので報告しよう。

まずは、フロント側のスタビリンクから。写真1のようにフロント側をジャッキアップしてウマをかけフロントタイヤを外す。


写真1 ウマをかけたところ

下から覗くと写真2のように純正のスタビリンクが見える。


写真2 純正のスタビリンク

スタビリンクの上下のナットを外して、スタビリンクを外す。写真3にスタビリンクを外したところを示す。


写真3 スタビリンクを外したところ

写真3の下側の矢印がスタビライザーの端にあたる。さて、DD2号では純正のスタビリンクを加工して長さを調整したが、Sさん号では写真4のようなTEINの長さ調整式のスタビリンクを用意した。


写真4 TEINのスタビリンク

写真5のように、スタビリンクの長さをとりあえず349mmに調整した。これはDD2号の調整後のスタビリンクと同じ長さだ。


写真5 長さを調整したスタビリンク

あとは、写真6のように、長さを調整したスタビリンクを取り付ければいい。上側を取り付けるときには、このレポートのようにM10のステンワッシャを入れておいた。


写真6 スタビリンクを取り付けたところ

う〜ん、赤いスプリングと緑のスタビリンクがいい感じだ。

さて、次はリアのスタビリンクだ。まずは、写真7のようにリア側にウマをかけてタイヤを外す。


写真7 リア側にウマをかけたところ

覗き込むと、写真8のように純正のスタビリンクが見える。


写真8 リアのスタビリンク

リア側はちょうどいい市販の調整式スタビリンクがないため、このレポートと同じように純正のスタビリンクを切断してネジ山を切らないといけない。切断する前に、写真9のようにロッド部分の長さを測っておこう。


写真9 ロッド部分に長さを測っているところ

純正スタビリンクのロッド部分の長さは68mmぐらいだ。15mmぐらい短くするために、写真10、写真11のように、端から26mmと42mmのところに油性ペンで印を付ける。


写真10 端から26mm


写真11 端から42mm

印を付けたら写真12のように印のところを切断する。


写真12 切断しているところ

切断したら、写真13のようにヤスリで切断部分を平らにする。


写真13 切断部分を平らにしているところ

さらに、ダイスがうまくかかるように切断部分を写真14のようにテーパー状に削る。


写真14 テーパー状に削った切断部分

そして、写真15のようにしてM8×1.25のダイスでネジ山を切っていく。


写真15 ネジ山を切っているところ

2本のスタビリンクについて、2か所ずつ、計4回ネジ山を切らないといけない。このようにしてネジ山を切ったら、写真16のように高ナットと薄ナットを準備して組み立てる。


写真16 ネジ山を切ったスタビリンクをナット類

これを写真17のようにロッド部分の長さが53mmになるように組み立てた。


写真17 ロッドの長さは53mm

このようにして15mmほど短くしたスタビリンクを車体に取り付ける。車体に取り付けた後、ウマから車体を降ろしてスタビライザーを覗き込んでみると、写真18のようにスタビライザーがおおよそ水平になっている。


写真18 おおよそ水平になったスタビライザー

フロントについては少し長さの調整が必要かもしれないが、リアについてはこれぐらいでいいだろう。



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