2023年1月21日(土)

DD2号 フロントスタビリンクの長さ調整 − 自作

スタビリンクを少し長くするのに、ラグルスの調整式スタビリンク等もあるのだが、まずはやっぱり自作だろう。いろいろWebサイトを徘徊していると、意外と簡単に自作できることがわかった。今回、用意した部品は表1の通りである。

表1 用意した部品

部品 

 数量 

 単価 

ボールジョイント THK BL10BD

4

632

スタッドボルト トラスコ中山 TSBM-10100

4

197

パイプナット エスコ EA949HK-25

2

1,540

ステンナット M10(20個入り)

1

559

ステンワッシャ M10

2

41

合計で7,037円であった。これらの部品を組み合わせると、写真1のようになる。


写真1 部品組み合わせたスタビリンク

組み立て時には長さを35.5cmぐらいに調整した。では、早速これを車に取り付けてみよう。まずは、写真2のように前輪をジャッキアップしてタイヤを外す。


写真2 ジャッキアップしたところ

左前のスタビリンクを写真3に示す。赤矢印のところで車体に取り付けられている。


写真3 左前のスタビリンク

スタビリンクの上側は写真4のように16mmのロックナットでストラットに固定されている。


写真4 スタビリンクの上側

スタビリンクの下側も写真5のように16mmのロックナットでスタビライザーに固定されている。


写真5 スタビリンクの下側

スタビリンクの上下はボールジョイントなので、写真6のようにT-30のトルクスで中心軸を固定しながら16mmのレンチでナットを緩めて外す。


写真6 ナットを外しているところ

このようにして外したスタビリンクを写真7に示す。


写真7 外したスタビリンク

長さを測ってみると、写真8のようにボルトの中心軸間で33.3cmぐらいだ。


写真8 長さを測っているところ

これを基準に少し長くして、写真9のように作成したスタビリンクの長さを35.1cmに調整した。


写真9 調整したスタビリンクの長さ

これで純正より1.8cm長くしたことになる。写真10のように、左右のスタビリンクの長さを同じ35.1cmに調整した。


写真10 長さを35.1cmに合わせたスタビリンク

スタビリンクの取付だが、スタビリンクの上側の取付個所を見てみると、写真11のように少し凹んでいる。


写真11 スタビリンク取り付けの上側

ここに作成したスタビリンクを取り付けようとすると、写真12のようになってしまう。


写真12 スタビリンクを取り付けたところ

作成したスタビリンクのボールジョイントはボルトの根元をレンチで固定してナットを取り付けることができるのだが、このまま取り付けてしまうと根元をレンチで固定できなくなってしまう。そこで、写真13のようにステンレスのワッシャを一枚入れることにした。


写真13 ステンレスワッシャを入れたところ

ワッシャを入れて取り付けると、写真14のようになる。


写真14 ワッシャを入れて取り付けたところ

取り付けトルクは30.5Nmである。同様にして、写真15のようにスタビリンクの下側も取り付けた。


写真15 作成したスタビリンクを取り付けたところ

これでしばらく走って様子をみてみよう。交換前はスタビライザーが効きすぎている状態だったのだが、交換後は以前より効かない状態になっているはずだ。凸凹道を通り過ぎるときのショックとカーブ走行時の安定性を確認するかな。



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