2023年4月1日(土)

DD2号 ホイールアライメントの測定 − スタビリンク調整のため

以前に前後のスタビリンクの長さを調整したDD2号(前側後ろ側)だが、足回りを調整したので、念のためホイールアライメントを測定しておこう。アライメントの測定方法は、このレポートの通りだ。まずは、タイヤの空気圧を4輪とも2.5kg/cm2にしてから、写真1、写真2のように、4輪の高さが水平になるようにスロープや板をタイヤの下に入れる。


写真1 左側のスロープ


写真2 右側の板とスロープ

この状態で4輪とも高さは同じだが、フロントの2輪はスロープの上に載っているので、タイヤには地面から垂直に抗力が働いているかどうかはわからない。そのため、この状態で計測したときに信用できるのはリア側の2輪のアライメントだけである。フロント側のアライメントを測るためには、車の前後を入れ替えて駐車してから測定すればいい。

さて、アライメントを測るためには、写真3のSSTを使用する。


写真3 アライメント測定SST

これは、アルミでできた2メートルほどの棒(コ型チャネル)だ。今回は、このSSTをグレードアップすべく100均でプラスチックの定規を買ってきて、写真4のように棒の端に取り付けた。


写真4 プラスチックの定規を貼り付けたアルミ棒

2本の棒の長さは多少異なるが、正確に同じ位置にプラスチック定規を貼り付けることで、簡単にレーザー光が通る位置を直読できるようになる。このSSTの中心を車体の中心に合わせて、写真5のように養生テープで貼り付ける。


写真5 リア側にSSTを貼り付けたところ

同様にして、写真6のようにフロント側にもSSTを貼り付ける。


写真6 フロント側にSSTを貼り付けたところ

さて、この状態で写真7のようにレーザー水準器を置き、レーザーが前後のSSTの同じ位置を通るように調整することで、車体の中心面と正確に平行になるようなレーザー面を作る。


写真7 測定用のレーザー面を作ったところ

そして、このレーザー面からリアホイールの上下前後の距離を計測してやればいい。リア側左右のホイールが計測できたら、写真8のように車体の前後を入れ替える。


写真8 車体の前後を入れ替えたところ

そして、同様にして、写真9のようにレーザー面を作る。


写真9 レーザー面を作ったところ

今後はフロント側の左右のホイールの上下前後とレーザー面との距離を測定する。このようにして計測した結果を図1に示す。


図1 アライメント計測結果

計測してみると、フロント左側のキャンバーが基準よりも少しネガティブになっている以外は基準範囲内だ。DD2号は本来フロントホイールのキャンバーを調整することができないが、このレポートのようにして無理やり調整している。近いうちにフロント左側のキャンバーが調整できるかどうか見ておこう。



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