2014年8月19日(火)
スマホの音楽を車で − ロータリーコマンダーも取り付け
DD号にはプリンストンのPAV-MP1LPというメディアプレーヤーが取り付けられており、それを使って音楽を聴いているのだが、その中に入っている音楽を追加しようとすると、メディアプレーヤーを車両から外しPCに接続して音楽をインストールして・・・、と結構面倒だ。
一方、DDは通勤途中に電車の中でスマホを使って音楽を聴いており、スマホには常にお気に入りの音楽が入っている。そこで、これをDD号でも聞けないかどうか考えてみた。
そういえば、以前に「Bluetoothステレオ − ロータリーコマンダーを使う」というレポートで報告した通り、Bluetoothを使って音楽を車に飛ばして聞く装置を製作したことがあったので、同様にして簡単に作れるだろう。基本的には、このレポートと同じように、市販のBluetoothユニットをロータリーコマンダーを使って制御できるようにPICを使って接続してやればいい。
写真1に今回購入したBluetoothユニットを示す。これはA2DPプロトコルをサポートしており、電源電圧も7〜30Vと車載にうってつけのものだ。おまけに、3.3Vの電源出力まで持っているので、これを使ってPICを駆動できる。価格は1,827円(送料込)であった。
写真1 購入したBluetoothユニットこれにロータリーコマンダーを接続するための回路図を図1に示す。まぁ、いつもの通り、ややこしいところはPIC任せである。
図1 回路図プログラムは、以前に作成したプログラムを適当に変更して、こんなものを作ってみた。このプログラムをPICに焼きこんで、回路を組み立てればいい。写真2に、動作検証のためにブレッドボードに組み立てた回路を示す。
写真2 動作検証用の回路を組み立てているところこの回路で問題なく動作したため、写真3のように車載用の回路を作成し適当なプラスチックケースに入れてみた。
写真3 車載用の回路ここまでできれば、これを車両に取り付ければいい。DD号は、写真4のようにオーディオのコネクタを切断してギボシ端子に付け替えている。オーディオのコネクタは大きいので、それを外してやることでカーステレオやエアコン操作パネルの裏側に十分なスペースが確保できるからだ。
写真4 ギボシ端子を接続したスピーカー配線製作した装置は、写真5のようにダッシュボードのエアコン吹き出し口の中に入れ、エアコン操作パネルの裏側で車両側配線と接続する。夏の昼間で暑いので、フロントガラスに銀色のカーシェードをかけて作業した。
写真5 取り付けの様子取り付け後のDD号を写真6に示す。写真6の赤矢印のところにロータリーコマンダーがある。
写真6 装置を取り付けたところあらかじめスマホのBluetoothをONにしておきDD号に乗り込んでエンジンをかけると、自動的に製作した装置とスマホがBluetoothで接続される。その後、ロータリーコマンダーのSOURCEボタンを押すとスマホに入っている音楽が再生される。
また、ロータリーコマンダーでは、音量の上下や音楽のスキップ等の操作もできるようになっている。意外と便利かな? とりあえず、しばらく使ってみることにしよう。
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