2009年4月15日(水)

エアコンヒーターコア周辺からの水漏れ修理 その1 − medama1goさんより

以前のレポート「エアコンフラップアクチュエータの修理 − medama1goさんより」で報告されていたように、medama1goさんの愛車は、エアコンヒーターコア辺りから水漏れがあったようだ。今回のレポートはその顛末記(?)である。


先日のレポートでも書いたのですが、クーラントの大量吐血に見舞われまして、そのままにして置くというわけにもいかないので、とりあえず仮処置をして帰宅。

大体の状況から、ヒーター周りの不具合ということは分かっているので、修理に取り掛かることに。

まずはセンターコンソールを外します。センターコンソールは、前後の2分割になっていますので、先ず後ろ半分を外してから、前半分を外します。

ミッチョさんのレポートにもありますが、ハザードスイッチのコネクタの劣化はひどいの一言で、私の車両も砕け散りました。

センターコンソールをばらして行くと、お目当てのヒーターユニットがエアコンパネルの裏側に見えてきます。

このアクチュエーターの修理も、ここまでばらさないと出来ません。こちらのアクチュエーターの修理は先日のレポートの通り。

ヒーターユニット前面のカバーをクリップとネジを外して取り去ると、ようやくヒーターコアが見えてきます。接続パイプがなんだか妙ですね。

拡大するとこんな感じ。

これって、ここから漏れてるって事!?

とりあえず、パイプを接続しているボルトを外し、ヒーターコアを外してきました。

外した後はこんな様子になります。

奥に見えるのはエアコンのエバポレーター。マイクロフィルターのおかげか、まだまだ綺麗です。

とりあえず、外したユニット類に仮にコネクターだけを接続して、部品が届くまで、このままでしばらく過ごしました。

一度ヒーターコアを洗浄して、お風呂にて空気を吹き込んでみたものの、漏れは確認できませんでした。

しかし、これではあまりにもアヤシゲなので、本職のラジエター屋さんに持ち込み、リークテスト。

結果は漏れなし。せっかくヤフオクにて中古のコアを入手したのですが、無駄になってしまいました。(TдT)

こちらはクーラントがベットリとついていた接続パイプ。

こちらも人力リークテストの結果はシロ。しかしながら、一抹の不安がないわけでもないので、簡単に補修をすることに。

クーラントがついていたあたりに、鑢(やすり)で溝を掘ります。その溝にエポキシ接着剤を流し込み、垂れて来ないようにセロテープで養生します。硬化したころにテープを剥がせる分だけ剥がして出来上がり。

こちらの写真はフラップアクチュエーターに繋がるロッドの通る、ゴムのグロメット。

これでロッドの通る穴から冷気等が漏れるのを防いでいます。 が、様子が変です。

上から見ると、穴がポッカリ(爆)。こんなんでは、冷気の漏れは防げませんね。

仕方がないので、隙間テープをつめてみました。もちろん粘着側は外側ですよ。

これで隙間も出来ず、ロッドもスムーズに動いていい感じになりました。

アクチュエーターの修理に使ったのがこのパテ。隣のガラスクロスの繊維と一緒に使います。

ガラス繊維を1cm程度に切って、一緒に練りこんで行きます。これでグラスファイバー強化エポキシパテの出来上がり。

普通のエポキシパテと全く変わらずに使えます。

これが今回補修した部品。

ヒーターコアには、もとあったのと同じように隙間テープを貼り付けておきます。手前右側には、エポキシ接着剤の上から、さらに特製パテで補強した接続パイプがあります。

手前左側が吐血に見舞われてから約1週間、ようやく到着した部品。注文したのは各接続部のOリング。一度使用したOリングは基本的に再使用不可ですし、外したOリングはカチカチで、とてもシールとしての役割を
果たせる状態ではなかったので、新品を近くの整備工場にて注文しました。

これでなんとか復旧できる状態にまでなってきました。さて、早くしないとコンソールの取り付け方を忘れてしまいそうです(笑)。

エアコンヒーターコア周辺からの水漏れ修理 その2」へ続く。


折角手に入れたヒーターコアの出番はなさそうだ。でも、水漏れはうまく直るのか!?

末尾ではあるが、いつも有用なレポートをいただいくmedama1goさんに感謝する。



<<前の記事へ   次の記事へ>>

ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。

メンテナンス一覧へ