2001年6月23日(土) 6月25日(月)追記 7月9日(月)追記 2002年1月5日(土)追記
最初に断っておくが、今回はメンテナンスやドレスアップ記録ではない。
キーレスエントリーについて − FAQ
最近、キーレスエントリーの取り付けに関するご質問をいただくようになった。これは、おそらく私の説明があまりうまくないためであろう。そこで、よくある質問についてFAQを作成することにした。別にホームページに書くネタがなくなってきたわけではない。取り付けの参考になれば幸いである。
Q.リアシートしたのロック線とアンロック線はどうやって探し出すのですか?
A.このページの写真4を見ていただいたらわかるように、リアシートの下には無数の配線があります。これらはいくつかに束ねられています。これらの束をほどいて、その中からロック線とアンロック線を探すわけです。ロック線・アンロック線の色に該当する線は、それぞれ一本ずつしかありません。比較的細い線です。根気よく探してください。なお、これらの線にはキーでロック・アンロックをした時でも電流が流れるわけではありません。ですので、テスターで調べてもわかりません。色だけが頼りです。なお、これらの線に一瞬だけ+12Vをかけると、ドアがロックあるいはアンロックします。針状の端子を使って、被覆の上から突き刺して+12Vを印可するとわかります。ただし、この場合ヒューズ(0.5A程度)をかませるのを忘れないようにしてください。
Q.「ロック線からアンロック線へダイオードで接続するとダブルロックがかかる」とありますが、どのように接続するのですか?
A.ダイオードは片方向にしか電流を流さない性質を持っています。電流を流す方向は、ダイオードに矢印が描いてあったり、帯がマークされてたりします。帯がマークされている場合は、帯のある方へ電流が流れることを示しています。ダイオードは、ロック線からアンロック線の方へ電流が流れるように接続してください。なお、使用するダイオードは、整流用あるいは小電力用で十分です。
もし、受信機に中を開ける勇気があれば、受信機の基板上で接続してしまった方が楽です。
Q.ホームページでは、「ロック、アンロック線をカットする」とありますが、純正キーレスなしの場合でもカットしないといけないのでしょうか?
A.私の車は純正の赤外線リモコン付きなので、これを生かそうとすればカットして接続する必要があります。純正のキーレスが付いていない場合は、カットする必要はありません。単に割り込みコネクタで割り込ませればOKです。
Q.キーレスエントリーによりダブルロックがかかるようにするには、ホームページのようにややこしい改造が必要なのでしょうか?
A.ダブルロックするだけでしたら、HPのようなややこしい改造は必要ありません。ダブルロックするには、上記のようにロック線とアンロック線をダイオードで接続すればいいだけです。
Q.キーレス受信機の紫、紫/白の線は配線しなくても良いのでしょうか? Aさんのものでは配線していませんが、DDさんのものでは、赤線の受信機寄りに配線と書いてあります。
A.Aさんのものは受信機を改造しているので、紫と紫白の配線を接続する必要はありません。受信機を改造していない場合は、赤線の受信機寄りに配線します。
Q.ハザード点灯はウインカーの配線ではなくてハザードの配線につなげばダイオードで分岐しなくても良いのでしょうか?また分岐させる為のダイオードとは、どのようなものでどこで手に入りますか?
A.原理的にはハザードのスイッチの部分を制御すれば、ダイオードで分岐させる必要はありません。ただし、To-Fitのキーレスでは、それが難しいと思います。ですので、ダイオードで分岐させるのが最も簡単だと思います。また、このダイオードですが、整流用のダイオードで5A以上(できれば10Aぐらい)のものならなんでもOKです。電子部品屋さん(例えば、秋月電子 など)で取り扱っていると思います。
Q.ハザード点滅のためのダイオードの接続方法がよくわかりません。具体的にはどうするんでしょうか?
A.ダイオードの接続は、このページの図1の通りです。
ダイオードは、ご存じの通り一方向にしか電流を流さない性質を持っています。その方向は図1のように回路図上では矢印で示しますが、実際のダイオードでもその素子に矢印マークを描いてあるものが多いようです。矢印が描いていないものは、白(または黒)の帯で示しています。この場合、帯に近い方の端子が回路図での矢印の先になります。
図1では、2つの矢印がありますので、2つのダイオードを使うことになります。2本のダイオードの矢印の根元側の端子を両方とも灰色の線に接続します。ダイオードの反対側の端子(矢印の先の方)は、割り込みコネクタを使ってそれぞれ右と左のウィンカー線に接続します。どちらが右でも左でもかまいません。ちなみに、ウィンカー線はロック・アンロック線より若干太めです。
Q.ハンダ付けは得意ですが、PICチップの作り方がよくわかりません。PICチップを作って送ってもらえませんか?
A.メールにてお問い合わせください。ご相談させていただきます。
2001年7月9日(月)追記分
インターネット上で知り合ったryuさん(92年式 E34)よりキーレス取り付け方法についてコメントをいただいた。
車両側のロック線、アンロック線について
92年式E34では、車両側のロック線やアンロック線には黄色の斑点が付いているわけではなく、白色ベースの電線に赤と黄色が螺旋状に付いています(ロック線の場合)。また、これらの線を探す場合には、まず黄色のコネクタを探し、それの7番と16番に接続されている電線を探すのが簡単です。電線は、最も細い線です。
ウィンカー線について
ウィンカー線は、トランク側に向かってのびている線の束の中にあります。ロック線より太めです。
+12V電源線について
+12V電源線を探すのが面倒な場合は、バッテリーに直接接続してもいいでしょう。ただし、紫/白と紫の線は、受信機のヒューズを通った後に接続してください。車のバッテリーは内部抵抗が低く、ショートした場合には一瞬にして発火し、車両火災の原因になります。
また、岡山のHさん(95年式 E34 TR)からもお問い合わせをいただいた。
Q.ロック線ですが、「白い電線に赤い線と黄色の点々マーク」らしきものは発見したのですが、隣の白い電線たちとくらべると、白というより「灰色がかった白」に見えます。しかも3〜4種類ある太さの電線のうち、一番細いグループに属する太さ。しかし、他に「赤い線と黄色い点々」がついたエキセントリックな電線は見当たりません。「灰色っぽい白」で「頼りないくらい細い電線」でも正解なのでしょうか?
A.「頼りないくらい細い線」は正解だと思いますが、「灰色っぽい白」かどうかは定かではありません。私のHPの中でAさんの取り付けレポートがありますが、どうやら「黄色のコネクタ」を探しだし、そのコネクタの7番と16番に接続されている線を探すのが早道だと思います。ヒューズを接続した+12V線を用意して、針状のもので被覆の上から+12Vを印可してみると確実にわかります。+12Vを印可したときにロック、アンロックする線が正解です。
Q.常時12V通電線ですが、「少し太い目の赤い電線に黒線」がこれまた何本も出てきます。太さも3種類ほど…。キーレスその1の画像(写真5)でも、割り込みコネクターの下の方に、別の「赤い電線に黒線」が見えますが、これらは同じ系統の別ラインでどれに接続しても良いのでしょうか?
A.基本的には、「赤線」か「赤い電線に黒の細い線が入ったもの」に接続すればいいはずです。できれば、テスターで電圧を確認すれば確実です。
Q.アース線ですが、画像のおかげで位置は良く分かります。この茶色の電線ならどれに接続しても良いのでしょうか?
A. E34の場合、茶色の電線は全てアース線です。どれに接続してもOKです。
Q. 私の車には純正キーレスは付いておりません。この場合、キーレスの「青/白」「青」は絶縁処理をしてそのままにしておけば良いのですよね?
A. その通りです。「青/白」と「青」は絶縁処理してそのままにしておいてください。
ゲストブックでゆっけさんよりキーレス取り付けに関してご質問をいただいた。
Q. なぜロック線とアンロック線が3本ずつあるのでしょうか?
A. To-Fitのキーレス受信機の内部回路は図1のようになっています。
図1 キーレス受信機の内部回路ロック関係の配線として、緑/白、青/白、紫/白の3本があり、アンロック関係の配線として、緑、青、紫の3本があります。
これらキーレス受信機から出ている線を図2のように車体側の配線に接続するわけです。
図2 車体側への配線キーレス送信機でのロック時にダブルロックをかけるようにするには、図2のようにダイオードを接続してください。また、紫/白と紫の線は、12V(キーレス受信機の赤線)に接続してください。
また、図3は、ダイオードや12Vの配線をキーレス受信機内で行った場合を示しています。これにより、キーレス受信機外での配線を減らして、車体へ取り付けやすくすることができます。
図3 ダイオードや12Vの配線をキーレス受信機内で行った場合ただし、この場合はキーレス受信機を改造することになりますので、メーカーの保証は受けられなくなります。自己責任で行ってください。
キーレスエントリーについて − 最新PICプログラム
最新のPICプログラム(Ver.0.5)を作成した。といっても点滅やウィンドウクローズの時間を調整しただけである。
個人使用目的であれば勝手にプログラムを使ってもらっていい。事前に断る必要もない。営利目的なら事前に相談していただきたい。プログラムは、ここをクリック!
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。