2022年8月20日(土)
DD2号 セキュリティの誤作動 − Microwave Sensor
最近、DD2号のセキュリティが誤作動することを、「DD2号 セキュリティの誤作動 − 原因の探求」で報告した。この報告では、DWAユニットに残っていたエラーコード「9D00 Fault in DWABUS」から、DWAにSub-busで接続されているMicrowave sensorの不良、Sub-busの不良、コネクタの接触不良等の原因が考えられた。そこで、まずは運転席側のドアの内張りを外してMicrowave sensorを確認してみる。ドア内張りの外し方については、このレポート を参照のこと。
ドア内張りは写真1の5本のネジで固定されているので、これらを外す。
写真1 ドア内張りの固定ネジネジが外れたら、内張り周辺のクリップを外せば写真2のように内張りが外せる。
写真2 内張りを外したところまだ、各種ケーブルやドアハンドルケーブルが接続されているので注意しよう。問題のMicrowave Sensorは写真3のようなものだ。
写真3 Microwave Sensorおや? コネクタが抜けている・・・・。どうやら、前回ドアの内張りを外した時 に接続し忘れていたようだ(苦笑)。こんな単純な原因だったとは・・・。写真4のように、ケーブルを接続しておいた。
写真4 ケーブルを接続したところ最後に写真5のように内張りを取り付けて、セキュリティが正常に動作するかどうかを確認する。
写真5 ドア内張りを元に戻したところテストの結果、False Alarmはなくなりセキュリティが正常に動作するようになった。最近は車の各機能を司るモジュールごとにコンピュータが搭載され、それらをバス接続することで配線数を大幅に減らすことができている。その他にも、今回のようにモジュールにコンピュータが搭載されると、どのうなエラーが起きたのかを記録できるので、原因究明にも便利だ。ただ、その分、高機能化・複雑化しているので、修理も複雑になることもあるだろう。今回はうまく対応できたが、難しい場合も出てきそうだ。
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