2022年1月22日(土) 2022年3月6日(日) 追記
謎のバッテリーあがりと多数の電気系不具合 − kojiさんより
今回は超久しぶりのご登場のkojiさんより、愛車E34の電装系不具合メンテのレポートをいただいたので紹介しよう。電装系のトラブルは解決が難しい・・・。
今や絶滅危惧種に指定?されているE34を未だ愛車にしているひとりのkojiでございます。今回は、数年に渡って悩まされた謎のバッテリー上がりの原因とそれに付随するトラブルが一気に解決しましたので、投稿いたします。
この事例は、原因から考えて車齢25年以上のクルマに発生する特有のトラブルではないと考えております。
まずは、症状から。
数年前よりバッテリー上がりが頻発するようになる 時間とともにバッテリー上がりの数日間隔は短くなり、最終的に満充電しても1週間から数日でバッテリーが弱くなる バッテリー上がり解消後にドアロックシステムが一時的にフリーズ バッテリー上がり解消後にウィンドウウォッシャー時に一時的にワイパーの動作がフリーズ 救援車によるジャンプスタートでもスターター動作せず 末期症状は、十分な電圧にもかかわらず朝一、ドアロック動作せず・室内灯はゆらゆらと不安定な点灯・スターター動作せず・パワーウィンドウは下がるが上がらないと、まぁかなり複合的なトラブルで解決の糸口は長らく見えず日々悪化の一途をたどり、ここ数年バッテリー交換の頻度が著しく多くなり、新品のバッテリーでも数日で11V代まで落ちることもしばし…
しかし先日、新品のバッテリーに交換したにもかかわらず中1日でスターターが動作しなくなるというこれまでにはなかった短い期間で症状再発。そしてそれ同時に短期にお金も飛んでいったことから重い腰を上げて原因を探ることにしました。
もしかするとどこからの暗電流が悪さをしているのではとも思いましたが、これだけの動作不良が重なるとどこから手をつけていいのかわからず途方にくれていたところ、この症状が発生した直後に必ず起こることとして、リレーモジュールがカチカチと謎の動作をしていることに気が付きました。
当初、リレーモジュールの不良を疑いましたがその制御を行っているジェネラルモジュールをまずは交換してみました。
結果、ビンゴ! 意外に簡単でした(笑)
日を置いてクルマに乗り込み、朝一のスタート時やバッテリーにも問題はありません。これを何度が繰り返しても謎の症状は発生せず。
おそらくこれで解決したのではと考えています。後日談ですが、E34マイスターのmedama1goさんより1通のメールが届きそこには、海外で私と同じような症状になり、最終的にジェネラルモジュールのコンデンサー4個交換で直ったという海外のフォーラムのリンクが貼ってありました。
'95 525 no crank no interior lights no locks - GM/fusible link - fixed (bimmerforums.com)
現在、故障サンプルはmedama1goさんの手もとにあり、内部を確認してもらっていますが、この手のコンデンサーの入手は困難とのこと。今回の原因は、おそらくジェネラルモジュールのコンデンサー抜けではないかと考えています。
また、今回ジェネラルモジュール内部のICを見てびっくり! なんとインテルのICが当時のBMWに使われておりました! よく見るOKIのロゴがあることからOKIのOEM ICではないかと思われます。
GM(ジェネラルモジュール)が原因だったとは!? この症状でGMが原因と見抜く慧眼は素晴らしい! 末尾ではあるが、久しぶりにご登場でも有用なレポートをいただくkojiさんに感謝する。
kojiさんより下記の追加情報をいただいたので掲載しておく。
GMには2種類あり、今回のGMは91年以降のモデルのみ対応しています。
90年以前のモデルは、物理的には装着できますが、ケース形状が違う他通常の使用でもきちんと動作しない場合があるので、年式に注意してください。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。