2021年3月20日(土)
DD2号 ブレーキ鳴き対策 − ブレーキシムの取り付け
以前より何回かブレーキ鳴き対策としてシムグリスを塗り直していた。塗ってから2〜3か月はブレーキ鳴きが止まるのだが、その後、また徐々にブレーキが鳴くようになってくる。半年に1回ぐらいシムグリスを塗り直していたのだが、いい加減面倒になってきたので、そろそろ根本的な対策を考えよう。といっても、次なる対策はブレーキシムを取り付けることぐらいだ。
汎用のブレーキシムは、例えば「Metelski ブレーキ鳴き止めシート A4サイズ」のようなものがあるが1枚で2,500円ぐらいする。DD2号の前後8枚のブレーキパッドの裏に取り付けようとすると2枚は必要だろう。5,000円か・・・、う〜ん・・・・。
ブレーキが鳴くということは、ブレーキローターとブレーキパッドがこすれて、ブレーキパッドの方が振動するということだ。さすがにブレーキローターは振動しないだろう。その振動がブレーキパッドの大きさ・質量・物性値等で決まる共振周波数に近いため共鳴して振動するのだろう。ということは、例えば防振作用のある鉛のシートなんかを貼り付けてもブレーキ鳴きは止まるのではないだろうか?
モノは試しということで、ブレーキパッドの裏に鉛シートを貼り付けてみることにした。特にブレーキ鳴きが酷いのはリア側なので、今回はリア側のパッドの裏に貼り付けてみよう。まずは、写真1のようにジャッキアップしてタイヤを外す。
写真1 ジャッキアップしてタイヤを外したところそして、いろいろやって写真2のようにブレーキキャリパーを外す。
写真2 ブレーキキャリパーを外したところブレーキパッドの裏にはグリスがタップリ付いているので、写真3のパーツクリーナーと歯ブラシでしっかりとグリスを落とす。
写真3 パーツクリーナーと歯ブラシパッドには裏側と両端にグリスが付いているが、グリスを落とすのは裏側だけでいい。写真4にグリスを落としたブレーキパッドを示す。
写真4 グリスを落としたブレーキパッドさて、今回は写真5のブレーキパッドの型紙と鉛シートを用意した。ブレーキパッドの型紙はネットから拾ってきたものを適当に原寸大になるように印刷したものだ。また、鉛シートは東京防音の制振防音テープ P-100 幅100mm×長1m×厚0.3mmのもので、価格は1,073円(送料込み)であった。
写真5 型紙と鉛テープ鉛シートを適当な大きさに切り、写真6のようにその上に型紙を載せる。
写真6 鉛シートに型紙を載せたところ型紙を両面テープで仮止めして、鉛テープを型紙通りにハサミで切り取る。すると、写真7のようにブレーキパッドの裏側にピッタリサイズの鉛シートができる。
写真7 ブレーキパッドに合わせたところ写真7のようにブレーキパッドより1〜2mm程度小さく切っておこう。この鉛シートの剥離紙を剥がすと、写真8のように粘着剤が付いている。
写真8 剥離紙を剥がしているところ写真9のように、鉛シートをブレーキパッドの裏に貼る。
写真9 鉛シートを貼ったところ一方、ピストン側のパッドにはピストンへの固定金具が付いている。そこで写真10のように、鉛シートの真ん中の部分だけを切り取る。
写真10 鉛シートの切り取りこれをパッドの裏に貼ればいい。写真11に鉛シートを貼ったブレーキパッドを示す。
写真11 鉛シートを貼ったブレーキパッド後は、キャリパーやピストンにグリスを塗ってパッドを元に戻せばいい。写真12に作業後の写真を示す。
写真12 作業後さて、鉛シートを貼った後は、ブレーキ鳴きがなくなった。ただし、これはグリスを塗り直したためかもしれないので、もう2〜3ヶ月後もブレーキ鳴きがしなかったら効果があったと言えるだろう。そのうち、フロント側のパッドの裏にも鉛シートを貼り、しばらく様子を見てみよう。
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