2019年8月10日(土)
DD2号 ブレーキ鳴き対策 − シムグリス塗りなおし
最近、右リアのブレーキ鳴きが酷くなってきた。これまでは、車を動かしはじめたときの1回目のブレーキの時にだけ「キーッ」という音がしていたのだが、最近はブレーキペダルを踏んだ時に右リアのブレーキが常に「キーッ」と鳴くようになってしまった。これでは、「元」高級車っぽくない。この夏も暑いのでなるべく作業はしたくないのだが、仕方がない。早朝から修理作業をしてみよう。まずは、写真1のように右リアをジャッキアップしてホイールを外す。
写真1 ジャッキアップしてホイールを外したところ次に、写真2のクリップを外す。
写真2 クリップそして、写真3のブレーキキャリパーの裏にあるガイドボルトの頭を保護しているキャップを外す。これは上下に2個ある。
写真3 キャップの場所写真4に外したキャップを示す。これは手で簡単に外れるはずだ。
写真4 外したキャップその後、ガイドボルトを外すのだが、BMWの場合はガイドボルトの頭に7mmの六角が使われている。7mmの六角は普通の工具セットには含まれていないことが多いので、写真5のような7mmの六角ソケットを用意しておく。
写真5 7mmの六角ソケットこれを使って、写真6のように上下2本のガイドボルトを外す。
写真6 ガイドボルトを外しているところガイドボルトが外れたらブレーキキャリバーが外れる。ただ、右リアのブレーキキャリパーは、ブレーキホースとブレーキパッドセンサーの配線が付いているので、写真7のように外したキャリパーを何かの台の上に載せておこう。
写真7 外したブレーキキャリパーキャリパーを外すと、写真8のようにブレーキパッドも外すことができる。
写真8 外したブレーキパッドこのブレーキパッドの裏側には古いシムグリスが付いているので、写真9のようにパーツクリーナーと歯ブラシを使って丁寧に古いシムグリスを落とす。
写真9 古いシムグリスを落としているところ(パッド裏)一方、ブレーキキャリパーやキャリパーガイドにも古いシムグリスが付いているので、写真10のようにパーツクリーナーと歯ブラシで落とす。
写真10 古いシムグリスを落としているところ(キャリパーガイド)ついでに、写真11のガイドボルトもパーツクリーナーで丁寧に拭いておこう。以前にガイドボルトの薄くグリスを塗ったところ、ブレーキペダルを離した時にブレーキパッドが元に戻らなくなったので、DDはガイドボルトにグリスを塗らない。
写真11 ガイドボルト(拭く前)古いシムグリスを落とせたら、ブレーキパッドをキャリパーに戻す。その前に、写真12のようにセパレータを使ってピストンを押し戻しておこう。
写真12 ピストンを戻しているところパッドを戻す際には、キャリパーとパッドが当たるところに写真13のブレーキシムグリスを塗る。
写真13 ブレーキシムグリスこのグリスを買う時には「こんなに大量に要らんやろ」と思っていたのだが、チューブ内の残りが僅かになってしまった・・・。それはとにかく、写真14のようにキャリパーとパッドが当たるところのキャリパー側にシムグリスを丁寧に塗っていく。
写真14 キャリパーにシムグリスを塗っているところ同様に、写真15のようにパッドの端が当たるキャリパーガイドのところにもシムグリスを塗る。
写真15 キャリパーガイドにシムグリスを日程るところそして、ブレーキパッドをキャリパーに入れて外したガイドボルト等を元に戻せば作業完了だ。写真16に作業後のブレーキキャリパーを示す。
写真16 作業後のブレーキキャリパー作業後に少し試運転してみたが、「キーッ」というブレーキ鳴きは消えていた。いつまでもつのかなぁ・・・。
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