2020年11月21日(土)
DD2号 アライメント測定 − 久しぶりに
最近ホイールアライメントを測定していないので、久しぶりに測定してみることにした。測定方法はこのレポートに示した通りである。まずは写真1のように、長さ2メートルのアルミチャネルを車体の前後に貼り付ける。このとき、アルミチャネルの中心と車体の中心が1mmの誤差もなく正確に合っている必要がある。
写真1 アルミチャネルを貼り付けたところDD家の駐車場は少し傾いているので、車が水平になるようにスロープと厚さの異なる板を組み合わせて、写真2のようにその上に車を乗せる。
写真2 車を水平にしたところホイールアライメントを計算するにはホイールの直径が必要なので、写真3のように計測しておく。まぁ、これは多少の誤差があっても問題ない。
写真3 ホイールの直径を計測しているところ写真2では、前輪をスロープの上に載せているが、スロープの幅はタイヤより若干小さい。そのため、スロープへのタイヤの載せ方により、ホイールを傾ける力が加わることもあり得る。一方、後輪は板の上に載せているので、そのような力が加わることはない。そのため、DD家の駐車場でアライメントを測定するときには、スロープに載せていないほうのホイールしか正確なアライメントが計測できない。すなわち、写真2の状態では後輪のアライメントしか正確に計測できず、前輪のアライメントを計測するためには車の前後を入れ替えないといけない。面倒だが、仕方がないか・・・。
さて、日も暮れてきてレーザー光も見やすくなってきたので、そろそろ測定しよう。まずは、レーザー水準器を使って写真4のように車体の外側に車体中心と並行で地面に垂直なレーザーの平面を作成する。
写真4 車体中心に平行な面を作ったところ(後輪のアライメント測定)そして、ホイールの上下左右の点とレーザー光で作成した平面との距離を正確に測っていく。ここでは、少なくとも0.5mm単位ぐらいの正確さが必要だ。さらに、写真5のように車体の前後を入れ替えて計測を続ける。
写真5 前輪のアライメント計測中すっかり暗くなってしまったが、暗いほうが赤色のレーザ光を視認しやすい。結局、車の前後を何度も入れ替えながら、前輪、後輪ともに2回ずつ計測した。計測した結果とその結果から計算したホイールアライメントを図1に示す。
図1 ホイールアライメントの計測結果リアのキャンバー、トーは問題なく基準内に入っている。一方、フロントのトータルトーは基準内に入っているものの、キャンバーは左右とも基準内に入っていない。DD2号は少し車高を下げているのでネガティブキャンバーになっているが、E63の純正ストラットではフロントのキャンバー角を少ししか調整できない ので仕方がない。
高速道路を走るときにアライメントが合っていると気持ちいい。今後もアライメントは定期的に計測しておこう。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。