2019年7月27日(土)
E63 オーディオサウンド − ヘッドユニット?
先日、DD2号と同じ630i乗りのSさんからメールをいただいた。そのメールでは、「オーディオの音がおかしい、ヘッドユニットやアンプを交換してもあまり改善しない」とのお話だった。車の不具合は実車を見てみないとなんとも言えないのだが、幸い、Sさんは大阪在住だったので、さっそくメンテオフだ! 最近はかなり暑い。熱中症にならないように、とある立体駐車場に集合した。Sさんの愛車は写真1のようなベージュ色の車だ。
写真1 Sさんの愛車DDは同じ630i乗りの方と直接お話しするのが初めてだったので、ちょっとテンション高めだ(笑)。
症状を聞いてみると
シート下にあるウーハーは問題なく鳴る ドアに付いているツィーターとミッドレンジは音がかなり小さいか、鳴っていない シートベルトをせずにエンジンをかけたときに鳴る警告音がかなり小さいということであった。原因は不明だが、まずは写真2のようにトランクルームにあるアンプ周りをチェックしてみよう。
写真2 アンプ周りのチェックE63のグレードにもよるが、多くの630iの場合、このアンプはシート下のウーハーを鳴らすのに使われている。グレードによっては、ここに大きなアンプが組まれており、10個のスピーカーを鳴らしているものもあるようだ。調べてみると、アンプやウーハーとの配線には問題なさそうだ。どうやら、原因はここではないみたいだ。となるとヘッドユニットか? というわけで、写真3のように車内のヘッドユニッ周りをバラしていく。
写真3 ヘッドユニット周りをバラしているところE63の場合、写真4のようにヘッドユニットはCDやMDが入るスロットのあるものがヘッドユニットだ。
写真4 ヘッドユニット回路図を調べてみると、ヘッドユニットからスピーカーへの配線は写真5のコネクタの部分にある。
写真5 ヘッドユニットの裏のコネクタ具体的には、写真6の上側の赤矢印が指す端子とその左の端子が左ドアのスピーカーに接続されており、下側の赤矢印が右ドア側だ。
写真6 スピーカーへの端子テスターを使ってヘッドユニットからスピーカーへの配線を確認してみたが、特に問題ない。若干、コネクタの接触が悪いところがあるぐらいだ。そこで、念のため、写真7のようにアルコール付き綿棒で端子を磨いておいた。
写真7 端子を磨いているところSさんは一度ヘッドユニットを交換しておられ、交換前のヘッドユニットを付けると左ドアのスピーカーが全くならなくなる。少なくとも交換前のヘッドユニットのアンプは故障しているようだ。
交換後のヘッドユニットにすると、少なくとも両ドアのスピーカーは鳴るようになった。しかし、ドアに付いているスピーカーの音が妙に小さく、ウーハーとのバランスが悪い。E63は音量の左右・前後のバランスを調整できるのだが、正常な音にしようとすると極端なバランスになってしまう。同じ音楽をDD2号のステレオでかけてみると、明らかに音質が違う。それに、シートベルトをせずにエンジンをかけたときに鳴る警告音も妙に小さいのも気になる。どうして? やはり怪しいのはヘッドユニットだろうか? う〜ん???
残念ながら、この日は原因がハッキリしなかった・・・。とりあえず、写真8のようにヘッドユニット周りを元に戻して作業終了だ。
写真8 元に戻したところSさんの630iは内装色がベージュであり、DD2号の黒い内装よりも室内が明るくていい感じだ。ちょっと羨ましいかも・・・(笑)
ちなみに、Sさんからはお土産と称して高級最中をいただいた。ありがとうございます! 美味しかったです!
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。