2016年4月2日(土)
DD2号 イカリングLED化 − その1
DD2号はE63 LCI(いわゆる後期型)なので、イカリングが付いている。しかし、このイカリングがなんともショボイ。写真1にDD2号のイカリングを示す。
写真1 DD2号のイカリング内側のリングがしっかり見えているが、外側のリングはあまり光っていない。それになんか黄色いし・・・? E63 LCIのイカリングの構造を調べると図1のようになっていることがわかった。なお、「E63 LCI」と断っているのは、前期型のイカリングは構造が異なるからだ。
図1 イカリングの構造(E63 LCIの場合)図1の左側のイカリングが車両内側、右側のイカリングが車両外側である。光源はH8の電球ひとつであり、その光が周囲に拡散し左側のイカリングに当たって左側のイカリングが光っているように見える。それと同時に、電球の光の一部が赤矢印で示すところから導光管に入り、その光が右側のイカリングまで到達して右側のイカリングを光らせるようになっている。
イカリングが黄色いのは、光源にH8の電球を使っているからだ。また、外側のイカリングの光が弱いのは、導光管に入る光がそれ以外に放出される光に比べて弱いために、外側のイカリングに到達する光の量が小さくなるからだ。これはどう考えても内側/外側のイカリングの光量が同じにはならないだろう。設計したヤツは誰だ?
まぁ、H8の電球をLEDに替えれば、少なくとも白っぽくはなるだろう。それに、導光管のある方向に光を重点的に照射するようなLEDがあれば、なお良さそうだ。と思いながらネットを調べてみると、それっぽいLED電球があったので、ついポチッと。届いたLEDを写真2に示す。
写真2 届いたLEDこれを12V電源に接続してみると、写真3のように光る。
写真3 光っているLEDこのLEDは先端部がV字型になっており、ある一定の対角する方向へ重点的に光を発するようになっている。このLEDには電流制御装置が付いているので、それを写真4のように簡易防水処理してやる。「簡易防水」とは、防水したい部分にビニールを巻いて、その両端を細いインシュロック(タイラップ)で縛ったものだ。
写真4 簡易防水処理さて、イカリング電球の交換だが、もちろん、ヘッドライトユニットを車両に付けたままでも可能なのだが、電球裏の作業スペースが小さいために正確に指向性のあるLEDの光の方向とイカリングの導光管の方向を合わせるのが難しそうだ。そこで、ちょっと面倒だがフロントバンパーを外してヘッドライトユニットを外して作業することにした。
ヘッドライトユニットを外すには、フロントバンパーを外した後、写真5の4本の固定ネジを外せばいい。
写真5 ヘッドライトユニットの固定ネジこのネジを外した後、写真6に示すコネクタを外せばヘッドライトユニットを外すことができる。
写真6 ヘッドライトユニットのコネクタこうしてヘッドライトユニットを外せば、写真7のようにどの部分に固定ネジがあるのかがよく分かる。参考のために掲載しておく。
写真7 ヘッドライトユニットの固定ネジの場所上記のようにして外した左右両方のヘッドライトユニットを写真8に示す。
写真8 外したヘッドライトユニットこのヘッドライトユニットの裏を見ると、写真9のようにイカリング用電球にアクセスできる裏蓋がある。
写真9 イカリング電球用の裏蓋この蓋の上の突起を押して開けると、写真10のようにコネクタに接続されたH8の電球が見える。
写真10 コネクタに接続されたH8電球コネクタを外し、H8電球を左向き(反時計回り)に捻ると、電球を外すことができる。写真11に外した電球を示す。
写真11 外したH8電球この外したH8電球の代わりに、写真12のV型のLEDを取り付ける。このV型の部分は両方から指で押さえると閉じるようになっており、指で押さえながらヘッドライトユニットに入れると、バネの力で中で勝手に開くようになっている。
写真12 V型LED写真13にヘッドライトユニットにV型LEDを入れたところを示す。簡易防水加工した電流制御装置も一緒に入っている。
写真13 LEDを入れたところこのLEDはV型の向きを自由に回転して調整できるようにDDが加工したもので、それを調整して写真14のように、導光管のある方向に2つのLEDが向くようにした。この調整作業が結構難しい。おそらく、ヘッドライトユニットを車体に取り付けたままだとかなり面倒だろう。
写真14 LEDの向き写真14のヘッドライトのレンズにいろんなものが写り込んでいて、なんのことかわからない。ゴメンナサイ。何度かトライすると、うまく調整できたのでヘッドライトユニットを車体に戻してイカリングを点灯させてみた。写真15に点灯させたイカリングを示す。
写真15 点灯させたLEDイカリングう〜ん、微妙だ・・・(笑)。色は白くなった。これはいいだろう。
しかし、写真ではわかりにくいが、やはり内側のリングのほうが明るい。というか、リング以外にもLEDそのものが発光している明るい光点も見えている。さらに、このイカリングの電源はPWM制御されているようで、写真を撮るタイミングによっては、まったく光っていないように写ってしまうときもある。また、LEDに交換しているので、エラーも表示される。問題続出だな(笑)。どうしようかなぁ・・・。
その2に続く。
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