2016年3月20日(日)

DD2号 フロントバンパーの外し方 − 意外と面倒

E34のDD号はバンパーモールを外してナットを4つ外せばフロントバンパーを外すことができた。E63のDD2号はちょっと面倒だ。以下では、フロントバンパーの外し方を説明する。

まずは、写真1のようにフロント側をジャッキアップしてウマをかける。


写真1 フロント側にウマをかけたところ

次にボンネットを開けて、写真2の7本のボルトを外す。ボルトの頭はトルクスT-30だ。


写真2 バンパー上側のボルト

DD2号(E63後期)では、写真3のフォグランプのところにあるボルトを外す。わざわざ「E63後期」と書いたのは、年式によってフォグランプの形状が変わっているからだ。前期モデルではフォグランプのカバーを外さないとボルトにアクセスできない。


写真3 フォグランプの上側にあるボルト(赤矢印)

ボルトは左右のフォグランプのところに1本ずつあるので、それを外す。このボルトの頭はトルクスT-25だ。写真4にこのボルトを外しているところを示す。


写真4 フォグランプ上側にあるボルト

次に、写真3の緑矢印で示すカバーを外す。これは、写真5の赤矢印で示す2か所に内装剥がしを差し込んで手前に引けばいい。


写真5 カバーの外し方

写真6に外したカバーを示す。


写真6 外したカバー

写真5の赤矢印のところがクリップになっている。このカバーを外すと、写真7の赤矢印のボルトにアクセスできるようになるので、それを外す。このボルトもトルクスT-25だ。


写真7 カバーの中のボルト

次に、写真8に示すように、左右のフロントホイールアーチにある3本のタッピングネジがあるので、これを外す。上の1本(赤矢印)は頭が10mm、下の2本(緑矢印)は8mmのネジだ。


写真8 フロントホイールアーチ内のネジ

一人でバンパーを脱着する場合は、写真9のように養生テープで塗装面を保護しておいたほうがいいだろう。特に一人で脱着すると、取り付けるときにバンパーで車体の塗装を傷つけてしまうことがある。基本的には、2人で脱着しよう。


写真9 塗装面の保護

ここで写真9の赤矢印で示した部分を強く引っ張ればバンパーの上側が外れるはずだが、固着していてバンパーが割れそうな場合もある。その時は、写真10の赤矢印のところ(フロントホイールアーチのところ)に2本のタッピングネジがあるので、これを外せばいい。写真10では見えないが、この奥にもう1本のネジがある。


写真10 バンパー上側のクリップの固定ネジ(2本ある)

写真10のネジを2本外すと、写真11のように黒い固定クリップごとバンパーの上部が外れてくる。CRC等の潤滑スプレーを吹いてバンパーから黒い固定クリップを外し、車両側(フェンダー側)に戻してネジで固定しておこう。


写真11 固定クリップごと外れたバンパー

このままバンパーを前にずらせば外れるのだが、バンパーと車体が接続されているラインを4か所外さないといけない。1つ目はヘッドライトウォーシャーのラインだ。これを外すため、写真12のように車両左側にあるウォッシャー液タンクに付いているポンプにアクセスする。


写真12 ウォッシャー液タンクに付いているポンプ

ポンプとホースのコネクタには、写真13の赤矢印で示す位置にプラスチックのクリップが付いており、これを下に抜くとポンプからホースを外すことができる。


写真13 クリップの位置

写真14に外れたホースを示す。


写真14 外れたホース

他の3つのラインは、2つが左右のフォグランプ、1つがコーナーセンサーのケーブルである。フォグランプのコネクタは電球そのものに付いているものであり、写真15の赤矢印で示す部分に付いている(写真15は車両右側、すでにコネクタは外れている)。


写真15 コネクタの位置

一方、コーナーセンサーのラインのコネクタは写真15の緑矢印であるが、これが固くて外れない・・・。無理に外すのは諦めて、写真16のように車体の前にシートを敷いて、その上に外したバンパーを置いた。


写真16 バンパーを外したところ

写真16のような置き方をするのであれば、コーナーセンサーのコネクタを外さなくても問題ない。バンパーを外すといろんなところにアクセスできるようになる。E34のDD号に比べるとちょっと面倒だが、慣れれば問題ないかな?

バンパーを外した車って、なんか解体車っぽい(笑)。なお、バンパーの取り付けは取り外しと反対の手順だ。



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