2015年7月17日(金)   2015年8月16日(日) 追記

DD2号 ソーラーパネルの取り付け − バッテリー上がり対策

先日、DD2号にバッテリー復活装置を取り付けたことを報告したが、DD2号も日常生活で乗る機会がないことからバッテリー上がりが心配だ。そこで、DD号と同様にソーラーパネルを取り付けることにした。購入したソーラーパネルは写真1のようなものである。


写真1 購入したソーラーパネル

幅は30cmほどで、公称発電量5.5Wのものだ。厚さ1.5mm程度のプラスチックの上に薄いソーラーパネルモジュールが貼り付けてあるようなもので、簡単に曲げることもできる。価格は2,932円(送料込)であった。まぁ、発電量は公称値の半分ぐらい出ればいいところか。まずは、晴れた日に写真2のように直接バッテリーに接続してみて、充電電流を調べてみた。


写真2 バッテリーへの直接接続

DD2号のバッテリーはトランクにあるので、そこに接続した。充電電流をは、ソーラーパネルに直射日光が当たっているときに、写真3のようにテスターを使って計測した。


写真3 充電電流の測定

充電電流は0.24Aだったので、13V×0.24A = 3.1Wである。思ったより発電できている。直射日光で3W程度だから、フロントガラス越しなら1Wぐらいか。バッテリーの自然放電を補うには十分である。とりあえず発電できることが分かったので、このソーラーパネルを取り付けるために加工してみよう。まずは、写真4のように、プラスチック板の角を切り落とした。ちょっとは格好良くなった?


写真4 プラスチック板の角を切り落としたところ

また、配線部分については、写真5のように外れにくいように細い針金で補強した。


写真5 針金での補強

また、むき出しになっている端子部分に写真6のようにテープを貼って絶縁した。


写真6 テープで端子を絶縁したところ

夏の車内は非常に暑くなるので、そのうちこの部分は他の方法で絶縁しないといけないなぁ。

さて、ソーラーパネルの準備ができれば、今度は車両側の準備だ。回路図を調べてみると、どうやら写真7の運転席の足元上側にあるパネルを外せば、何か配線がたくさんあるようだ。


写真7 足元上側のパネル

このパネルは、写真8の赤矢印にある3本のネジを外せば、外すことができる。E34より簡単だ。


写真8 足下パネルのネジ

パネルを外すときは、まず写真9のようにパネルの上側のクリップから外していく。


写真9 パネルの上側のクリップを外したところ

パネルには、写真10のように、足元ランプとOBD2のコネクタが付いているので、そのコネクタを外す。


写真10 足元ランプとOBD2のコネクタ

これを外すと、写真11のようにパネルをフリーにすることができる。


写真11 足元パネル

ソーラーパネルはDD号のときと同様にフロントガラスに設置するので、ダッシュボードから運転席足元まで配線を通さなくてはいけない。そこで、とりあえず、写真12のようにウェザーストリップを引っ張って外してみた。


写真12 ウェザーストリップを外しているところ

ウェザーストリップを外してみると、写真13のように配線が通るようなルートがある。まぁ、「ルートがある」というよりは、無理やり通すんだけど(笑)。


写真13 配線ルート

さて、ソーラーパネルの配線は、常時通電しているところに接続するとバッテリーに充電されるはずなので、常時通電しているところを探さないといけない。そういえば、先ほど足元パネルを外したときに、写真14に示すOBD2コネクタを外したのだが、そこにはアース線だけでなく常時12Vも来ているはずだ。回路図を調べてみると、確かに常時12Vの配線も来ている。


写真14 OBD2コネクタ

これに接続すれば簡単だ。いいところを見つけた! まず、接続のために、写真15のように布テープを剥ぐ。


写真15 布テープを剥いだところ

そして、写真16のように2本の配線をハンダ付けした。この配線には、事前にギボシ端子を取り付けておいた。もちろん、常時12Vに接続されるほうは、メスのギボシ端子である。


写真16 配線をハンダ付けしたところ

一方、ソーラーパネルに接続される配線にも、写真17のようにギボシ端子を付ける。


写真17 ソーラーパネルへの配線にもギボシ端子を付けたところ

そして、ギボシ端子を接続して、配線をダッシュボードまで通せばいい。写真18のようにウェザーストリップを元に戻せば、配線は隠れてしまう。


写真18 配線をダッシュボードまで通したところ

ダッシュボード上には、写真19のようにソーラーパネルに接続するプラグが出ている。


写真19 ソーラーパネルに接続するプラグ

う〜ん、ちょっと不恰好かも・・・。これはそのうち改善しよう。ただ、このプラグのおかげでソーラーパネルの脱着が簡単になり、駐車中は写真20のようにソーラーパネルで充電し、走行時にはパネルを外しておくことができる。


写真20 充電中のソーラーパネル

内側から見てみると、写真21のようにプラグ部分で接続されているのがわかるだろうか。


写真21 内側から見たところ

走行時には、ソーラーパネルを取り外し、運転席のドアポケットに入れておけばいい。これでしばらくDD2号に乗らなくてもバッテリー上がりの心配はないな。でも、このソーラーパネルってプラスチック板だけど、夏の暑い日でも大丈夫かなぁ・・・?

 

2015年8月16日 追記

プラスチック板のソーラーパネルは、やはり夏の昼間の太陽により変形してしまう。そこで、厚さ0.5mmの薄いアルミニウム板を用意し、写真22のようにソーラーパネルにネジで固定した。


写真22 アルミニウム板を取り付けたソーラーパネル

裏から見たところを写真23に示す。取り付け方法は、写真23のようにφ3mmの6本のネジで固定している。


写真23 裏から見たところ

これで、暑い日も安心だ。



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