2013年3月4日(月)
LKM・CCMのチェック − 予備品
以前、ある方から「寒くなると、 TAIL LIGHTやBRAKE RIGHTという警告が表示されるんですけど、LKMの不良でしょうか?」というお問い合わせをいただき、とりあえずDD号のLKMと交換した。
不良の疑いのあるLKMをDD号に取り付けたところ、しばらくは何事もなかったのだが、寒くなってきたところで、TAIL LIGHTやBRAKE LIGHTの警告が出るようになってしまった。まったく同じ症状だ。確か、DDはLKMの予備品をいくつか持っていたので、交換してみることにした。
LKMはエンジンルーム内の写真1の場所にある。
写真1 LKMのある位置この黒いボックスの蓋を開けると、写真2のようにLKMが刺さっている。
写真2 LKMこのLKMを引き抜き交換すればいいのだが、結構固く刺さっていて引き抜くのに苦労するかもしれない。コツは、左右に揺らしながら引き抜くことだ。手を怪我しないように軍手をして作業したほうがいいだろう。
さて、部品箱を漁ってみると、写真3のようにLKMやCCMがたくさん出てきた。
写真3 CCM(左)とLKM(右)これらのCCMやLKMは、「使わなくなったので、誰かのお役に立ててください」と、いただいたものばかりだ。この中には、きちんと動作するものもあれば、壊れているものもあるだろう。そこで、写真4のように、DD号に手持ちのLKMやCCMを入れてみてチェックしてみることにした。
写真4 LKMを入れ替えているところLKMやCCMを入れ替えてエンジンをかけ、ポジションライトやヘッドライト等を点灯させてみて、警告がでるかどうかを確かめてみた。
CCMの壊れ方で典型的なものは、写真5や写真6のような警告が出るものである。
写真5 ESD Regelt警告
写真6 BRAKE LT CIRCUIT警告この不具合は、DD号の購入時に悩まされたものだ。
他にも、CCMが完全に壊れていると、写真7のような警告が出る。
写真7 CHECK CONTROL 警告また、LKMには、LKM-BバージョンとLKM-Lバージョンがあって、LKM-Lバージョンはチェックする項目が多くなっている。DD号はリアフォグをLEDにしているので、 LKM-LバージョンのLKMを入れると、写真8のような警告が出る。
写真8 R/FOG LIGHT警告とりあえず、写真9のように、CCM5個、LKM5個すべてをチェックしてみた。
写真9 CCMとLKMをチェックしたところCCMの中には写真5、6にあるように典型的な壊れ方をしているものがあった。そこで「CCMの修理 その2 − 解決編」の方法で修理してみることにした。まずは、写真10のように壊れているCCMを用意する。
写真10 壊れているCCMそして、プラスチックの筐体からプリント基板を取り出し、写真11のようにモジュール抵抗のコモンにあたるピンの保護コーティング材を小さなマイナスドライバーで取り除く。
写真11 保護コーティング材を取り除いているところモジュール抵抗は3つあるので、写真12に示す3か所のピンの部分の保護コーティング材を取り除いておこう。
写真12 保護コーティング材を取り除く場所最後に、この部分のハンダを一旦吸い取ってからハンダ付けしなおせば修理完了である。修理後にDD号にCCMを入れてみたが、写真5、6の警告は出なくなっていた。やはりCCMの典型的な壊れ方には「CCMの修理 その2 − 解決編」の方法が有効なようだ。
他にも、壊れているLKM等を修理し、最終的には写真13に示すように、LKM3個、CCM4個が残った。
写真13 チェック済みのLKMとCCM前述のように、これらのLKMやCCMは、いろんな方から「誰かのお役に立ててください」といただいたものである。もし、LKMやCCMが故障している方がいらっしゃるようなら、下記に様な条件にて交換するので、DDまで連絡していただきたい。
- 送料はご負担ください。
- 簡易チェックしかしていませんので、正常に動作する保証はありません。
- 壊れているLKMやCCMは、DDまでお送りください。
交換の手順は以下の通りである。
- DDまでメールでご連絡ください。
- ご指定のお届け先まで、LKMかCCMを着払いでお送りします。
- 送られてきたLKMかCCMを愛車のものと交換して、問題がなくなったことを確認してください。またに出る警告の場合は、1〜2週間ほど様子を見てください。
- 問題がないようでしたら、交換前のLKMかCCMをDDまで元払いでお送りください。
以上のような条件や手順でよければ、DDまで連絡をいただきたい。なお、予備品のLKMやCCMがなくなってしまった場合はご容赦いただきたい。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。