2012年10月12日(金)
E39 フロントコントロールアーム・スラストロッドの交換 − コロすけさんより
E39メンテレポートの雄、コロすけさんより、リアのアーム類に続いてフロントのアーム類の交換レポートをいただいたので紹介しよう。
DD様、皆様、大変大変お世話になってます。大きなことが出来ないコロすけで御座います。
【はじめに】
先日、リアのアームを交換しましたので、今回はフロントのアームを交換致します。
部品調達は、前の記事にも書きましたが。蝦夷の代表様にお願いして、ペリカンパーツより入手させて頂きました。今回はプーラーを使用し分離しないとと思っていると、隊長殿が快くプーラーを貸してくれました。
今回交換する部品
パーツ
パーツナンバー
コントロール アーム LH、RH 31121094233、31121094234−J プル ストラット LH 、RH 31121141717、31121141718−C
【交換作業】
図を見るとリアのアーム類の交換よりも何だか簡単に出来そうな気が致します。作業空間も有りそうですし…。ただ、ボールジョイント部が簡単に分離できたらって話です(笑)。
リア同様締め付ける際には1Gで締め付ける注意点も有ります。ジャッキアップの後、リジットラック(ウマ)を掛けてタイヤを外します(最重要!)
今回の交換部品
緩めるボージョイント部
序に、緩める場所にCRCを掛けておきます(すんなり分離して下さい。。。)
コントロールアーム編
ボールジョイント部のナットを外して行きますが、プーラーを使用するので、完全には外さずボルトのネジ山を傷めない様に
しておきます(22mm共周り防止に5.5oのヘックス)。
ボールジョイント部に、プ―ラ―を使用してボールジョイント部を分離します。セットしてボルトを締め込んで行くと『バゴンッ』と音を立ててボールジョイント部が外れます。写真が暗くてすいません。
ラバーブッシュ部を外します(18mm、16mm)。
新旧比較
部品自体にダメージは見受けられませんでした。
後は元通りに取付けて完了ですが、締めこむ際には、1Gを掛けて締め込みます。
締付トルク:80Nm(ボールジョイント側)
締付トルク:110Nm(ラバーマウント側)
プル ストラット編
ボールジョイント部のナットを外して行きます(22mm共周り防止に5.5oのヘックス)。
1度ナットを外し再度CRCを追加投入!と同時に、おまじないを(笑)
ボールジョイント部に、プ―ラ―を使用してボールジョイント部を分離します。本来ならナットを装着してネジ山を傷めない様に分離するのが良いのですが、隊長殿より、お借りしたプーラーが若干小さく、思う様に力が掛らない為、ナットを外し行っていきます。
何度かチャレンジしても、プーラーがナットから外れて上手く力が掛けれなく、途方に暮れた時に、蝦夷の代表様が登場されました。代表様に、上から補助をして頂き、やっとの思いでボールジョイント部の分離が出来ました。
これでプルストラットが外れると…思いましたが、何故かリペアマニュアルにストラットの外しかたが載っているんですよねぇ〜(笑)。その理由はプルストラットの差し込み部の長さが長くストラットケース下部に干渉して抜けてこないのです。。。_| ̄|〇
ここで、ストラットケースが動かせる様に緩めます(過去記事を参照して頂けると有難いです)。
プルストラットが抜ける程度にナックルの部分を下げて、プルストラットを抜きます。次に、ラバーブッシュ部を外しますが、カバーが付いていますのでカバーを外して行きます(10mm×2本)。
カバーを外し、ラバーブッシュ部を緩めて行きます(ボルト:16mm、ナット:18mm だった様な。。。)
御覧になって御分かりでしょうが、このままではブレーキダクトが邪魔をしボルトが抜けてきません。。。_| ̄|〇
ブレーキダクトを外す為にタイヤハウスのインナー(下部)を外して、ブレーキダクトを外しボルトを抜きます。
新旧比較
ラバーブッシュにダメージは見られませんが、ボールジョイント部はこの通りでした。後は元通りに取付けて完了ですが、ここも締めこむ際には、1Gを掛けて締め込みます。
締付トルク:80Nm(ボールジョイント側)
締付トルク:110Nm(ラバーマウント側)
【おわりに】
注意する点は、締め込む際に1Gを掛けて締め込まないと、ラバーブッシュに負荷が掛り早期損傷の原因になりますので御注意下さい。
アーム類の交換作業は、足回りの重要部品ですので交換等を自分で行う際には、自己責任で慎重の上に慎重にお願い致します。また、アライメント等に狂いが生じる可能性が有りますので、交換後は、アライメント測定をされる事を前提で御願い致します。
締付トルクは、BMW TIS を参考にさせて頂いております(Online Repair Manualsでは、データーが探せませんでした)。
なお、間違い等が有る可能性も有りますので、再確認の程宜しくお願い致します。次は…タイロッドかぁ。。。
これでタイロッドを交換すれば、足回りはほぼ新品だろう。
末尾ではあるが、いつもながら詳しく有用なレポートをいただいくコロすけさんに感謝する。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。