2010年7月31日(土)
カーステレオの変更 − トランクにインストール
以前、「Bluetoothステレオ − ロータリーコマンダーを使う」で報告したように、DD号にはカーステレオのヘッドユニットの代わりにBluetoothのユニットが付いている。音楽を聴くときには、携帯電話のBluetoothをONにしてからBluetoothユニットをロータリーコマンダーで操作しなければならない。逆に、車から降りるときには、携帯電話の音楽プレーヤーを手動で止めなければならない。これが少し面倒だ。たまに、音楽プレーヤーを止めるのを忘れることもある。やはり、カーオーディオ用のヘッドユニットのほうが使いやすい。
しかし、DD号には「カーナビの交換 − インダッシュタイプへ」で報告したように、1DINのオーディオスペースにカーナビが付いているので、カーオーディオ用のヘッドユニットを入れることができない。写真1にDD号のコンソール周りを示す。
写真1 DD号のコンソールDDが以前に付けていたカーステレオはSONY製のもので、ロータリーコマンダーでリモート操作することができる。細かい操作をするときはヘッドユニットのボタンを直接押さなくてはいけないが、通常の操作はロータリーコマンダーですべて行うことができる。そこで、このヘッドユニットをトランクに取り付けて、ハンドルの横にあるロータリーコマンダーで操作できるようにしよう。
ヘッドユニットをトランクに取り付けるとなると、いろいろと配線が大変になるかもしれない。電源関係はリアシートから取るとしても、音声関係の配線がややこしいかな? と思っていると、Hi-Fiオーディオ仕様のDD号は、トランクにアンプがあるのを思い出した。写真2にアンプの位置を示す。
写真2 車載アンプの位置写真2の赤矢印のトランクの内張りの裏側にアンプがあるはずだ。この部分の内張りを外すには、写真3の2つの位置にあるプラスチックのネジを90度回転させて外せばいい。
写真3 プラスチックのネジの位置こうして内張りを剥がすと、写真4の位置にアンプが見える。
写真4 車載アンプヘッドユニットからの音声出力(プリアンプ出力)を、このアンプの入力に接続してやればいい。簡単、簡単! と思っていたら、写真5のように、車載アンプに接続されている配線がたくさんある。
写真5 車載アンプに接続されている配線この配線のうち、どれが入力なのか・・・。資料1と資料2を見比べながら、なんとか音声入力の配線を見つけ出すことができた。この配線なのだが、特に資料1のほうをよく見て、どのコネクタにどの配線が接続されているかを確認しなければいけない。入力と出力が一つのコネクタに入り交じって入っており、おまけに配線の色が同じなので、かなりややこしい。普通に考えると、入力の配線ばかりが同じ束になっているはずなのだが、そうではなく、入力を出力が入り交じった束になっていたりする。ドイツ人の考えることはよくわからない・・・。入念にチェックしないと間違えるだろう。
資料で配線を確認できたら、写真6のように配線の束を引き出し、この束をほどく。
写真6 配線の束そして、この配線の束から該当する配線を見つけ出し、写真7のようにニッパーで切断する。
写真7 ニッパーで配線を切っているところそして、写真8のように、切断した配線のアンプ側にギボシ端子を圧着する。端子のオス/メスはヘッドユニットのプリアンプ出力に合わせればいい。
写真8 ギボシ端子を圧着したところフロント左右、リア左右の4組の配線すべてについて、ギボシ端子を圧着したところを写真9に示す。
写真9 4組の配線にギボシ端子を圧着したところあとは、このギボシ端子にヘッドユニットの音声出力(プリアンプ出力)を接続するだけだ。これで、音声関係の配線は解決だ。
一方、この配線の束の近くに、写真10のようなコネクタを見つけた。
写真10 見つけたコネクタ配線の色は、茶色と赤/白色だ。茶色はアース、赤/白は常時12V電源を意味するので、ヘッドユニットに必要なアースと常時12V電源は、ここに接続しよう。そのため、写真11のようにコネクタを取り外し、代わりにギボシ端子を圧着した。
写真11 アース線と常時12V電源線にギボシ端子を接続したところアースと常時12V電源は用意できたが、ACC電源が必要である。これは、シート下の適当なところから取ろう。
さて、最後に残ったやっかいなのは、ハンドルの横に付けているロータリーコマンダーからの信号線だ。これは、3.5mmのステレオジャックの端子になっている。この信号線をトランクまで持って行かなくてはいけない。これを延長するために、写真12のような延長ケーブルを百均で見つけてきた。ダイソーは何でも売っているなぁ〜。
写真12 延長ケーブルこの延長ケーブルを使って、ロータリーコマンダーの信号線を延長し、トランクまで持って行く。詳細は割愛するが、写真13のように運転席側のカーペットの下を通した。
写真13 ロータリーコマンダーの信号線をカーペットの下に通しているところリアシートの背もたれの部分、およびトランク奥の内張りを外すと、写真14のような穴があるのがわかる。ロータリーコマンダーの信号線とACC電源線は、この穴を通してトランクへ持って行く。
写真14 トランクと車内の間にある穴写真では見にくいが、赤い線がACC電源線、黒い線がロータリーコマンダーの信号線である。
最後に、ヘッドユニットとCDチェンジャートランクに置き、用意した各種配線(電源関係配線、音声関係配線、ロータリーコマンダー信号線)をヘッドユニットに接続すればいい。写真15に配線を仮接続したところを示す。ちなみに、用意したヘッドユニットとCDチェンジャーはSONYのXR-C717とCDX-727である。何年前の機種だ(笑)。
写真15 配線を仮接続したところここで、うまくリモートコマンダーでヘッドユニットを操作できるか、音声は問題なく出力されるかをチェックする。チェックがOKなら、写真16のようにヘッドユニットとCDチェンジャーの位置を適当に決めて配置する。
写真16 ヘッドユニットとCDチェンジャーの位置この位置はアクセスしやすく便利なのだが、写真17のようにちょっと邪魔かもしれない。これらの取り付け場所も、あとで考えないといけないなぁ・・・。
写真17 ちょっと邪魔なヘッドユニットとCDチェンジャーヘッドユニット取り付け後のコンソールは、もちろん写真18のように取り付け前と変わらない(笑)。しかし、車内で音楽を聴くときに本当に便利になった。やっぱり、自動車用に作られたカーステレオだけのことはある。
写真18 コンソール
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