2008年3月29日(土)
ドアミラー開動作不良 − モーターロック検知電流の調整
今回のレポートはDD号の備忘録ということで・・・。
先日から、DD号に付いているガルウィングドアミラーの閉動作がおかしくなった。具体的には、運転席側のドアミラーを閉じようとすると、途中で止まってしまうのだ。開動作は問題ない。写真1に運転席側のドアミラーを示す。
写真1 運転席側ドアミラーどうも動きが渋くなってきて、開閉モーターに負荷がかかっているようだ。そこで、ドアミラーを外してグリスアップしてみたりしたのだが、うまくモーターのギア部分にグリスを入れることができない。2度ほどチャレンジしてみたのだが、一向に改善されない。
そこで、発想を転換して制御回路でなんとかすることにした。開閉モーターに負荷がかかると、モーターに電流が多く流れ、それを制御回路が「モーターがロックした」と認識して電流を止めてしまうのだ。すなわち、「電流が多く流れた」と判断する閾値を少し上げてやればよい。
そこで、「ドアミラーの電動ガルウィング化 その8 − 新制御回路 設計編」で設計した制御回路のPICプログラムを変更して「電流が多く流れた」と判断する閾値を少し上げてやった。そして、このプログラムを焼き込んだPICを制御回路に入れてやればいい。
制御回路は、写真2のように運転席のカード入れの奥にある。
写真2 制御回路の位置写真3に取り出した制御回路と基板上のPICを示す。
写真3 制御回路のPICこのPICを上述のようにプログラムし直したPICと入れ替える。写真4にプログラムし直したPICを示す。
写真4 プログラムし直したPIC開閉モーターのロック検知閾値を変更したPICを入れた制御回路では、写真5のようにドアミラーが問題なく閉動作するようになった。
写真5 正常に閉じたドアミラーただ、今回の変更は、根本的に原因を追及して解決しているわけではない。つまり、開閉モーターに負荷がかかるのを容認しているので、そのうち本当に動かなくなるかもしれない。まぁ、そのときは、そのときで・・・(笑)。
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