2008年2月20日(水)
リアドアロックアクチュエータの交換 − フロント用は使えるか!?
ついにDD号の右側リアドアのドアロックアクチュエータの動きが怪しくなってきた。リモコンでロックしてもドアが施錠されてなかったり、リモコンでアンロックしても解錠されていなかったりする。そんなときは、無理矢理、手で施錠/解錠するのだが、これが非常に固い。典型的なドアロックアクチュエータの不良である。
過去に「ドアロックアクチュエータの修理 − yamakawaさんより」のレポートがあり、アクチュエータ自体の修理もできそうだが、幸いにもDDはフロントドアロック用のアクチュエータの手持ちがあったので、潔く交換することにした。
フロントドアロック用のアクチュエータがリアドアに使えるかどうかについては、「フロント用ドアロックアクチュエータをリアに使う!? − といさんより」で検証済みなので問題ないだろう。
また、交換手順については「リアドアロックアクチュエータの交換 − といさんより」でレポートされている。「先達はあらまほしきことなり」である。
既に、といさんのレポートで手順は報告されているが、実際に作業をする人にとっては、いくつレポートがあっても役に立つと思うので、敢えて交換作業のレポートを掲載することにした。
今日はBMW@KANSAIの昼オフなので、といさんも参加している。いい機会なので、といさんにアドバイスをもらいながらアクチュエータを交換できる!
まずは、リアドアの内張を外す。この手順については「ドア内張りの外し方 − リアドア編」を参照して欲しい。
写真1に内張を外したところを示す。
写真1 内張を外したところ写真1の赤矢印のところに2本のトルクスのネジがあるので、この2本を外す。これは、T-30のトルクスだ。DDはT-30のビットを持ってなかったので、といさんに貸してもらった。
さらに、写真2の赤矢印のところにもT-30のネジが隠れている。
写真2 T-30ネジの場所写真3のようにゴムを手でめくると、T-30のネジが出てくる。
写真3 ゴムを手でめくったところこのネジも外すのだが、なぜか非常に固い!? といさんは簡単に外せたと言っていたのだが・・・・。もしかすると、このネジを一番最初に外さなければいけなかったのかなぁ・・・? まぁ、なんとかネジを外した。
次に、ドアロックのリンク機構(リンケージ)の支点となる部分(写真4)を外す。
写真4 リンケージの支点これはプラスチックネジになっているので、写真5のようにネジを割らないようにゆっくりと注意して外していく。
写真5 プラスチックネジを外しているところうまくネジが抜けたら、写真6のようにして内張外しでリンケージの支点部分を外す。
写真6 リンケージの支点部分を外しているところこれで、ドアロック機構の部分がフリーになるが、これを外す前に写真7のように配線を留めているインシュロックを切っておこう。
写真7 インシュロックを切っているところまた、写真8のようにドア内側のハンドルにつながるワイヤーを固定している板バネ(?)も外しておく。
写真8 ワイヤーを固定している板バネ(?)ここまでできれば、写真9のようにドアロック機構部分を外すことができる。
写真9 ドアロック機構部分を外しているところ外したドアロック機構部分を写真10に示す。
写真10 ドアロック機構部分写真10でビニールの下にある黒いものがドアロックアクチュエータである。ビニールを取ってみると、写真11のようにドアロックアクチュエータが見えるはずである。
写真11 ドアロックアクチュエータここまでできたら、あとはドアロックアクチュエータを交換するだけである。まずは、写真12のコネクタを外す。
写真12 アクチュエータのコネクタこのコネクタは、写真12の赤矢印の方向へスライドさせると、外すことができる。写真13にコネクタをスライドさせたところを示す。
写真13 コネクタをスライドさせたところコネクタが外せたら、写真14のようにアクチュエータを固定しているプラスチックのホルダーを赤矢印の方向に動かせば、アクチュエータを上に引き抜くことができる。
写真14 アクチュエータを固定しているホルダー写真15,16,17は外したアクチュエータを新品のアクチュエータの比較である。用意したアクチュエータはフロント用なので、コネクタのピン数が違う。
写真15 外したアクチュエータ(左)と新しいアクチュエータ(右) (1)
写真16 外したアクチュエータ(左)と新しいアクチュエータ(右) (2)
写真17 外したアクチュエータ(左)と新しいアクチュエータ(右) (3)新しいアクチュエータは、写真18のようにしてドアロック機構に差し込むだけで固定することができる。
写真18 アクチュエータを固定しているところあとは、これを元に戻せば完成である。ドアロック機構をドア内に戻すときには、リンケージ、配線、ワイヤーの位置関係を考えて元に戻そう。DDは、リンケージの奥に配線が来てしまって、結局、もう一度ドアロック機構を取り外すハメになってしまった(苦笑)。
さて、アクチュエータが交換できたらリモコンで動作を試してみよう。写真19、写真20のように問題なく動作するようになった(嬉)!
写真19 アンロック
写真20 ロックリモコンでドアロックが動くってスバラシイ!
ちなみに以前に購入しておいたアクチュエータは、
ACTUATOR F FRONT DOOR: P/N 67 11 1 387 726 $70.00
であった。
末尾ではあるが、アクチュエータ交換の際にアドバイスをいただいた といさんに感謝する。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。