2004年7月18日(金)

ヒーターバルブ修理 − その3

以前に「ヒーターバルブ修理 − その2」でヒーターバルブの分解掃除による復活の試みを報告したが、結局、あまりにも酷い状態だったため、復活させることはできなかった。

今回は、新品のヒーターバルブを入手して交換したので報告する。ついでに冷却液も交換しておいた。

ヒーターバルブと冷却液は、いつものtake-Mさんで注文・購入した。まず、購入したヒーターバルブを写真1に示す。


写真1 購入したヒーターバルブ

これは、BMW純正ではなくBOSCH製の互換品であるが、BMW純正もBOSCHのものを使っているので品質は同じである。

また、冷却液は写真2に示すように、1.5L(リットル)のものを2本購入した。これはオーストリア製のようである。冷却液は安物を使わないで、BMW純正か写真2のようなものを使った方がいいようだ。


写真2 購入した冷却液

さて、まずは冷却液を抜く。すべての冷却液を抜くためにはエンジンブロックとラジエターの下部にあるドレインから抜かなくてはいけないのだが、今回はラジエターの下側のホースから抜く。写真3の赤矢印で示すところが外すホースである。


写真3 冷却液を抜くために外すホース

マイナスドライバーでホースのクランプを緩めると簡単にホース外すことができる。ホースを外すと冷却液がドバッと出てくるので、その下に何か冷却液を受けるものを置いておくとよい。ホースを外したところを写真4に示す。


写真4 ホースを外したところ

冷却液を抜いたところで、次はヒーターバルブを交換する。交換の方法は、「ヒーターバルブ修理 − その2」に記載しているので、ここでは詳しく説明しない。でも、新品を取り付ける前に、新品のヒーターバルブの中はどうなっているのかが気になるところである。

というわけで、新品のヒーターバルブを意味もなく(?)分解してみたところを写真5に示す。


写真5 新品のヒーターバルブの内部

なんと、バルブは銀色だったのだ!!(驚)

まぁ、それはさておき、写真6のように新しいヒーターバルブと補助ポンプを結合させて、車両側に戻す。


写真6 新しいヒーターバルブ(上)と補助ポンプを繋いだところ

さて、ヒーターバルブが交換できたら、次は冷却液を入れる。

まず、写真4で外した下側のホースを接続する。そして、写真7の赤矢印のようにラジエターの上側のアッパーホースを外す。


写真7 ラジエター上側のアッパーホースを外したところ

ラジエターキャップを開けて、緑矢印のように水道のホースを突っ込む。同時に黄矢印のエア抜きボルトを外しておく。

ここで、水道のホースから水を入れると、外したアッパーホースから古い冷却液が出てくる。数分間、水道の水を入れ続けると、綺麗な水がアッパーホースから出てくるようになる。

その後、この状態で写真8のようにラジエターに冷却水の原液を入れる。


写真8 冷却液の原液を入れているところ

冷却液をいれると、アッパーホースから水が出てくるはずである。購入した3Lの冷却液をすべて入れた。これで車両側に残っていた水と冷却液がほどよく(?)混じるようになる。

あとは、ラジエターのアッパーホースを接続してから、ラジエターに少しずつ水を入れて、エア抜き穴からエアが抜けて水が出てくるまで入れる。そして、エア抜きボルトを閉める。

最後に、ラジエターキャップを閉めてエンジンをかけ、ヒーターの風量最大、最高温度にして温風が出てくるまでエンジンをかけておく。

これで、エア抜きは完了である。まだエアが噛んでいても、エンジンが冷える際に自動的に抜けていくらしい。

ちなみに、今回使用した冷却液のボトルの裏側には写真9のような表示があった。


写真9 冷却液ボトルの裏の表示

どうやら、液の濃度(薄め具合)と凝固温度との関係のようである。今回のように、「冷却液:水=1:2」の場合には、-20℃まで凝固しないようだ。スキー等に行かなければ、これで十分であろう。

なお、今回の作業でもtake-Mのtakeさんにいろいろと教えていただいた。いつもの事ながら、takeさんに感謝する。

 

今回の費用

項目 単価 数量 小計
ヒーターバルブ(PN: 64 11 8 391 417) 19,908 1 19,908
冷却液(アンチフリーズ) 2,050 2 4,100
エンジンオイル交換 1,200 6 7,200
エンジンオイルフィルター交換 1,300 1 1,300
エンジンオイル・フィルター交換工賃 800 1 800

合 計

33,300 (8円値引き)

現在の走行距離: 約80,000km



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