2004年4月17日(土)
ドアミラー撥水剤を試す − その1
以前、「ガラス撥水剤 − 比較テスト」でシーシーアイ(株)の「雨ん防GX」というウィンドウ撥水剤をテストした。それは、抽選で「雨ん防GX」が当選して送られてきたからである。
なぜか今回も写真1のようなドアミラー撥水剤が当選してしまった。どうやら、これもテストしろと言うことであろうか・・・。
写真1 ドアミラー撥水剤(アメットビー、サイドミラーコート)もちろん、もらったからにはテストしないわけにはいかない。今回は、右のドアミラーにのみドアミラー撥水剤を塗って、左側のドアミラーには何も施工しないようにして、それらを比較することによりドアミラー撥水剤の効果を検証してみることにした。
まずは、もらったドアミラー撥水剤の宣伝でもしておこう(笑)。商品名は「アメットビー、サイドミラーコート」というものでシーシーアイ(株)から発売されているものだ。写真2のように、パッケージの裏側には「常識を超えた水弾き!」と書かれている。
写真2 パッケージの裏側成分を見ると「アルコール、シリカ」となっているところから、どうやらアルコールに7nm(ナノメートル)の酸化珪素(シリカ)の微粒子を混ぜたもののようだ。これをミラーのガラス面に塗布することで、酸化珪素の粒子がガラス面に付着し、それがちいさな凹凸となって、水を弾くようである。
とりあえず、パッケージの手順に従って施工してみる。
まずは、写真3のように、ガラス面の油分をコンパウンド入りのガラスクリーナーで取り除く。
写真3 ガラスクリーナーで油分を取り除くすると、写真4のように油分やシリコンが付着していないガラス面ができあがる。
写真4 油分を取り除いたミラーガラス次に、写真5のようにアメットビーをスプレーする。アメットビーは溶媒であるアルコールが乾燥しないように、15秒以内で終わらなければならない。といっても、実際には5秒もかからないぐらい簡単なものだが・・・。
写真5 アメットビーをスプレーしているところスプレーが終わると、写真6のようにすぐに乾燥し始める。
写真6 アメットビーが乾燥しているところミラーのガラス面はすぐに乾燥するが、このまま1時間ほど乾燥させなければならないようだ。
さて、1時間後・・・・。写真7のように完全に乾燥して綺麗なガラス面ができあがる。
写真7 アメットビーが乾燥したところさて、そうなると、水をかけて試してみたくなるのが人情である(笑)。そんなわけで、とりあえず写真8のように、如雨露(じょうろ)で水をかけてみることにした。
写真8 如雨露(じょうろ)で水をかけているところすると、どうだろう! 写真9のように、ほとんど水が付着しない! さずが「常識を超えた水弾き!」である。
写真9 水滴がほとんど付着しないミラー(アメットビー施工済み)ちなみに、なにも施工していない左側のミラーにも水をかけてみた。すると、写真10の通りに水滴が付着する。
写真10 水滴が付着しているミラー(何も施工していない)これは凄い! アメットビー施工済みのミラーに何度か水をかけてみたが、やはり水滴が付着しない! これは便利かもしれない。
ただ、説明書にもあるように、アメットビーを施工したミラーのガラス面は、タオル等で決して拭いてはいけないようだ。おそらく、ミラー表面に付着した酸化珪素が取れてしまうためであろう。
なお、耐久性については今後しばらく使ってみて報告しよう。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。