2025年3月8日(土)
DD3号(F25) 充電ポート設置 − バッテリー充電
DD3号(F25)はAGMバッテリーを使用している。というのも、アイドリングストップ機能が付いていて、信号等で停車するたびにエンジンが停止し、発進時にエンジンをかけるためにセル(スターターモーター)を回さないといけないからだ。また、基本的に車が減速するときしかバッテリーへ充電しないので、バッテリーにとっては大電流放電や急速充電を繰り返す過酷な状況だ。そのため、車を毎日動かしているからといってバッテリーがいつも満充電に近いというわけでもない。AGMバッテリーは結構高価なので、なるべくバッテリーにやさしくして長持ちさせたいところだ。そのためには、アイドリングストップ機能を停止するとともに、車を使っていないときにバッテリーを充電したいところだ。
DD3号(F25)のバッテリーに充電しようとすると、トランク下にあるバッテリーに直接充電器を接続するか、ボンネット内のバッテリー端子に充電器を接続するか、あるいは車内の配線からバッテリーに接続している配線を見つけて充電器に接続するかしかない。どの方法も、トランク、ボンネット、ドア等を開けっぱなしにしないといけない。これはセキュリティ的にも問題だ。そこで、車体に充電ポートを設置してドア等を開けなくても充電できるようにしてみることにした。今回はバッテリーから直接充電ポートに配線を引っ張ってきたいので、リアバンパー付近に充電ポートを付けることにしよう。
まずは、写真1のようにトランク内のバッテリーにアクセスし、バッテリーのプラスとマイナスの端子に配線を固定する。
写真1 バッテリー端子に配線を固定したところプラス側は写真2のように、マイナス側は写真3のように配線を固定した。
写真2 プラス端子への配線
写真3 マイナス端子への配線この配線を車外に出したいのだが、よく見ると写真4のようにバッテリー横にゴム栓があった。
写真4 ゴム栓これを外すと、車外に配線を出せそうだ。この穴がどこにつながっているのかを確認するために、写真5のように車体の後ろ側をウマにかける。
写真5 後ろ側をウマにかけたところそして、下から覗き込んで見ると、写真6の位置に穴が見える。これは好都合だ。
写真6 下から見た穴では、充電ポートはこの穴に近いところで、写真7の緑矢印で示すリアバンパーの下側ぐらいに設置しよう。
写真7 充電ポート設置予定位置充電ポートの設置位置が決まれば、写真8のように充電ポートの大きさと取り付け穴の位置に従ってドリルで穴を開ける。
写真8 ドリルで穴を開けたところそして、ノコギリやヤスリを使って写真9のように穴の形を整える。
写真9 取付穴の形を整えたところネジ穴のところには板ナットを付けておこう。そして、写真10のように、この取付穴のところに充電ポートを仮付けしてみる。
写真10 充電ポートを仮付けしたところうまく充電ポートが取り付けられるようなら一旦外し、写真11のようにケーブルに保護用の布テープを巻いておく。
写真11 布テープを巻いているところ一方、車内から車外へ配線を取り出すため、写真12のようにゴム栓に切り込みを入れる。
写真12 ゴム栓に切り込みを入れたところそして、写真13のように切り込みに配線を通して、写真13のように車体の穴に取り付ける。
写真13 配線を通して穴に取り付けたところ車体の下から見ると、写真14のように配線が出てきている。
写真14 ゴム栓から車外に出した配線写真15のようにこの配線を充電ポートに接続し、保護のための布テープを巻く。
写真15 充電ポートに接続したところそして、写真16のように、布テープを巻いた配線をさらに耐熱性のアルミテープで巻いて、赤矢印のところをタイラップで車体に固定する。
写真16 アルミテープを巻いたところこれで充電ポートの設置は完了だ。充電器は写真17のようなものを用意した。
写真17 用意した充電器この充電器の出力は、充電ポートのコネクタに接続できるものに変更している。これを写真18のように接続すればバッテリーに充電できる。
写真18 充電器を充電ポートに接続したところなお、DD3号(F25)に充電する場合は、写真19のように充電器のモードをAGMに設定しておかないといけない。
写真19 AGMモードに設定したところこれはなかなか便利だ。バッテリーを満充電しようとすると数時間かかるときもあるのだが、その間、トランクやドアを開けっぱなしにしなくていい。バッテリーの劣化を防ぐためにもこまめに充電しておくようにしよう。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。