2023年11月18日(土)
DD2号 ブレーキフルードの交換 − 車検準備
そろそろDD2号も車検の時期になってきたので、その準備をしておこう。以前のレポートではクーラントを交換したことを報告したので、今回はブレーキフルードの交換だ。詳細な手順については、このレポートやこのレポートが参考になるだろう。
まずは写真1の下にあるブレーキフルードのタンクにアクセスできるようにエアコンフィルタボックスのトレイ等を外す。
写真1 ブレーキフルードタンクの位置写真2にエアコンフィルタボックスのトレイを外してブレーキフルードタンクが見えているところを示す。
写真2 エアコンフィルタボックスのトレイを外したところ赤矢印で示したものがブレーキフルードタンクだ。写真3に示すコネクタを外すと、ブレーキフルードタンクの蓋を取り外すことができる。
写真3 フルードタンクのコネクタ写真4にタンクの蓋を外したところを示す。
写真4 フルードタンクの蓋を外したところこのタンクからなるべく多くのブレーキフルードを抜き取っておく。そのために、写真5のように洗瓶にシリコンホースを付けたものを用意した。これは一つ用意しておくと何かと便利だ。例えば、春になって石油ファンヒーターを仕舞う際に灯油を抜き取ったりするのにも使える。
写真5 フルード抜き取りSSTこれを使って写真6のようにタンクから古いフルードを抜き取る。
写真6 古いフルードを抜き取っているところさて、今回は写真7のようなブレーキフルードを1リットル用意した。これは古河薬品工業のもので、価格は1,092円(税込み)であった。
写真7 用意したブレーキフルードこれを漏斗を使って写真8のように古いフルードを抜き取ったタンクに入れる。
写真8 新しいフルードを入れているところさて、ここまで準備ができたら各タイヤをジャッキアップしてブレーキキャリパーから古いフルードを抜いていく。順番はブレーキフルードタンクから遠い順に、左後ろ→右後ろ→左前→右前の順だ。左後ろをジャッキアップするときは、写真9のように対角にある右前タイヤに輪留めをしておこう。
写真9 対角のタイヤに輪留めをしたところそして、写真10のように左後ろをジャッキアップしてタイヤを外す。
写真10 タイヤを外したところブレーキキャリパーのブリーダーボルトは写真11の赤矢印の位置にある。
写真11 ブリーダーボルトの位置いつものようにワンウェイバルブのあるブレーキブリーダーボトルを使って古いブレーキフルードを抜き取っていく。このホースをキャリパーに取り付けたところから空気が入りやすいので、写真12のようにシリコングリスを少し塗っておく。
写真12 シリコングリス念のため、ブレーキフルードが漏れてもいいように、写真13のように下に新聞紙を敷いて作業しよう。
写真13 下に新聞紙を敷いたところこれでブリーダーボルトを緩めて、写真14のようにブレーキペダルをゆっくり奥まで踏み込むと、ブレーキフルードがブリーダーボトルに流れていく。ちなみに、前輪のブレーキキャリパーのブリーダーボルトは11mm、後輪のブリーダーボルトは9mmのサイズだ。メガネレンチを用意しておこう。
写真14 ブレーキペダルを踏んでいるところこの際、写真15のようにフルードタンク内のフルードがなくならないようにチェックして新しいブレーキフルードをつぎ足しながらブレーキペダルを何度も踏み込むことで、古いブレーキフルードをすべて排出させる。
写真15 ブレーキフルードの量の確認おおよそブレーキフルードが新しくなったら、最後に写真16のようなシリンジを使ってエア抜きする。
写真16 シリンジこれを写真17のようにキャリパーに接続して、シリンジのピストンを引くことで、キャリパーからブレーキフルードと共に気泡を抜いておく。
写真17 気泡を抜いているところこの作業を、順に4輪とも実施すればいい。その後、エアコンフィルタのトレイ等を戻せば作業完了だ。今回も用意したブレーキフルード1リットルを使い切り、写真18のように1リットルの古いブレーキフルードを回収した。
写真18 回収したブレーキフルード回収した古いブレーキフルードは行きつけのガソリンスタンドに引き取ってもらおう。
さて、最後にエンジンをかけてブレーキペダルを踏んでみて、フワッとした感じではなく、カチッとした感じであればエアは抜けているはずだ。おや? 確かにブレーキペダルを踏むとフワッとせずにキチンと止まるが、その後、力を入れて踏み続けると、だんだんブレーキペダルが沈んでいく? ブレーキキャリパーを見てもブレーキフルードが漏れていることはない。 どうして?
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