2020年6月14日(日)

燃料タンクのベルト交換 − 北海道のおくさんより

今回は札幌のおく隊長より、E34の燃料タンクを支えているベルト交換のレポートをいただいたので紹介しよう。 


E34な皆様こんばんは。北海道の おく です。最近はもっぱら自然の摂理に則って自然に還ろうとしている車体を何とか維持することに精一杯です。

さて、最近見慣れない部品が我が家に到着しました。これはなんでしょう?

その週末、休日の朝… おもむろにリアバンパーを外しジャッキアップ(馬かけを忘れずに!)

いったい何を行うのか… そう…話は約1か月前に遡る。

・・・・・・

それは5月の頭、 GWも終盤に差し掛かろうという頃、ステイホーム期間の出来事… やはり土に還ろうとしていたリヤショックを交換し終え、やれやれ…と思ったのも束の間。潜った車両の下からふと上を見上げると…

燃料タンクベルト(?) 

腐 っ て 浮 い て い る

右側完全に空いてるよね…? ってことは左側のベルトだけで持ってるってこと…? これってタンク走行中に落下しちゃうやつでしょう??

どうしようもないので、まずはそっと車を下ろしすぐさまネットで部品検索

10番 16 111 1 179 159 金属タンク用ベルト 右側。どうやらテンションベルトという部品のようだ

一番早く届きそうなところで部品を手配。ちなみに、それでも部品到着まで約1か月。赤灯ついてもタンク落ちが怖いので燃料入れず…でも乗ってはいましたが(笑) タンクは落ちませんでした(笑) …で、到着したのが一枚目の写真のベルトです。

ほんとはベルトとタンクの間に挟み込む樹脂製パーツ(ベースというらしいが)も新調したいとこですが、急ぎでベルトだけ手配したので…今回は再使用…。ベルトは単に車体前側は引っ掛かってるだけ、後ろ側のボルト一本でタンクを吊上げて止まってるだけ。

まずは後ろ側ボルトにCRCをタップリ吹き付けて…

…まぁー固着してますよね…。キャップボルト速攻でナメましたよ(笑)。サンダーやらドリルやらタップで何とか摘出(写真なし)

車体前側。引っ掛かってるの外せばいいだけなのですが、遮熱板が邪魔で外せない

遮熱板の止めているナットもかなりいい具合に腐食している。また、そのナット外すためにはフューエルフィルターを外さないとアクセスできない。そしてまた、フューエルフィルターを止めているナットも触りたくない感じ…

もうさびたボルトナットは触りたくない…。ということで、バールで遮熱板をこじってスペースを作り無理矢理フックを外しました(笑)

遮熱板はやわいアルミ製で簡単にスペースができるほど曲がってくれます(笑)

無事摘出したタンクベルト(tension band)。それと、もともとはそのベルトの一部だった酸化鉄の粉末の山

さて、やっとこさっとこ腐れベルトが外れましたので、新調ベルトの取付準備を。

中古のベース(?)を綺麗にして取付。そして、ベースのない部分でタンクや車体にこすれそうな部分には、あえて1mm厚のゴム板を張り付けておきました。ひと手間省いてキコキコ言ったらやだもんね。

そして車体に取り付け。前側フックをひっかけ、後ろ側はボルト留め。ボルト固着を予想しあらかじめ新しいボルトを買っておいて正解でした。M8-40mm 六角穴。取付自体はなんとも単純な作業です。

その後、少しでも錆の発生を抑えたいがため、サビチェンジャースプレーやらシャーシブラックやら耐熱黒やらをやたらめったら吹き付けて…。完成?!

あ、切れてなかった左側のベルトも少しでも延命できるよう、錆を落として同様にタップリスプレーしときます。

あとはジャッキダウン(?)して、バンパー戻して完成です。。。

融雪剤のせいでこうなるのでしょうが、意外にも雪の降らない地域の方でもこの症状はあるようです。皆様もお気をつけくだされ。

このあと滅茶苦茶燃料入れた


このベルトの腐食はシャレにならないだろう。最も新しいE34でもすでに25年経っていることを思うと、融雪剤を撒かない地域でもベルトが錆びている可能性は高い。皆さんのE34もチェックしたほうがいいだろう。今回も有用なレポートをいただいた おく隊長に感謝する。



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