2020年2月15日(土)

E36 パワステフルードの漏れ修理 その2 − チロリンさんより

今回はチロリンさんより、E36のパワステフルード漏れ修理の第2弾レポートをいただいたので紹介しよう。 


さて、昨年ラックの交換をご連絡いたしましたが、年末、再度漏れが発生してしまったため、ラックを交換しました。やはりケミカルでは難しかったようです。ラック交換は前回お送りした作戦通りでしたが、想定外の箇所がありましたので、一部ご連絡いたします。
 
作戦通り中古ラックのみを使い、新旧のタイロッドは取り外してトー調整は行わない予定でしたが、片方のタイロッドにガタつきを発見してしまい、片方は中古についていたラックを使用しました。(ステアリングが動作する方向にゆすると駄目な場合、ガタガタと。車検時など当然チェックします)
 
ラックからタイロッドを取り外すとき、レンチを差し込むスペースがありませんので、あの工具がちょうど使えます。純正のファンカップリングを外す工具です。


 
前にお送りした内容は割愛しますが、ブーツのバンドを緩めた後、ブーツをずらし、この純正工具で左右のタイロッドをラックから外します。ラックとタイロッド連結のパーツ、ブーツのバンドは再使用出来ませんので、歪みを丁寧に直し大事にとっておき、再使用します。


 
ステアリングを真ん中にして、新旧のラックの突き出し量を計測してあわせます。(マニュアルではラックのピニオンが回る黒いつばの部分に合わせ位置があり、そこで合わせるのが王道です。)


 
ラックを車体から外し、最後にオイルラインを外しました。ラック本体は頭が15mmのボルトで取り付けれれています。15mmのレンチがなく、購入に行きました。そして新旧のラックを鑑賞します。(20年以上ありがとうございました)

正常なラックを車体に装着、オイルラインを戻し正常なタイロッドを連結した後、がたつきのあるタイロッドを交換しました。(同じく20年以上ありがとうございました)

古いほうはがたつきがありぐらぐらですが、正常なものは角度を変えて持ち上げても、その角度を保ったままです。トー調整については、邪道ですがタイロッドとタイロッドエンドの寸法をノギスで計測しておき、同じ長さに調整して終わりました。

作業後、ステアリングの遊びが少なくなり、操作感がしゃっきりしました。当たり前ですが、徐々に劣化して行った為、まったく気がつきませんでした。
 
これでめでたく終わりましたが、先日ホースからオイルが漏れていた(ラック交換の時引っ張ったりしたため?)ため、少し暖かくなったときにでも交換をたくらんでおります。このホースも一度漏れがあり、タンク部分のバンドは締めなおしたものの、新車から20年以上17万km以上交換していないため、よく持ったと思います。


今度こそラックを交換してビシッとしたハンドリングになったようだ。いつも面白いレポートをいただくチロリンさんに感謝する。



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