2020年1月11日(土)
DD2号 エンジンの振動 − VANOSソレノイドバルブのチェック
エンジンが温まってくると低回転時の上り坂等で酷いノッキングのような振動が出るDD2号だが、いまだに原因がわからずにいる。そんなところに、同じN52エンジンの車にお乗りの赤プライムさんより貴重な情報をいただいた。それは、BMW Miniの例だが、エンジンが冷えてるとノッキングせず、温まった時のノッキングする症状だ。DD2号の症状に似ている。
https://60001314.g-fujii.jp/archives/5008
この例では、VANOSソレノイドバルブとテンショナーを交換して完治している。そこで、DD2号も、まずVANOSソレノイドバルブをチェックしてみることにした。VANOSソレノイドバルブは写真1の位置にある。
写真1 VANOSソレノイドバルブの位置VANOSソレノイドバルブは写真2のように吸気側と排気側の2つあり、同じものが付いている。このVANOSソレノイドバルブを外すために、まずは写真2の赤矢印のクリップを引き出す。
写真2 コネクタのクリップ写真3にクリップを引き出したところを示す。
写真3 クリップを引き出したところこの状態でコネクタを引き抜くことができる。写真4に2つのコネクタを抜いたところを示す。
写真4 コネクタを引き抜いたところさらに、写真5のように、VANOSソレノイドバルブの右にあるカムシャフトポジションセンサのコネクタも引き抜く。
写真5 カムシャフトポジションセンサのコネクタを引き抜きいたところこれらのコネクタを外すと、写真6のように配線類をVANOSソレノイドバルブの周辺からなくすことができる。この状態で赤矢印のアルミボルトを外すと、VANOSソレノイドバルブを外すことができる。
写真6 配線をなくしたところボルトを外し、VANOSソレノイドバルブを外す前に、写真7のようにVANOSソレノイドバルブの下側にウェスを敷いておく。これは、VANOSソレノイドバルブを引き抜いたときに漏れるオイルが下に垂れて、ベルトにかかるのを防ぐためだ。
写真7 ウェスを敷いたところウェスを敷いたらVANOSソレノイドバルブを引き抜く。結構太いOリングが付いているので、ゆっくり引き抜こう。写真8にVANOSソレノイドバルブを引き抜いたところを示す。
写真8 VANOSソレノイドバルブを引き抜いたところ案の定、引き抜くときに少しエンジンオイルが垂れてしまった。引き抜いた2本のVANOSソレノイドバルブを写真9に示す。
写真9 VANOSソレノイドバルブDD2号はオイル管理がきちんとできていたためか、見た感じ、かなり綺麗だ。一応、このソレノイドが動作するかどうかをテストするため、写真10のように直流電源を接続した。
写真10 テスト中12Vの電圧をかければ、確かに内部のバルブが動作している。特に問題なさそうだ。一応、写真11のように、パーツクリーナーで内部も洗浄してみた。
写真11 内部洗浄中その後、VANOSソレノイドバルブの吸気側と排気側を入れ替えて元に戻してみた。少し試走してみたが、エンジンが温まってくると、低速ノックのような振動が出る症状は直っていなかった。う〜ん、ここが原因ではなかったか・・・。
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