2020年1月4日(土)

DD2号 エンジンの振動 − 水温センサーの交換

エンジンが温まってくると低回転時の上り坂等で酷いノッキングのような振動が出るDD2号だが、いまだに原因がわからずにいる。「エンジンが温まってくると」ということを考えてみると、水温センサーの可能性も考えられないことはない。一般的には、水温センサーが故障すると警告表示が出るみたいなのだが、変な壊れ方をしていないとも限らないので、交換が簡単な水温センサーを交換してみることにした。

水温センサーを交換するためにはクーラントを抜かないといけないので、写真1のようにフロント側にウマをかける。


写真1 ウマをかけたところ

そして、写真2のようなドレインパンと短いホースを用意する。


写真2 ドレインパンとホース

写真3のように、フロント側のアンダーカバーを外し、ラジエターにアクセスする。


写真3 アンダーカバーを外したところ

ラジエター裏側の右を見ると、写真4のようにクーラントのドレインが見える。


写真4 クーラントのドレイン

このドレインからクーラントが出るのだが、そのまま放出すると真下のホースに当たるので、写真5のように短いホースを接続する。


写真5 ホースを接続したところ

ホースの下にドレインパンを置いて、赤いコックを左に回すと、ホースからクーラントが少し出てくる。その後、写真6のようにクーラントタンクの蓋を開ける。


写真6 タンクの蓋を開けたところ

すると、写真7のようにクーラントが盛大に出てくる。


写真7 クーラントを輩出してるところ

クーラントがおおよそ出たら、赤いコックを閉めておこう。

さて、いよいよ写真8のところにある水温センサーの交換だ。


写真8 水温センサーの位置

水温センサーにはコネクタがあるので、写真9の赤矢印のワイヤを引いてコネクタを外す。


写真9 コネクタを固定しているワイヤ

このワイヤを引けば写真10のようにコネクタを外せる。


写真10 外したコネクタ

水温センサーは22mmのディープソケットで簡単に外すことができる。写真11に用意した新しい水温センサーを示す。


写真11 新しい水温センサー

これはスペインのFAE製の部品で、価格は2,950円(送料込み)であった。写真12に新旧の水温センサーの比較を示す。


写真12 新旧の水温センサーの比較(左:新、右:旧)

古いほうは随分汚れているなぁ・・・。 あれ!? よく見ると、台座部分の大きさが違う。写真13に新旧の水温センサーを上から見たところを示す。


写真13 水温センサーを上から見たところ

古いほうは22mmだが、新しいほうは19mmだ。そうだ、19mmでいいと思う。だって、交換するために22mmのディープソケットが必要って、どうかと思う。まぁ、それはさておき、新しいアルミのワッシャーを付けて新しい水温センサーを写真14のように取り付ける。締め付けトルクは15Nmなので、締めすぎないように注意しよう。


写真14 新しい水温センサーを取り付けたところ

後はコネクタを取り付けて抜いたクーラントを入れればいい。クーラントを入れるために、写真15のようにタンクの蓋を開けて漏斗を入れタオルで養生しておく。


写真15 クーラントを入れる準備

そして、写真16のように抜いたクーラントを入れていく。


写真16 クーラントを入れているところ

タンクの中を見ながら、写真17ぐらいにクーラントを入れる。0.5リットルぐらいは残るはずだ。


写真17 タンクの中のクーラントの量

DD2号のクーラントタンクは水量を示す棒が折れているので、上から覗き込んで水量を確かめないといけない。

それはさておき、クーラントを入れた後はエア抜きをする。DD2号は電動サーモ+電動ポンプなので、エンジンをかけなくてもエア抜きができる。詳しい方法はこのレポートを参照してほしい。なお、エア抜きをしてもエンジンをかけないとエアは完全に抜けないので、写真18のようにクーラントが500mlぐらい残った。一度、エンジンを温めてからもう一度クーラント量を確認して入れておこう。


写真18 残ったクーラント

さて、作業が終って試運転をしたが、残念ながら症状は直っていなかった。う〜ん、別のセンサーも疑ってみるか・・・。こうやっていろんな部品を交換しているうちに、ちょうど10万キロを超えたDD2号がリフレッシュされていくようだ。



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