2018年12月1日(土)

DD2号 フォグランプの点滅対策 − コーディング

前回のレポートでフォグランプが点滅するのは、LMAがフォグランプに供給する電力をPWM制御していると思われるので、最大電力を供給できるようにコーディングしてみようと思う。コーディングで変更するのは以下の部分だ。

モジュール:LMA

変更前

変更後 

意  味 

PWM_ANSTEUERUNG_NSW 不明 wert_03(FF 1F) フォグ電球に供給する電圧を最大(100%)にする

まずは、PCを車両に接続してNCS Expertを起動し、プロファイルを読み込むと同時に図1のように車両情報を設定する(プロファイルを読み込んだあと、[F1]→[F3](E60を選択)→[F6]と押していく)。


図1 NCS Expert画面

設定を読み込むモジュールはLMAなので、F4を押して図2のようにLMAを選択する。


図2 LMAの選択

モジュールを選択したら、F2を押して図3のように読み込みジョブ(CODIERDATEN_LESEN)を選択する。


図3 ジョブの選択

読み込みジョブが選択できたら、図4のようにJOBNAMEがCODIERDATEN_LESENになっている。


図4 ジョブ選択後

そして、F3キーを押してLMAの設定を読み込む。これでLMAの設定がNCS ExpertのWORKフォルダにあるFSW_PSW.TRCとNETTODAT.TRCに読み込まれたことになる。読み込んだ後のウィンドウを図5に示す。


図5 設定ファイルの読み込み

さて、この設定を書き替えるためにNCS Dummyを起動し、車両としてE60を選択した後、図6のようにLM2_E6X.C35を選択する。


図6 LM2_E6X.C35の選択

次に、読み込んだ設定ファイルを読み込むため[Browse...]をクリックし、図7のようにNETTODAT.TRCを選択する。


図7 NETTODAT.TRCの選択

まず、1つ目のパラメータを探すために、[CTRL]+[F]を押して、図8のようにPWM_ANSTEUERUNG_NSWと入力し、[Find Next]ボタンを押す。


図8 1つめの書きかえる場所を探す

すると、図9に示すようにPWM_ANSTEUERUNG_NSWの設定が表示される。


図9 PWM_ANSTEUERUNG_NSWの設定

あれっ!? PWM_ANSTEUERUNG_NSWの設定はすでにwert_03 (FF 1)になっている? ということはLMAからフォグランプに供給されるのはPWM制御されずに100%で供給されているのか。

ということは、フォグランプが点滅しているのは、フォグランプのドライバー回路が電流制御のために点滅させていることになる。う〜ん、こればかりはどうしようもないな・・・。 



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