2017年6月19日(月)
E36 ブレーキフルードの交換 − medama1goさんより
今回はmedama1goさんより、パワーブリーダーを使ったブレーキフルード交換のレポートをいただいたので紹介しよう。
E34並びにE36な皆様、medama1goです。特に何があったと言う訳ではないのですが、家内の318tiのブレーキフルードの交換をしてみました。以前にパワーブリーダーを購入していて、一度使ってみたかったというのが本音っちゃ本音です(^^;
用意したものは、
パワーブリーダー ブレーキフルード(Ate SL DOT4)1L 耐油ホース50cm程 空ペットボトル 7mm、9mmのメガネレンチ若しくはフレアナットレンチ 17mmソケット(ホイール外し用) ジャッキ&馬 ウエスまずはジャッキアップ&馬掛け。
前輪はジャッキアップ前にホイールボルトを緩めるのを忘れずに。ボンネットを開け、ブレーキフルードのリザーバー周りをウエス等で養生します。
レベルセンサーのコネクターを外し、キャップを外します。
中はというと...
ウゲッ!なんじゃこの色は!? そういえば、以前に交換してから4年ほど経つのか... ってことは、要即交換!?
取り外したキャップとレベルセンサー一式。
下にあるペーパーウエスの滲みからも、汚れ具合がよくわかりますね(滝汗
このリザーバーから、油差しや注射器、スポイトなどで古いフルードを抜けるだけ抜き取ります。
抜けたフルードは...
こんなに汚れてるの見たことない(苦笑
あらかた抜けたところで、新しいフルードをリザーバーのMAXレベルまで入れ、パワーブリーダーをセット。
まずは空のままポンプ部を締めて、10psiまでポンピングして加圧。そのまま1〜2分ほど放置して、針が下がらないことを確認します。この間に新しいフルードの準備などをしておきましょう。異常がなければ、フルード全交換なら1L程の新しいフルードをブリーダー本体へ入れてポンピング。
15psi程度まで加圧します。
エア抜き、フルード交換もどちらも順序は同じ。マスターバッグから遠いホイールから始めます。この車は右ハンドル。マスターバッグはバルクヘッドの右側についているので、左後輪から。
キャリパーのエア抜きニップルのキャップを外し(これが結構固い)、耐油ホースをニップルに取り付け、ホースの反対側を廃フルード受けのペットボトルへ突っ込みます。
あとはニップルの根元をリヤ7mm、フロント9mmのレンチで緩めてやれば、ブリーダーで加圧されたフルードが勝手に流れて出てきます。加圧されているので、ジョバーッと出てくるかと思いきや、かなりチョロチョロとしか出てきません。(苦笑
そりゃ、滝のような勢いで出てくるほど加圧したら、マスターシリンダーにゴムブッシュではめ込んであるリザーバーが吹っ飛んでしまうかもしれませんしね(苦笑
チューブを流れるフルードをよく観察し、きれいなフルードが出てきて、泡が完全に出なくなったら、ニップルを締めて1輪完了。このとき、馬鹿力で締めないように注意です。締めすぎると、ニップルが壊れます。
上記を左後輪から始めて、右後輪、左前輪と進め、最後に右前輪のフルードを交換します。全部交換し終わったところで、ブリーダー側のポンプ部を緩めて圧を抜き、完全に圧が抜けたところでリザーバーからホースを外します。
リザーバーの中のフルードはこんな感じ。
最初の写真と比べると、その差は言うまでもないですね(笑) 量的には、MAXレベルの少し下あたりといったところか。
フルードをブリーダーに入れるときに、ここを見越して若干余らせておくとよいかもしれません。ブリーダーの中は...
きれいになくなりました。
抜いた廃フルードはオイル処理箱へ入れて燃えるゴミへ。使った機材は水でよく洗ったあと、分解できるところは分解して乾燥。ホース部は、乾燥後に無水アルコールを通しておきます。
使った感想を言うと、面倒ではないかというと、面倒です(爆)。ただし、ワンウェイバルブを使ったワンマンブリーダーに比べて、エアが抜けるところが確実にわかるので、そういう意味ではものすごく楽です。さらに、助手が要らない。これはほかに気を遣うところがない上に、息が合わなくてイライラする事も無いので、こちらの面からもかなりメリットがあるかと思います。
反省点はと言えば、ブリーダーに繋ぐホースは、無色透明の物の方が、廃液の変化が分かり易くてよいです。別に耐油でなくても、使い捨てで1本100円@mくらいの透明ホースを都度使い捨てでもいいかと思います。
後片付けは確かに面倒ですが、エンジンオイルの交換と考えても特別面倒はないかと思います。
ほかの方のレビューで、リザーバーにフルードが満タンになっていて、そこに加圧されている為、外すときにフルードが飛び散るといった物も見られましたが、そもそもキャップ部からの漏れがない限り、リザーバーにフルードは満タンにはなりません。というか、最初に満タンに入れなければそれ以上は増えませんので、必ずスタートはMAXライン付近から始めるようにしましょう。リザーバー上部の空間は、全く気にする必要ありません。
そんなわけで、かっちりとしたブレーキフィールを取り戻した318ti、今回一番ショックだったのは、フルードのボトルをしげしげ眺めていた時に起こりました。
Change yearly! ご丁寧にも「!」マーク付きの赤字で書いてありました。
毎年交換しろってか!? あ〜あ、面倒くさいことしちゃったかも...
いやいや、毎年でなくてもいいけど2年に1回ぐらいは交換しないと・・・(笑)。DDは車検ごとにブレーキフルードを交換するようにしているが、2年でも結構変色している。
末尾ではあるが、いつも有用なレポートをいただいくmedama1goさんに感謝する。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。