2016年11月19日(土)
DD2号 ホイールアライメント調整 − その4 再計測
「DD2号 ホイールアライメント調整 − その3」で報告したように、MDF板とスロープを使って車体を水平にすることで、これまでより簡単にホイールアライメントを調整することができそうなことを報告した。ただ、スロープにタイヤを載せることの影響や計測の再現性について、若干疑問が残るため、再び何度か計測してみることにした。
前回と同様に、例えば右前のタイヤは写真1のようにスロープと9mm厚のMDF板を敷いて74mm分だけ駐車場の地面より上げている。
写真1 右前タイヤを上げているところ右前タイヤ置かれる駐車場の地面は、左後ろタイヤの地面より75mmだけ低いので、スロープとMDF板により、ほぼ高さを同じにすることができる。同様に左前タイヤには65mmのスロープを、右後ろには5.5mm厚のMDF板を入れることで同じ高さになるように調整している。
この状態で前後のナンバープレートの中心にアルミ棒の中心がくるように貼り付け、写真2のようにレーザー水準器で車体の左側に垂直で車軸に平行なレーザー面を作る。
写真2 レーザー面を作ったところ以前は、レーザー面とタイヤの上下左右との距離を測る際に、写真3のようにタイヤのリムガードの部分で測っていたが、この部分はタイヤの空気圧のかかり方によって多少動く可能性があるので、写真4のようにホイールの上下左右の部分で測ることにした。
写真3 タイヤのリムガード部分
写真4 ホイール部分このようにして、何度か計測した結果を表1に示す。
表1 計測の結果
フロント
リア
測定日
左キャンバー
右キャンバー
トータルトー
左キャンバー
右キャンバー
左トー
右トー
トータルトー
2016年11月13日(前レポート) -1.19°
-1.93°
23.1'
-1.98°
-1.93°
16.5'
19.8'
36.3'
2016年11月15日
-1.05°
-0.73°
38'
-1.86°
-1.69°
-3.5'
24'
20.5'
2016年11月16日1回目
-0.99°
-0.76°
7'
-1.80°
-1.92°
3.5'
17.5'
21'
2016年11月16日2回目
-1.11°
-0.76°
17.5'
-1.86°
-1.80°
7'
17.5'
24.5'
2016年11月17日(前後逆)
-0.93°
-0.82°
7'
-1.69°
-1.80°
7'
17.5'
24.5'
規定値
-32'〜+8'
0'〜20'
-2.33°〜-1.67°
-
0'〜20'
2016年11月17日の計測では、車体を前後逆に置いて計測した。すなわち、リア側のタイヤにスロープを入れて車体を水平になるようにした。また、レーザー面からホイール上下左右まで計測する際のメジャーの読み取り誤差を+/-1.0mmとすると、それを角度にしたときの誤差は、+/-7.0'(0.11°)である。すなわち、計測結果には、+/-7.0'(0.11°)程度の読み取り誤差が含まれていると考えたほうがいいだろう。
上記のことを考慮して計測結果を見てみると、次のことが推察できる。
11月13日の計測結果はちょっと怪しいが、その他の計測結果は、読み取り誤差が見られるもののおおよそ一致している。 フロント左右のキャンバーは規定値に入っていない。おそらく車高を下げているためネガティブキャンバーになっているものと思われる。ただし、調整できない。 フロントのトータルトーは規定値に入っていると考えていい。 リア左右のキャンバーは調整した結果、規定値に入っていると思われる。 リア左右のトーについては、左側は規定値内だが右側は少し大きい。リア右のトーは調整すべき。以上の結果より、とりあえずリア右のトーを調整する必要があることがわかった。近いうちに調整してみよう。
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