2015年11月28日(土)

DD2号 リアブレーキの交換 − 345mmφ24mm厚ローターへ

先日、径の大きいリアブレーキローターとそのキャリパーを手に入れ、キャリパーをオーバーホールしたことを報告したが、今回ブレーキパッドも購入したので、DD2号に取り付けてみることにした。取り付け前のDD2号のリアブレーキを写真1に示す。これは左側だ。


写真1 交換前のリアブレーキ

交換前のブレーキキャリパーを見ると写真2のような刻印がある。


写真2 キャリパーの刻印

「42/20」は、ピストンの直径が42mm、対応するローターの厚みが20mmという意味だ(ったと思う)。 この後に数字が続く場合は、その数字が対応ローターの直径を表している。

このキャリパーを外すには、まずクリップから。これは、写真3のようにマイナスドライバーを梃のようにして使えば簡単に外れる。


写真3 クリップを外しているところ

まぁ次からの細かい手順は過去のレポートを参照していただくことにして(笑)、写真4に外れたキャリパーを示す。


写真4 キャリパーを外したところ

キャリパーサポートは裏側から2本のボルトで固定されているので、これを外す。このボルトの頭は18mmだが、かなり固く締まっているので、外すのにちょっと苦労する。締め付けトルクは110N・mだ。写真5にキャリパーサポートを外したところを示す。


写真5 キャリパーサポートを外したところ

次に、ローターを外すためにローターを固定しているアレンボルト(六角ボルト)を外す。このアレンボルトは錆びて固着している場合が多く、外すときになめたりするとややこしい。なので、まず写真6のようにCRC5-56で潤滑を良くしておく。


写真6 アレンボルトにCRC5-56をかけているところ

そして、写真7のように6mmの六角レンチとショックハンマーで一気に回す。ちなみに、このアレンボルトの締め付けトルクは16N・mだ。


写真7 アレンボルトを回すところ

良く見ると、写真7って回す方向が逆だよな(笑)。これじゃぁ、アレンボルトを締めてしまう。アレンボルトが外れたらローターを外す。と、その前に、パーキングブレーキが解除されていることを確認しておこう。パーキングブレーキがかかったままだとローターは外れない。DD2号のリアブレーキローターは若干固着していたので、写真8のように裏からショックハンマーでたたいて外した。


写真8 固着したブレーキローターの外し方

外したローターと手に入れた345mmφのローターの比較を写真9に示す。


写真9 ローターの比較(左:外したローター、右:手に入れたローター)

手に入れたローターのほうが若干大きい。外したローターは320mmφ20mm厚だが、手に入れたローターは345mmφ24mm厚だ。この少し大きいローターを取り付ける。でも、その前に、写真10のようにブラシでハブの錆を落としブレーキクリーナーで洗浄しておこう。


写真10 ハブの錆を落としているところ

そして、写真11のようにグリスを塗っておく。


写真11 グリスを塗ったところ

ローターを取り付けたら、キャリパーの交換だ。キャリパーにはまだブレーキホースが取り付けられているので、写真12のフレアナットのところでホースから切り離し、手に入れたキャリパーに付け替える。この部分は14mmのフレアレンチで回せばいい。締め付けトルクは19N・mなので、あまり強く締めすぎないようにしよう。


写真12 14mmのフレアナット

後は、ブレーキパッドをキャリパーに取り付ければいい。用意したブレーキパッドを写真13に示す。フロントと同様に ACREのユーロストリートだ。これでブレーキダストもかなり少なくなるはずだ。


写真13 上:用意したACRE ユーロストリート、下:付いていたブレーキパッド

ローター径が大きくなっているので、ブレーキパッドもその分だけ大きい。このブレーキパッドの角の部分を面取りし、裏側にブレーキシムグリスを塗って取り付ける。写真14にブレーキパッドを入れたキャリパーを取り付けたところを示す。


写真14 ブレーキパッドをキャリパーを取り付けたところ

ちなみに、整備書によると「キャリパーに当たるパッド裏にグリスを塗る」のではなく、「パッドに当たるキャリパーの部分にグリスを塗る」となっている。知らなかった・・・。

さて、手に入れたキャリパーにはクリップが付いていなかったので、写真15のクリップを別途手に入れておいた。


写真15 手に入れたクリップ

これを写真16のように取り付ければ交換作業完了である。


写真16 交換後のリアブレーキ

上記の写真は左側だが、右側も基本的には同じ手順だ。ただ、リアブレーキの右側にはパッドセンサーが付いている。今回は新しいパッドセンサーを用意していなかったので、そのまま再利用した。近いうちに新しいものを用意して交換しないといけない。

なお、ブレーキ交換後にホイールを取り付けたところを写真17に示す。


写真17 交換後にホイールを取り付けたところ

キャリパーがちょっと大きくなったような気がする。まぁ、実際、大きくなっているのだが・・・。

北の大地では「ブレンボでなければブレーキに非ず」という勢いでブレンボが流行っているようだが、今回報告したような純正パーツを利用したプチグレードアップもいいだろう。 まぁ、DDの場合はブレンボなんていう高級品が買えないだけなんだけど・・・(苦笑)。



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