2015年11月23日(月)

DD2号 フロントブレーキパッドの交換 − 低ダストタイプ

DD2号のフロントブレーキローターを大口径化したことは報告した。確かにブレーキが良く効くようにはなったが、ブレーキダストが一層ひどくなった。純正ブレーキパッドのタッチが好きなDDだが、今回のブレーキパッドはさすがに汚れ過ぎだ。そこで、巷で話題の低ダストのブレーキパッドに交換してみることにした。BMW用の低ダストブレーキパッドとしてはDIXCELのタイプMが有名だが、前後共に交換しようとすると、35,000円以上かかってしまう。

インターネット上の情報をいろいろと集めてみると、ACRE(アクレ)のEURO STREET(ユーロストリート)というブレーキパッドがそこそこの価格で低ダストであり、効きも悪くないらしい。かなりコストパフォーマンスが良く、前後で2万円ほどで手に入る。前後で2万円のブレーキパッドというとDDにとっては非常に高価なので、清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入した。価格は前後で19,900円(送料込み)であった。購入したブレーキパッドを写真1に示す。


写真1 ACREのEURO STREET

フロント用はβ323、リア用はβ327だ。では、早速汚れのひどいフロントのブレーキパッドを交換してみよう。まずはタイヤを外し、写真2のようにブレーキキャリパーのクリップを外す。


写真2 クリップを外しているところ

写真3のようにABSセンサーとパッドセンサ―の配線の固定も外しておく。


写真3 センサー類の配線

そして、写真4のように、キャリパーの裏側にあるスライドボルトを外す。これは7mmの六角ボルトになっている。


写真4 スライドボルトを外しているところ

2本のスライドボルトが外れたら、キャリパーを持って体重をかけながら外側にゆっくり引っ張る。これでキャリパーのピストンが戻されてブレーキパッドとブレーキローターの間に隙間ができ、キャリパーが外しやすくなる。ゆっくり引っ張って少しピストンが戻ったら、写真5のようにキャリパーを外して、裏返したバケツの上に置く。


写真5 キャリパーを外したところ

キャリパーから古いブレーキパッドを外し、そのブレーキパッドからパッドセンサーを外しておく。今回は新しいパッドセンサーを用意していなかったので再利用するが、近いうちに新品に交換しよう。取り外したブレーキパッドと購入したACREのブレーキパッドの比較を写真6に示す。


写真6 ACREのブレーキパッド(左)と取り外したブレーキパッド(右)

ACREのブレーキパッドは金色だ。金色って・・・、誰の趣味なんだよ・・・(笑)。

さて、これを取り付ける前に、写真7のようにヤスリで角を落としておく(「面取り」と言う)。こうすれば、ブレーキ鳴きしにくいらしい。ホンマかな?


写真7 ブレーキパッドの角を落としているところ

ブレーキパッドをキャリパーに取り付ける前には、キャリパーと接する裏側と両端サイドに写真8のブレーキシムグリス(パッドグリス)を塗っておく。


写真8 ブレーキシムグリス

一方、2本のガイドボルトには、写真9のシリコングリスを薄く塗っておく。


写真9 シリコングリス

これで新しいブレーキパッドを入れて組み立てればいい。作業内容は分解の逆なので割愛する。写真10にブレーキパッド交換後のフロントブレーキを示す。


写真10 交換後のフロントブレーキ

これでブレーキダストが軽減されるだろう。折角ブレーキパッドを低ダストタイプに替えたので、この際ホイールを洗っておこう。フロントホイールの裏側は、写真11のようにブレーキダストで酷く汚れている。


写真11 フロントホイールの裏側

写真12のように、サンポールを使ってブレーキダストを落としていく。サンポールをたっぷりスポンジに付けると、みるみるブレーキダストが取れていき、気持ちいいぐらいだ。


写真12 サンポールで洗っているところ

ホイールを裏返し、写真13のように表側も念入りに洗っておこう。


写真13 ホイールの表側を洗っているところ

洗い終わったら大量の水をかけて、サンポールを完全に落としておく。サンポールには塩酸が入っているので、それが残っているとアルミホイールそのものを腐食してしまうからだ。ホイールが乾燥したら、写真14のように車体に取り付けて作業完了だ。


写真14 ブレーキパッド交換後のフロントホイール

交換後は少ししか走っていないので、どれぐらいブレーキダストが少なくなるのか、あるいはどれぐらいブレーキが効くのかはまだわからない。もうしばらく走ってから何かの機会の時に報告しよう。



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