2011年6月10日(水)
E39 リアサスペンションキットの交換 − コロすけさんより
今回は、E39メンテレポートの雄、コロすけさんより、リアサスペンションキット交換のレポートをいただいたので紹介しよう。
DD様、皆様、大変大変お世話になってます。大きなことが出来ないコロすけで御座います。
【はじめに】
車検後、くたびれて来ている足回りのリフレッシュと思い、超〜ぉ清水ダイブ!
ビルシュタインBTSキットを購入(さすがにパフォーマンスキットはムリ)。
軽く比較をしてみますと、
- BTSキット(BTS2539H6)定価:161,700円(ヤフオク最安値:120,000円)
- パフォーマンスキット(BTS2539H6PA):246,750円(ヤフオク最安値:167,580円)
単純にその差47,580円…ショートパーツと組込工賃で、47,580円?
これならBTSキットを買って自分で組んだらどっちが御得?と思い、早速調べると、アッパーサポートが、前後で17,000円程(ヤフオク調べ)、その他のパーツで、20,000円程(ディーラー調べ)の様です。
【交換準備】
交換準備にあたり、上記にもあります様に、BTSキットに付属しないパーツを準備します。
この図にある3、4、5、6、8、9、10の部品を入手する必要がありそうです。
リアアッパーサポートはディーラーではなく、いつものヤフオクで入手し、その他のパーツはディーラーで調達しました。
リアのサポートベアリング:33521091710(1セット左右で8,800円)
ロア スプリング パッド:33531133671(1,218円×2)
プロテクションチューブ:37331137932(462円×2)
R 補助ダンパー:33531091031(3,255円×2)
サポートキャップ:33521090282(693円×2)
プレート:33521092986(819円×2)
ナット:07119904295(63円×6)
補助ダンパーとダストカバーは装着が可能か判明していませんが、購入です(ショックの径に合うかどうかの確認が取れていません)。
最終予習! ミッチョ様のレポートを熟読し暗記しておきます(この頃、暗記が…)。
【交換方法】
各パーツが揃ったので、確認の意味も兼ねて(笑)仮組を行ってみます。付属のサス受けをショックに装着しロア スプリング パッドを装着します。
プロテクションチューブ・補助ダンパー・サポートキャップを装着します。
サスを入れて、アッパーマウント、プレートを付け、ナットを装着
上から押しながらの1人作業(爆)で、仮組完了です。装着順に並べるとこうなります。
交換にあたり、ジャッキアップ、ウマ掛けを行い作業を開始します。
E39はリアシート・リアボードを取外します(ミッチョ様の過去記事をご参照願えれば幸いです)。
リアボードまで取外しますと、スピーカーが現れますので、スピーカーを外します(プラスネジ2本)。外した下部のカバー?を捲ると、アッパーマウントのカバーがありまして、カバーを取ると取り付け部分が出てきます。
後先考えず、3本のナット(13mm)を緩めてしまいます。
これで、上部はフリーになります。
下に移り、邪魔になりそうな物を外して行きます。ブレーキキャリパーを外し(7mmヘックス2本)、スタビライザーに負荷が掛らない様に針金(特殊用語では番線)で掛けておきます。
次に、ペンドラムサポート上部を外します。外したら内側に倒しておきます。
ストラット下部のボルトを緩めます。。。緩めます。。。かなり締まってます(爆)。(127Nm)
これで何とかならないかなぁ〜と思ったんですが…、何ともならず(先に反対側をやって頑張ったのは内緒です)。
コントロールアームのナックル側を外します。外す前にABSのセンサーが有りますので配線をフリーにしておきます(21oのナットで、共周り部分は10mmです)。
ここは1Gで締まっていますので、締付の際には1Gを掛けて締付ましょう。ブーツが破けてグリスが出ていたのは…見なかった事にします(爆)。
ボルトを抜きましたらあとはストラット内側に押すと「ガコッ」と外れます。
外れた後もストラットを横にしたり、ずらしたり、ひねったり、知恵の輪を解くように抜き取ります。
御約束の新旧比較
BTSキットの方が若干短い様です。
入替えるストラットも知恵の輪状態で入れて、上部を仮止めしておきます。
下部を仮止めします。コントロールアームが繋がっていませんので楽にできます。
仮止めが済みましたら、コントロールアームを所定の位置へセットしておきます(ナットは最後に)。
もうキャリパーは邪魔にならないのでキャリパーを取付けます。
次に、ペンドラムサポートを止めて、パンタグラフのジャッキを使用して1G状態を作り、コントロールアーム・ストラット下部を規定トルクで締めつけていきます。
最後に室内に入り、上部を規定トルクで締めこんで足回り部は終了です。
あとは、スピーカーを取付け、リアボード・Cピラー・シートを取付けて終了です。
【おわりに】
足回りの交換等を自分で行う際には、自己責任で慎重の上に慎重にお願いいたします。
装着後は噂通りの硬さで満足です(硬いのが好きです)。
作業は結構チカラ仕事で、できるならば2人以上でワイワイガヤガヤと行う事をお勧め致します。先日のブレーキライン交換と合わせて…チラ見すると…なんか勝負下着を揃えている様な気になります。
今回はリアサスペンションキットの交換だが、次回のレポートはフロント編だ。それにしても、いつも写真が多くて詳しいレポートだ。初めて作業する方には特に役立つだろう。
末尾ではあるが、いつも有用なレポートをいただいくコロすけさんに感謝する。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。