2011年3月27日(日)

E39 純正もどきAUX接続 − conayanさんより

今回は、メンテレポート初登場のconayanさんより、後期型E39の純正オーディオにAUX入力を取り付けたレポートをいただいたので紹介しよう。


【はじめに】

平成21年12月に中古でE39 525iを購入し、前車に取付けていたオンダッシュモニタ・チューナーでワンセグを視聴しておりました。その際、音声はチューナーのFMトランスミッタで飛ばしFMラジオで聞いていましたが、去年暮れ突然FMが受信できなくなりました。ディーラーで点検したところ、「チューナー故障」の報告(AMは受信できるのに・・・)、取替え費用は¥110,000とのこと(ぼったくりめ)。

早速FM受信はあきらめましたが、幸いE39にはカセットがあるので昔懐かしいカセットアダブタを購入し、音声出力を接続し聞いていました。しかし、そのうちカセットの「カラカラ音」が気になり出し、何かいい方法はと色々なHPを徘徊しました。

どうやら、後期型にはオプションでAUX接続のためのアダプタがあるらしいことがわかり、調べてみると\14,000もするらしい。(またもや、ぼったくりめ!)

何か他にはと・・・、ある方のブログを見ると、後期型にはモニタ裏にアダプタがあり、そのアダプタにつなぐ空のコネクタに直結してipodを聞かれているらしい。小生も早速モニタを引っぺがして確認すると、ありました、ありました、空のコネクタ。

これにチューナーからの音声出力を接続すればと、AV出力(赤・白)を接続する変換アダプタ、それとステレオイヤホンジャックを購入しました。片側にコンタクトビンをくっつけ、いざ接続。AUXを認識してくれません。トホホ(泣)

ipodを直結されている方にメールでお尋ねしたところ、チューナーの出力が弱いため認識しないのではとのご指摘でした。はて?どうしたものか。ヘッドホンアンプなる物もあるようだが何とか安価に・・・。

チューナーのFMトランスミッタは生きている。そこで、ホームセンターで携帯ラジオ(安物)を速攻購入してきました。配線しておいたイヤホンジャックに接続すると、AUXが認識されました(感激)!!!

と思いきや、数分たつと別のモードに勝手に変更されてしまい、再度モードを戻すこと数回。とうとうその日はAUXを再び認識してくれなくなりました・・・(泣) はじめからオプション買っとけば・・・。いやいや、ぼったくりディーラーに行くのはイヤだ、なんとしても安価にDIYでAUX接続を再びと、立ち上がったのであります。

前置きが非常に長くなり申し訳ありません、かくあるような事情で本格的DIYは始まったのであります。

 

【純正もどきアダプター製作】

またまたHPを徘徊し、以下のような配線図を発見!

しかし、小生は電気音痴。どうしたものかと思案した結果、DD様に直接メールしました。そして、DD様から即座にご返答頂きました。(その節はありがとうございました。)

また、HPの作者様からも、「配線図は純正の物で間違いありません。部品はこんなのがいいですよ。私は前期型なので試していませんが頑張ってください。」との返答を頂き、これはやるしかないと決意したのでした。

調達した部品は、

 @メタライドポリエステルフィルムコンデンサ 63V 0.22μF 2個
 Aカーボン抵抗 1/4W 5% 330KΩ 1個
 Bユニバーサル基盤  1枚
 Cステレオイヤホン延長コード  1m  1本
 D細線用4Pコネクタセット 1セット
 E細線用圧着端子1セット

以上の部品で慣れない半田付けを行い、純正もどきアダプタを製作しました。

部品を配線したところです。

車輌側の純正アダプターを切断して、この純正もどきアダプターを接続します。入力側はステレオピンジャックです。なお、純正アダプタはピンジャックを挿せる雌端子になっています。

 

【いざ設置】

先ず、モニタの外枠を外します。モニタと枠の間に内装外し等を挿入し、上3箇所、下2箇所の突起を枠側に押すようにし、同時に枠を浮かすようにすると、あのイヤな「ペキッ」という音とともに外れます。

前回、直接接続した時に外していましたから、今回はスムーズにできました。くれぐれも力の入れすぎには注意が必要です。

外枠を外しますと、モニタの固定ボルトが見えますので、上2箇所、下2箇所を普通のドライバーで外します。そうしてモニタを前面に引出しますと、モニタにつながるケーブルの束とその横に空の3Pコネクタがあります。当車は、以前に直接接続したコネクタピンが刺さっています。ピンぼけで申し訳ありません。

純正の空コネクタをえぃや! とニッパーで切断し、細線用の圧着端子で今回製作したコネクタを接続して完了です。

この後、モニタを戻す前にAUXを認識するか確認しました。見事認識成功!!!(笑顔)

直接配線した時には5分ほどでモードが変わる現象があったので、エンジンを掛け20分放置(くれぐれもACCで行わないでください。バッテリーに負担がかかります。) 問題ありません。

これで大丈夫! と純正もどきアダプタをコンソールに押込み、モニタも戻しました。AUXが認識されている様子です。

オンダッシュのモニタとナビ画面です。

 

【思わぬおまけ】

実はこの後、前回の直接接続では成功しなかったAV出力ではどうだろうかと、AV赤白線にステレオ変換アダプタを介し、さっき設置したピンジャックに接続。

見事これもAUXを認識し、音も携帯ラジオからの物とは比べものにならないほど改善されました。また、ハンドルボタンで音量も調整可能となりました。

これは余った携帯ラジオです。

グローブボックスに周波数を合わせほりこんでいましたが、車を離れるときスイッチを切るのが面倒でした。なにせ単3一本ですからすぐに電池切れになります。これは防災用に我が家においておきます。(有効利用)

 

 【最後に】

安価にDIYを!が目標でした。確かに電子部品は安価でしたが、失敗した時用にと抵抗を2個のつもりで注文したら梱包が10個単位らしく20本も来てしまったり、接続用にとQIコネクタピン雄雌10個注文したものの、コネクタを注文し忘れ結局オートバックスで細線用コネクタを買ったり、また、それを圧着する際の細線用圧着ペンチ(これは車の配線の時重宝しますので、是非一つ持っておいた方がよいです)を購入したりと、意外と出費がかさみました。とどめは携帯ラジオでしょうか。思ったよりの出費になってしまいましたが、何とかAUX接続することができ、大変満足しています。

最後にDD様、Yahooにブログを開かれているE39 MANIACS様、みんカラの瑠鹿様たぬす様、皆様のアドバイスでAUX接続が成功できました。本当にありがとうございました。

長文になりましたが、E39乗りのご同輩の参考になれば幸いです。


後期E39乗りの方にはかなり有用なレポートだろう。回路も簡単なものなので、ハンダ付け初心者の方でも製作できるだろう。

末尾ではあるが、有用なレポートをいただいたconayanさんに感謝する。



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