2011年2月8日(火)

カーステレオのフロントパネルの移設 − 仮移設その5

前回のレポートでは、 ケーブル延長のための簡単な回路を製作して動作することを確かめたのだが、今回は、カーステレオ本体とフロントパネルをDD号に取り付けたので報告する。

前回のレポートで報告するのを忘れていたのだが、CDを取り出すためのEJECTスイッチを写真1の場所に取り付けた。これは両面テープでカーステレオ本体に貼り付けてある。


写真1 EJECTスイッチ

また、写真1の緑矢印のところは、少し固めのウレタンフォームを小さく切ったものだ。これを作成した簡易コネクタの上下に両面テープで貼り付け、なおかつカーステレオの本体にも貼り付けた。これで、簡易コネクタをなんとか固定することができた。

一方、フロントパネルは、写真2のように「カーステレオのフロントパネルの移設 − 仮移設その1」で製作したアクリル板に両面テープで貼り付けて、それを灰皿に固定した。


写真2 灰皿に固定したフロントパネル

アクリル板は、小さなゴムを挟んで少し上を向くようにして、3mmのネジで灰皿に固定している。また、製作したバスドライバー基板は、写真3のようにアクリル板と灰皿の隙間に入れて両面テープで固定した。


写真3 バスドライバー基板の取り付け

写真4のように、念のため、この状態で動作するかどうかを確認しておく。問題なく動作するようだ。


写真4 動作確認の様子

さて、ここまでできれば、あとは取り付けるだけだ。

フロントパネルの取り付け位置は、写真5の赤矢印の位置である。


写真5 フロントパネルの取り付け位置

まずは、写真6のようにOBCの横にある縦長の化粧パネルを外す。


写真6 化粧パネルを外しているところ

そして、写真7のように、エアコンパネルの左にある穴に精密ドライバーを入れて少し押し込めば、写真8のようにエアコンパネルの左側が少し前に出るはずだ。


写真7 エアコンパネルの外し方(1)


写真8 エアコンパネルの外し方(2)

左側からエアコンパネルを取り出せば、写真9のようにエアコンパネルを外すことができる。


写真9 エアコンパネルを外したところ

次は、カーステレオのフロントパネルを取り付けるのだが、その前にフロントパネルのバスドライバー基板上のGNDを車両のアース線と接続しておく。写真10の赤矢印の位置に配線をハンダ付けし、それをオーディオのアース線と接続しておく。この配線はなくても動作するはずなのだが、ノイズ等の影響を防ぐために接続しておこう。


写真10 アース線の接続

その後、灰皿を車両に入れると、写真11のようにフロントパネルごと灰皿が固定される。


写真11 灰皿を車両に戻したところ

フロントパネルから出ている配線は、写真12のように灰皿スペースの右上から奥に入れていく。ここには、ちょうど配線が通るぐらいの穴が空いている。


写真12 配線を通しているところ

この配線は、リアのトランクまで通して行かなくてはいけない。今回は、運転席側を通すことにした。そのため、まず写真13の4つのネジを外して小物入れを外す。


写真13 小物入れを固定しているネジ

写真14に小物入れを外したところを示す。なんか、中にゴチャゴチャと配線が・・・(苦笑)。ついでに少し整理しておいた。


写真14 小物入れを外したところ

配線を通すには、写真15のようなフレキシブルに曲がるピックアップツールがあれば便利だ。これは車を触る人なら持っておいて損はない。


写真15 フレキシブルピックアップツール

これを使って、写真16のように、小物入れ側からエアコンパネル側にツールの先を通し、配線をつかんで引き出すと、うまく配線を通すことができる。


写真16 小物入れの裏まで配線を通しているところ

後は、写真17、18、19のように、カーペットの下やリアシートの下に配線を通していく。


写真17 運転席横のカーペット下に配線を通しているところ


写真18 リアシートの下に配線を通しているところ


写真19 トランクまで配線を通したところ

なお、写真19の赤矢印の位置に直径4cmほどの穴が空いており、ここから配線をトランクに通すことができる。

そして、写真20のように、カーステレオ本体をトランク天井に取り付けて、フロントパネルから延長してきた配線を接続する。


写真20 カーステレオ本体を取り付けたところ

カーステレオ本体の前面は、写真21のようになっている。


写真21 カーステレオ本体の前面

延長ケーブルはカーステレオ本体の左側にタイラップで固定しておいた。ただし、簡易コネクタの上にあるEjectボタンを押すと、写真22のようにカーステレオ本体の前面が開いて、CDトレイが出てくる。


写真22 CDトレイが出たところ

このときに、ケーブルのコネクタ部分に負荷がかかって断線しそうだったので、写真23のようにホットボンドで補強しておいた。


写真23 ホットボンドで補強しているところ

ちょっと、ホットボンドを塗りすぎただろうか?(笑)(写真24)


写真24 ホットボンドを塗ったところ

これで仮移設は完成だ! 動作確認したところ、赤外線リモコン操作以外のすべての機能が問題なく動作する。

フロントパネルの取り付け具合は、写真25のようになっている。


写真25 フロントパネルの取り付け具合

なんか取って付けたような感じだ。まぁ、実際、取って付けたのだが・・・(笑)。写真26にフロントパネルの拡大を示す。


写真26 フロントパネル

なんか、下の方に少し配線が見えているが、気にしない、気にしない・・・(笑)。

DDはソニーのカーステレオを使っているので、フロントパネルだけでなく、写真27のようにロータリーコマンダーでカーステレオを操作することもできる。


写真27 ロータリーコマンダー

DDが未だにソニーのカーステレオを使っているのは、このロータリーコマンダーが利用できるからと言っても過言ではない(いや、過言かも・・・?)。

カーステレオ取り付け後、少し走行しながらカーステレオを操作してみたのだが、特に問題なく動作することを確認した。走行時のノイズの影響もないようだ。

「カーステレオのフロントパネルの移設 − 仮移設」シリーズの最初は、「まぁ、5mほどケーブルを延長してみればいいだろう」ぐらいに思っていたのだが、実際に延長してみるとALPYさんのご指摘の通りうまく動作しなかった。でも、まぁ最終的には、なんとか信号線を解析してバスドライバーを入れることで延長させることができた。

今回はフロントパネルを仮に取り付けただけなので、写真27からもわかるように、うまく内装にフィットしているとは言い難い。気候がもう少し良くなったら、フロントパネルの取り付け方法についても考えてみよう。



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