2011年1月26日(水)
カーステレオのフロントパネルの移設 − 仮移設その3
前回のレポートで は、カーステレオCDX-MP200Xの本体とフロントパネルの延長について報告したが、今回は備忘録として、その信号について報告しておく。
図1はカーステレオの本体を正面から見たときのコネクタ配置である。
18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
図1 コネクタ配置(本体側)
一方、 解析の結果からわかった信号の入出力と説明を表1に示す。
表1 信号の詳細
ピン番号 入出力 記号
説 明
1
− − ? 2 入力 R-Dial1 右側のダイヤルの回転操作(5Vデジタル信号) 3 入力 R-Dial2 4 − − ? 5 入力 Button GND間との抵抗値によりボタン操作を表現している。例えば、Ejectボタンは8.4kΩ。 6 出力 DATA 表示情報のシリアルデータ(5Vデジタル信号) 7 出力 CE 表示情報送信時のCE(5Vデジタル信号) 8 出力 CLK 表示情報送信時のデータ同期クロック(5Vデジタル信号) 9 − − ? 10 − − ? 11 入力 L-Dial1 左側のダイヤルの回転操作(5Vデジタル信号) 12 入力 L-Dial2 13 出力 GND GND 14 − − ? 15 − − ? 16 出力 9V 電源(9V) 17 − − ? 18 入力 − パネルが接続されているかどうかを調べている(GNDなら接続)。
(※入出力は、本体側から見たものを表す)表1の説明で「?」となっている項目は、DDの解析ではわからなかった。ただし、これらは接続していなくても問題なく動作した。おそらく、赤外線リモコンの受信データ等であろう。
表1のうち、信号線の周波数が高く、フロントパネルと本体を接続するケーブルを延長するとインピーダンスが問題となってくる信号線は、「8 表示情報送信時のデータ同期クロック」や「6 表示情報のシリアルデータ」である。これらの信号線については、本体側とパネル側にバスドライバーを入れてやることにより、5m程度なら延長可能と思われる。この他のデジタル信号線については問題ないが、ついでにバスドライバーを入れてやろう。
一方、抵抗値によるボタン操作を表す5番ピンもケーブル延長の影響を受けやすい。これは、GNDとの間の抵抗値なので、GND線と5番ピンの両方の配線を少し太いものにするか複数のケーブルを使えば問題ないだろう。また、9V電源もそれなりのケーブルが必要となるだろう。
まぁ、この解析によりケーブルを延長できる目途がついた。なんか、レポートがboven7さん風の連載になってきたなぁ・・・(笑)。つづく・・・。
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