2010年11月9日(火)
ダッシュボードへのスイッチの取り付け − フォグランプスイッチの横へ
車両に電装系の機器を取り付けるときに、何かのスイッチを取り付けたいときがある。しかし、E34のコックピットには、違和感なく綺麗に取り付けられるところが意外と見つからないものだ。この報告では、そんなスイッチ取り付けの一例をレポートしよう。
今回は、フォグランプスイッチとディマーダイアルの間にシーソースイッチを取り付けることにする。
まずは、写真1のように、内張り外しを使ってフォグランプスイッチが付いているパネルを外す。
写真1 フォグランプスイッチが付いているパネルを外しているところ写真のように、左側から内張り外しを差し込むと、写真2のようにパネルが簡単に外れるだろう。
写真2 パネルを外したところそして、フォグランプスイッチとディマーダイアルのコネクタを外すと、写真3のようにスイッチごとパネルを取り外すことができる。
写真3 コネクタを外したところこれを反対側から見ると、写真4のようになっている。
写真4 反対側フォグランプスイッチとディマーダイアルは、その上下に付いている金属の板バネでパネルに固定されているだけなので、後ろから前へ押し出すとパネルから外れる。写真5にスイッチ類を外したパネルを示す。
写真5 スイッチ類を外したパネル(裏側)このパネルに穴を空けてシーソースイッチを固定するわけである。写真6のように、シーソースイッチに合わせて穴を空ける位置パネルに書き込む。
写真6 穴を空ける位置を書き込んだパネルとシーソースイッチこのシーソースイッチは、写真7のようにLED照明付きのものなので、スイッチの後ろにスイッチ接点用の端子の他にLED照明用の端子がある。 ちなみに、これはミヤマ電器のDS850KSLGKというものであり、発光部は緑色である。この他にも、発光部が赤や黄色のものもある。 なぜ緑色なのかって? それは、手元にこのスイッチがあったからだ(笑)。
写真7 取り付けるシーソースイッチパネルに穴を空けるには、まず、写真8のように穴の内側に沿って3〜4mmφぐらいのドリル刃で穴を空ける。
写真8 ドリルで穴を空けているところドリルで空けた穴同士の間をニッパーで切断してやれば、写真9のようにシーソースイッチの穴の概形を空けることができる。
写真9 ドリルで概形を空けたところそして、この穴をヤスリで削って成形していく。このとき、実際のシーソースイッチを使って、キチンとスイッチが入るように、穴を修正していく。現物合わせだ。パネルはプラスチック製なので、比較的簡単にヤスリで穴を成形できるはずだ。写真10に穴を成形したパネルを示す。
写真10 穴を成形したパネルこれにシーソースイッチを取り付けたところを写真11に示す。なんとなく、ソレっぽい・・・。
写真11 シーソースイッチを取り付けたパネルシーソースイッチのLED照明だが、このスイッチにはLEDのみが入っており、電流制御用の抵抗が入っていない。そのため、1kΩ程度の抵抗を介して、フォグランプスイッチの照明の配線に接続してやる。フォグランプスイッチ照明の配線は、写真12に示すように、灰/赤がプラス側、茶色がマイナス側である。
写真12 フォグランプスイッチ照明の配線写真12では、フォグランプスイッチ照明の配線の被覆をカッターナイフで5mm程度剥いて、その部分に配線をハンダ付けしている。もちろん、ハンダ付け部分は、ビニールテープを巻く等して絶縁しておく。また、シーソースイッチの接点への配線やLED配線は、コネクタかギボシ端子で外せるようにしておこう。
そして、写真13のように、スイッチを取り付ける装置へ配線を接続すればいい。
写真13 配線を接続しているところ最後に、パネルにフォグランプスイッチやディマーダイヤルを取り付け、コネクタを接続して元に戻してやればいい。写真14に取り付けたスイッチを示す。
写真14 取り付けたスイッチ今回は、LED照明が緑色のスイッチを取り付けたが、スイッチ内部のLEDを入れ替えることでアンバー色にすることもできる。
なんとなく、ソレっぽく取り付けられているのがおわかりだろうか? 今回はスイッチを一つだけ取り付けたが、上下に2つぐらいなら取り付けられるだろう。もちろん、ヘッドライトスイッチの横にもスペースがあるので、そこにも取り付けられる。
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