2010年9月28日(火)
タイヤ交換〜アジアメーカーか国産メーカーか − スーパースキーヤーさんより
今回はスーパースキーヤーさんより、タイヤ交換のレポートをいただいたので紹介しよう。
かなり前からタイヤのサイドウォールにひびが入ってきて高速を走るのが不安であったが、最近は台湾や韓国製の格安タイヤも手に入る様になってきたことから、新しいタイヤに交換することにした。なにより車検が迫ってきているというのが交換に踏み切った一番の理由である。
【台湾製格安タイヤの購入検討(発注から交換作業までの段取りのプランニング)】インターネットでAUTOWAYという店を見つけたので、NANKANG製(1本7,000円前後)を買うことにした。HPに「事前に在庫の有無の確認のお電話をお願いします。バルブは付いておりません。」とあるので、とりあえず電話で在庫を確認したら有るとの事だったが、「バルブって何?」状態の無知な私は「バルブが付いてないって、どういう意味ですか?」とも聞いてみた。
「ホイール側に付いているエアバルブです。タイヤには付いてないものなので当然バルブはタイヤ交換作業する店で用意していただくことになります。」との事だった。「なるほどね〜。普段意識してなかったけど、バルブのゴムも劣化するので定期的に交換するものなのね。」と納得!
タイヤをネットで購入するとすれば、自宅に送られてきたタイヤを車に積んで、最寄のオートバックスにでも行ってタイヤ交換してもらおうと思っていたが、AUTOWAYのHPに「持ち込みタイヤの交換取り扱い店」なるものの一覧が載っていたので見てみたところ、「AUTOWAYから自社へ直送もOK」と書いてある店もあるではないか!? 「う〜ん、なるほど、その方が便利やな。」と、早速その店に確認を取るスーパースキーヤーであった。
私が確認した店では「代金支払済みであれば、AUTOWAY等、ネットで買ったタイヤを直送してもらっても構わない。」との事であった。(注:全ての店が直送OKとは限らないのでネットで購入を考えてる方は各自でご確認下さい。)
【シュニッツァーのホイール用バルブの手配】あとはシュニッツァーのホイール用バルブをどう手配するかである。
ネットで色々見ていると、「シュニッツァー用金属製バルブは高い!4個で1万円くらいする!もっと安いBBS用の金属製バルブとどこが違うのか見分けがつかない。」という、E30を扱う車屋のHPの記事を見つけた。
「そうかぁ、交換作業をしてもらう店で、阿部商会から取り寄せてもらおうかと思ったが時間もかかるし高いのか。見分けが付かないとあったし、汎用の金属製バルブで代用出来るのではないだろうか?」と思い、オートバックスに電話で、「汎用の金属製バルブでシュニッツァーのホイール用の金属製バルブに代用出来ないか?」と聞いてみたところ、「現物を見ないと何とも言えない。」との事で、早速行ってみた。
その結果は『現物を見ても何とも言えない』レベルであった。これはその店員個人のレベルなのか、店全体のレベルなのかはともかく、汎用性の件については、「サイズが色々違うし・・・」「はずしてみないと・・・」とかで、阿部商会からの取り寄せの件にいたっては「取り寄せて、違ってたらまた取り直して、お客さんにも不便でしょうし・・・」というレベル。
あきらめは悪いが見切りは早いスーパースキーヤーはさっさと店を後にし、AUTOWAYからの直送もOKという店に向かった。そこで店の人に代用出来るものは無いかと見てもらうと「こんな大きい金属バルブ見たこと無い!」と言われた。
その店に直送して交換してもらうにしても、シュニッツァー用金属製バルブはこちらで用意して持っていくしかなさそうだ・・・。悲しみの余り、帰路、雨かと思いワイパーを動かしたら実は涙で景色が滲んでいただけのスーパースキーヤーであった・・・。
しかし神は彼を見放してはいなかった。
【あっけなくバルブ問題解決!】
シュニッツァー用金属製バルブを取り寄せてもらうしかないと思い、外車に強いCOKPITに向かった私に「どうかなさいましたか?」と声をかけてきた店員さん。
「ネットでタイヤを購入し交換しようと思ってるんだけど、シュニッツァー用の金属製バルブを取り寄せてもらえるかと思って・・・」と言うと、「シュニッツァーに金属製バルブを付けるのは珍しいですよ。ゴム製にされたらどうですか? レースでは金属製だと振動で緩んでくるんでシュニッツァーはレースでもゴム製ですし、どの車も普通はゴム製ですよ。金属製を付けるのはトラックなど、空気圧が10キロとかムチャクチャ高い車だけです。普通の車のタイヤ圧ならゴム製で十分耐えられますし。シュニッツァーを元々オリジナルで履いている車はゴム製です。後でホイールだけ買った場合は何故か金属製のバルブが付属してますが。」とのお言葉!
(なお、普通の車でも2ピースのホイールなどは、バルブ位置が奥側にあり、普通のバルブだとローターに干渉するので、立ち上がってから直角に外に伸びた形をしたもの[六角レンチのような形と言えばイメージしていただけるだろうか]があり、それは金属製しか無理なので、そういった例外があるが。)「そうなんですか!?」 世界が一気にバラ色に変わった瞬間である! 今までの連中は一体何だったんだ〜(と自分の無知は棚に上げて怒りを露わにしようとするが、顔はニヤけているスーパースキーヤーなのであった。)
ちなみにゴム製のバルブは3種類あり、長さが違うだけである。大概の外国製ホイールも同じ規格なので合うそうで、シュニッツァーも問題なく合うらしい。
左がシュニッツァーの金属製、右3つがゴム製「そのゴム製のバルブ4個売ってもらうことって出来ます?」 私が聞くと、「え?いいですけど、安いもんですしどこの店でも当然持ってますよ。」との事。
さらに、「もしよければタイヤ見積もり出しますよ。」 「いやー、どうせ高いし・・・まあ、出すだけなら出してもらってもいいけど・・・」
またまた神が降臨したのである。
金属製バルブ
ゴム製バルブ
貫通した状態、ピンボケ
ホイールの穴。裏からバルブをねじ込む
ゴム製バルブを取り付けたことろ
【NANKANGからブリジストンMY-01へ】
見積もり金額を見て「安い!」と思った。(もちろんNANKANGの倍以上はするが)
スーパースキーヤー号が履いているタイヤはピレリP7000の235/45R17であるが、このサイズのタイヤは国産メーカーの安いものでも4本で12万円前後であろうか。それが約半額である。(具体的な価格は COCPITさんに迷惑がかかるといけないのでここでは伏せることにする。)
もちろんNANKANG製だとさらにその半額にはなるが、高速では色々問題も出ているとの噂もあるらしい。この4本のタイヤに命を委ねていると考えれば、この価格差であればアジアより日本のタイヤメーカーの製品を選ぶ方が安心であるとスーパースキーヤーは考える。
もちろんNANKANG製をはじめとするアジアのメーカーの信頼性も上がってきており、一般道では問題ないかもしれないが、高速走行での信頼性の検証はDDさんが命を張って皆さんの人身御供となってくれるはずであるから、みんなして彼のメンテレポートを待とうではないか。
あと、スーパースキーヤーが最近はスーパーゴルファーにもなりつつあり、使用クラブがブリジストンであったというのも意外とブリジストン製タイヤに決めた理由であったりもする。
最近まで宮里藍が使用しアメリカで何勝もした限定モデルのブリジストン ツアーステージ X-DRIVE P-51-5このMY-01というタイヤはブリジストンのタカログにも載っておらず、ブリジストンタイヤ特約店のみの専売品だそうだ。私もたまたまCOCPITに行き、勧められたから知ったほどで、「ブリジストン MY-01」で検索してみれば興味ある事実が分かると思う。
最近はコストの関係で、タイヤの取り付けでOUT側 IN側のみ指定のあるタイプが増えてきているそうだ。その場合、右に付けていたタイヤを左側にローテーションしても構わないことになり、前後方向のトレッドパターンは差が無くなってきている。
しかし、前方向へ強調されたトレッドパターンを好む人もおり、そんな人の為に作られたのがMY-01だそうだ。確かにピレリと同様、前方向のトレッドパターンで、個人的にはスポーティーで好きである。
ブリジストンMY-01
ピレリのトレッドパターンピレリP7000(以下P)とブリジストンMY-01(以下B)との規格の比較であるが、ともに94W(速度記号:270Km/hまでOK)、TREADWEAR(耐久性)はPが160、Bが300、TRACTION(排水性)がPがA、BがB、TEMPERATURE(耐熱性)がともにAであった。
つまり、MY-01はピレリの倍ほど持つが、しばらく雨の日は慎重に走ってみて様子をみるのがよい、という指針になろうか。
単なるタイヤ交換の話のようにも思えるが、これからネットで格安タイヤを購入しようと考えている人には段取りの参考になるであろうし、BBSやBMW純正の外国製ホイールを履いている人には金属製バルブをゴム製で代用出来ること、また、そもそもバルブの劣化にも気を付けないといけないという点は参考になった方もいるのではないだろうか。
末尾ではあるが、いつも有益なレポートを寄稿する私はDDさんに感謝されている。
タイヤのバルブの話やブリジストンのMY-01など、非常に参考になるレポートだ。最後の一文さえなければ・・・(笑)。
末尾ではあるが、有用なレポートをいただいたスーパースキーヤーさんに感謝してやる。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。