2010年3月6日(土)
光るエンブレム − 試作その8
「光るエンブレム − 試作その7」で製作したエンブレムだが、その後、水漏れにより点灯しなくなっている。耐久性のある光るエンブレムの製作はなかなか難しい・・・。
このまま知らぬふりをして光るエンブレムネタを封印してしまってもいいのだが(笑)、それでは面白くないので、今回は違う方法でチャレンジしてみることにした。
そもそも、DDが光るエンブレムを製作しようと思ったのは、ボンネットエンブレムの表面が剥がれてきて、新しいエンブレムが必要となったからだ。新しいエンブレムを買ってもよかったのだが、この際、ちょっと光るエンブレムを作ってみようかなと思ったのが運の尽きだったのだ。今回は、この表面が剥がれたエンブレムを活用してみることにした。
ご存じの方もいると思うが、最近のエンブレムは、写真1のようにプラスチックでできた土台の部分と、プロペラマークの付いたアルミ板の部分に分離することができる。
写真1 分離したエンブレムこのエンブレムの土台部分をそのまま使い、表面のプロペラマークの部分を新しく作ってみよう。
まずは、写真2のように厚さ1mm、乳白色のアクリル板を用意する。これは適当な白い色で、裏側から光も透過するものだ。
写真2 アクリル板そして、写真3のようにエンブレムに近い大きさに切断する。実際には、正方形ではなく、もっと円に近い正八角形に切断した。
写真3 アクリル板を切断したところエンブレムのプロペラマークは平面ではなく凸面なので、この平面のアクリル板を熱で変形させて凸面にする。用意したのは、写真4のようなヒートガンだ。
写真4 ヒートガン写真5のように、アクリル板を養生テープを巻いたものに置いて熱する。筒状のものなら、養生テープではなくガムテープでもいい。
写真5 アクリル板を熱しているところ少しアクリル板が柔らかくなったところで、アクリル板の上にエンブレムの表面部分を下向きに置き、上から押しつける。これで、アクリル板がエンブレムの表面と同じカーブの凸面になるはずだ。アクリル板は非常に熱いので、軍手を三重にして火傷しないようにしよう。
写真6 エンブレムを押しつけているところアクリル板が冷えたら、エンブレムの周りを細い油性マジックでなぞっておく。これがエンブレムの大きさになるはずだ。写真7、8に凸面(凹面?)になったエンブレムを示す。
写真7 凸面になったアクリル板(1)
写真8 凸面になったアクリル板(2)このアクリル板をエンブレムと同じ大きさになるように、油性マジックになぞった線に沿ってヤスリ等で削っていく。おおよそ、エンブレムの大きさになったら、写真9のように、もう一度ヒートガンで熱し、エンブレムを押しつけてしっかりと形を作っておく。
写真9 エンブレムを押しつけているところアクリル板が冷えてから、キッチリとエンブレムの大きさになるように削り、写真10のようにマスキングテープで表面を養生しておく。
写真10 マスキングテープで養生したアクリル板一方、エンブレムの土台のほうだが、これには写真11のようなクリーム色の樹脂のような接着剤(?)が付着している。
写真11 エンブレムの土台ヒートガンを低温にして樹脂を暖め、ヘラのようなもので樹脂を取り去っていく。写真12に樹脂を取り去ったエンブレムの土台を示す。
写真12 樹脂を取り去ったエンブレムの土台このエンブレムの土台に先ほど製作したアクリル板を乗せてみると、写真13のようにピッタリと組み合わせることができる。良い感じだ!
写真13 エンブレムの土台にアクリル板を乗せたところあとはプロペラマークを作り、エンブレムを光らせる光源を入れればいいのだが、さて、どうしたらいいのかなぁ・・・。
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