2009年7月16日(木)
天井内張りの交換 − 北海道のおくさんより
今回は、久々の登場、北海道のおくさんより、天井内張りの交換レポートをいただいたので紹介しよう。
DD様、HPをご覧の皆様、こんにちは。北海道の おく です。ずいぶん久しぶりの投稿となってしまいました(笑)。
先日、何気なくルームミラーを見ると、なにやら天井のうしろのほうに違和感が・・・。垂れ下がり始めているようだ・・・。
まだ直径10cm程度ではありましたが、確実に表面の布がはがれて落ちてきていたのです。とうとう自分の車にもこの時が来てしまいました・・・。
強力なスプレー糊を吹き込んでしばらく押さえて貼り付けたら何とかならないかなー、などど考えていたのですが、何気なく立ち寄った解体屋さんのE34を見ると綺麗な天井が付いているではありませんか!
一応値段を確認するも、スプレー糊+α程度だったので即決!
ということで、DDさんのHPで予習することもなく、いきなり天井交換作業と相成りました(実際は初日に解体車から天井外し→翌日自車の天井交換でした)。
今まで天井外し・天井交換のレポートはありましたが、より多くのレポートによってこれから作業される方の手助けになればと思い、今回自分のレポートを投稿させて頂きました
(決して・・・手伝って頂いたお仲間から写真を頂いてしまったから投稿せざるを得なくなったわけではありません!(笑))さて、まずは天井を外さなくてはなりません。
アシストグリップを外します。マイナスドライバーでビス隠しの化粧カバーを外し、プラスドライバーでビスを外します。
ビスを外してもアシストグリップは外れません。天井内張りにプラスティックのピンで留まっています。アシストグリップを再使用する場合、天井が外れてから外したほうが楽だと思います。
サンバイザーを外します。今回部品取り車はプラスビス、自車はトルクス(T-20)でした。
サンバイザーが外れました。写真が無いですが・・・ルームライトも外しておきましょう。サンルーフ付の場合、モーターのカバーも外す必要がありそうです。
Aピラーカバーの上部をすこし引っ張りだしておきます。今回はなるべく手数を少なくしようと思い、各ピラーカバー、ウェザーストリップは外さないで行きました。
いきなり天井内張りが外れている写真ですが・・・(笑)
写真の赤丸2箇所、Bピラー・Cピラーも上部を引っ張りすこし浮かせておき、 天井内張りを引き出しておきます。
Aピラー・Bピラー・Cピラー左右で計6箇所を浮かすと、 天井はボディから離れて落ちてきます。 のこりは緑丸3箇所が止まっているだけです。
ここは後述しますプラスティック製のピンで固定されていますが、 よく見えないのでとりあえず天井内張り後端に手を掛け、優しくしかも大胆に引き剥がすと・・・天井はボディから外れます(笑)。
そのプラスティック製のピンは車体側に残るので、あとでゆっくり観察しましょう(笑)。
これで天井内張りは完全に車内でフリーになりました。 ウェザーストリップ内に納まる部分、天井のはじっこが 完全に布が剥がれていますね・・・
場所の都合上、助手席側リヤから天井内張りを出しますので、 助手席シートはヘッドレストを外し最前までスライドさせ、 なおかつバックレストも一番前に起こします。 そして車内で天井内張りを回転させ・・・
このような向きで天井内張りを引っ張り出します。 さほど天井内張りに無理の掛からない状態で引き出すことが出来ます。
では、天井内張りが外れた車体の後端を観察しましょう。 このような金物が、
このように車体に刺さっており
このような先述のプラスティック製のピンが金物に刺さっています。写真が無いのですが、ニッパー等を車体とこのパーツの間に差し込み 、てこの原理で軽くこじると抜けてきます。
3箇所とも、プラスティック製のピンを外し、 金物は車体に付いた状態にしておきます。 どのようにこのパーツで天井内張りが固定されているのかは、 またあとで記載します。
ちなみに、この金物は部品取り車は3箇所とも再利用できましたが、 自車はなぜかすべて外す際に壊れてしまいました・・・。 マイナーチェンジで壊れにくい形状に変更されたのでしょうか?
さて、新しい(?)天井内張りを先ほど抜いたのと同じ向きで入れて行きます。
なんとなく天井内張りに無理の掛からないように、車内で回転させます(アシストグリップを再利用する場合、 天井内張りを車内に入れる前に移植しておきます。白い樹脂製のピンで天井内張りにはさまっているだけです。)
大体良い位置に納まったら、まずは天井内張りAピラー上部をAピラーカバーの中に納めます。
その後、前ウェザーストリップ → Bピラーカバー → 後ウェザーストリップ → Cピラーカバー の順で納めます。
これで残るは天井内張り後端の車体への固定です。
このレール状の部品が天井内張り裏側(上面)に接着されており、
先ほどのプラスティック製のピンがこれに装着されます。
しかし、レール状になっているため完全に固定されずスライド出来る様になっています。天井内張りを外すときは、このピンがレールから外れたようです。
天井内張り後端を車体に固定する際は、 リヤシートのヘッドレストを外し、この部分を覗き込むと天井内張り裏面のレールと車体側の金物が見えますので、 プラスティック製のピンをレールにスライドさせて差込み、 金物にピンを押し込んで固定します。 3箇所固定することで、天井内張りは完全に車体に固定されます。
あとは、アシストグリップ・サンバイザー・ルームライトを取り付けて完成です(写真省略・・・)。
新旧天井内張りの比較?
バニティライトが付いていますが、必要ないので今回配線はつないでません(笑)。 よく見ると、サンバイザー部分なども剥がれてきています。
部品取りの状態にもよりますが、天井内張り後端固定用の金物が壊れてしまうことが多いようですので、 剥ぎ取り時に壊さないで確保したい所です。
古い天井内張りのべたべたした茶色いスポンジ(?)が車内に付くと 清掃がめんどくさいですので、 古い天井内張りが車内でフリーになった時点で茶色いスポンジが見えているところにガムテープ等を貼り、 養生しておくのが良いかも知れません。
以上、いつもながら肝心な写真の無いイマイチなレポートですが、yamakawaさん、ミッチョさんのレポートと合わせてご覧頂き 、 初めて天井を交換される方の参考となればと思います。
皆さんの愛車の天井内張りは剥がれてきていないだろうか? さすがに、天井の内張りはモノが大きくて扱いづらそうなので、一人での作業は難しそうだ。
末尾ではあるが、有用なレポートをいただいた 北海道の おく さんに感謝する。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。