2008年9月10日(水)
エアコン コンデンサの交換 − 北海道のおくさんより
今回は久しぶりに北海道の おくさんよりレポートをいただいたので紹介しよう。
DD様、HPをご覧の皆様 北海道の おくです。 久しぶりの投稿です。 しかも・・・いつもと違い、今回は真面目なメンテナンス・・・ というより修理(延命措置?!)のレポートです(笑)
はじめに
今回の作業手順を調査するに当たり ご助言いただきましたTK様、雛憎様にお礼申し上げます。。。
さて。 お盆休み中、なんだかエアコンがぬるいような気がして、電動ファンのレジスターでも見てみようかな、と思いバンパーを外してみると・・・
コンデンサーがオイルでドロドロ・・・ ガス漏れ決定 _| ̄|〇 ガックシ
主治医と相談の結果、 コンデンサー交換だったら自分でやってみれば!?との事でした(恐らく主治医は自分で作業したくなかったのでしょう(笑))。
早速他の部分の漏れが無いかを確認しました。エバポレーターは少々しっとりしているような気がしましたが・・・、コンデンサーのそれとは明らかに程度が違い、 そこはこれで普通なんだ!と自分に言い聞かせ今回のメニューはコンデンサー交換に決定しました。 室内部分(エバポレーター・エキスパンションバルブ等)から漏れがある場合、右ハンドルのおく号ではダッシュ全バラシとなりそうで、DIYでやる気はありませんでした(笑)。
そうと決まれば材料の手配です。 コンデンサーはもちろん中古(笑)。一応同じR12用の様です。 漏れが無いことを祈り・・・ 最安値の出品をポチっと(笑)。
そして肝心な冷媒ガスを用意しないとなりません。 おく号はR12旧ガス仕様なので、 一般的にはR12代替フロンかR134aレトロフィットとなりますが、ここはコストと環境への影響を考慮し、最近流行のハイドロカーボンガス(HCガス)を手配しました。 詳細は省きますが、R12仕様の車に充填してもOKなようで助かります。
それと新品のOリングの詰め合わせ。 当然R12用です。 色々なサイズがセットになっていて非常に便利です。 今回4ヶしか使わなかったので、 残りは主治医に場所代にとあげちゃいました(笑)。今回の材料の手配もすべてネットオークションです。
材料もそろい、主治医の工場の片隅を借りて作業開始です。 まずはラジエター上部の固定を外して
コンデンサーとラジエターの間に隙間を作り、そこに適当な大きさのダンボールを差込みます。 そうすることでコンデンサーを抜き出すときにラジエターを傷めることを防ぎます。 ラジエター固定部品の外し方は・・・ 以前のレポートを参照下さい(笑)。バンパーを外します。
左から赤い四角で囲んだのがリキッドタンク、 赤い矢印が冷媒管とコンデンサーの接続部、 緑の丸3箇所が電動ファンの固定箇所、 青い矢印がパワステフルード配管(青い丸がパワステフルード配管の固定箇所)です。 そして白い丸2箇所でコンデンサーがボディに止まっています。
まずホーンを外します。
電動ファンを外します。 写真の緑の丸3箇所、セルフロックナットとボルトで止まっていますが、ちまちまとやりずらい作業です・・・
はい、ファンが外れました。
上の写真の赤矢印、コンデンサーと冷媒管を切り離します。 そして白丸2箇所コンデンサー本体をボディに止めているボルトを外します。 これで下からコンデンサーが出てくれると助かるのですが・・・ 冷媒管が当たって出てきません・・・
太い方は元の方がゴム配管なのでぐにゃぐにゃしますので何とかなりそうなのですが、細い方が動きません。。。 そこでこの冷媒管を何とかします。
ウォッシャータンクを外し、上からリキッドタンクを見た写真です。 冷媒管の細いほうがリキッドタンクにつながっています。 (写真では外してしまった後ですが、右上の赤い2本線のように配管されています)
矢印のボルト部分、ナットで金物を介して配管がリキッドタンクに止めてありますので、このナット1ヶを外せば冷媒管の細い方がリキッドタンクから外れてフリーになります。 (元に戻すときはここのOリングも新品に交換します。)
(コンデンサーが外れちゃった後の写真ですが)太い方の冷媒管をボディフレームに太目のインシュロックで縛り、無理やり(笑)コンデンサーの前に空間を作っています(細い方の配管もよけてあるのが見えます)。
これでコンデンサーが出てくるかと思いきや・・・、パワステフルード配管が邪魔・・・
上の写真の青丸、パワステフルード配管の固定を緩めます。 これで配管が少し車両前方に出ますので空間が稼げます。
(これもコンデンサーが外れちゃった後の写真ですが)左側ライトの横あたりに赤いバンドで配線がまとめられてました。 これをばらしておかないとコンデンサーを出すときにかなり邪魔になると思われます。
はい! ここまでやってやっとコンデンサーが 下方向にズルッと出てきました。 ダンボールがラジエター保護にかなり役立っていると思われます。 あとは、配管接続部のOリングを新品に交換し、元通り組み付けるだけです。。。
外したコンデンサーです。 見事漏れたコンプレッサーオイルでドロドロ。 問答無用で廃棄処分です。
この後、無事組み付けが終了し、真空引きも問題なし! その後ガスチャージを行い、おく号に冷風が戻ってきました。。。 ガスチャージ等については割愛します(笑)。何しろ自分でやりませんでしたから・・・
組み付け時の注意としましては、 新品Oリングをはめるときは同じ大きさのものを間違わないように選定し、 コンプレッサーオイルを塗ってから取り付けることです。 たまたま主治医がオイルを持っていたので拝借しましたが 無い場合は・・・どうしましょう?
あと、R12仕様とR134a仕様ではもしかしたら冷媒管の接続部の形状が違うかもしれません。 中古部品を手配する際は確認した方が良いでしょう。
エアコンの効きが良くないと思っている方は、こんなところも注意して見ておいた方がいいだろう。なお、この作業はかなり気をつけないとラジエターを傷つけてしまいそうだ。作業するときは十分に注意した方がいい。
末尾ではあるが、いつも有用なレポートをいただいた北海道の おくさんに感謝する。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。