2007年10月14日(日)
エアコンの掃除 − 岩本支部長さんより
今回は岩本支部長さんより、エアコンの掃除レポートをいただいた。う〜ん、ここまでやるとは・・・!
2年前にCDデッキを脱着の為エアコンパネルを外した。その際、マニュアルエアコンの足元噴出しワイヤーのどこかを壊したらしく、足元に風が出なくなった。寒くなる前になんとかしたいと思い、しぶしぶ作業開始。
(1)センターコンソール、グローブボックスを外す。
(2)ヒーターコアやエバボを収容しているハウジングパーツの運転席側のパネルを外す。
(3)破損部分を発見!
プラリペアで補修出来そう。(喜) (既に修復済みの写真です)
ワイヤーも補修は可能だが600円程のパーツらしいので買ったほうが安心。
本国オーダーになる。その間、時間があるので長年の夢だったエバボ掃除とエアコンダクトの丸洗いをする事に決定。
(4)ステアリング、メーター、ダッシュ上のスイッチ、ダッシュ上面のエアコン吹き出し口のパネルとその奥のビスを外す。
(5)エアコンダクトはダッシュボードの中にあるのでダッシュを外す。
ダクトは分割出来るので、取り外してワイヤーハンガーSSTに取り付けた雑巾やスポンジで洗う。洗剤はもちろんクイックブライト。
ダクトを洗う前にくんくんしてみるとやはり臭い。洗った水は真っ黒になる。
(6)ダッシュボードは風呂場で丸洗い。外したダクト以外のパーツも洗える物は丸洗い。どれを洗っても真っ黒。
(7)ダクトが乾いたら組み立て。
ダクトの接続部に隙間テープのような物が付いていたがボロボロなので、普通の隙間テープを張る。細・太各1本ずつ88円。
テープ類は100均でも買えるが、テープに使用している接着剤の質が悪い物が多く後々苦労するのでお勧めしない。これはホームセンターで買ったセメダインのすきまテープ。「きれいにはがせる」というコピーが気に入って買った。ヒーターハウジングの上のダクト接続部もボロボロなので剥がして貼り直し。
(8)友人からエアコン洗浄機を借りた。ドイツ製のケルヒャーというやつ。なかなか良さそう。これでバルクヘッド側からエバボを洗う。
(9)バルクヘッド側のカバーを外す。カバーの下の薄いカバーを外す。ブロアモーターのカバーを外す。ブロアモーターを外す。
右隅のコンデンサにあまり水がかからないように洗浄機でエバボを洗う。(写真は昨年ブロアモーターを外した際の物)
(10)乾いたら家庭用のエアコン洗浄スプレー無香性(280円)を吹き付ける。
車専用品もあるが成分が同一なのに量は半分で価格は倍だ。奥まで届かないので別のスプレーの吹き出し口を付けて、更に先の曲がるストローで延長。
車内側は水洗いせず、スプレーのみで対応。エキパンの前の空間から吹きつけ。エキパンのカバーを外したがカバーの底にオイルが! 明らかにエキパンから漏れている(泣)。
とりあえずエアコンはまだ効くので見なかったふり。カバーは丸洗い。エキパンは少量のレクトラクリーンを付けて拭いただけ。
(11)福野礼一郎が「極上中古車を作る方法」の中で書いているが、本当に10年以上経った中古車の電装ハーネスはベタベタだ。
しかも汚れも付着して触るだけで手が真っ黒になる。せっかく洗ったパーツが汚れてしまうので古いテープを剥がしてレクトラクリーンで拭いて普通のビニールテープ(130円)を巻きなおす。ついでに使っていない純正のスピーカーケーブルは外して捨てた。
(12)部品がまだ届いていないので完全には組めないが、とりあえずエアコンを試運転。ほぼ無臭になった(喜)。
本当はエバボやヒーターを外して、ハウジングやエバボそのものを洗えば完全に無臭になると思うのだが、外すにはR-12は高すぎる。当然134aにする事になるのだが、とりあえずまだエアコンが効くので、近い将来レトロフィットする際にチャレンジしたい。
まとめ
今回やってみて時間がかかったのは、電装ハーネスのテープ巻きなおしと、外せないハウジング上部の黒いすきまテープをはがす作業でした。それだけで丸1日かかりました。外して丸洗いできないパーツをキレイにするにはケミカルを使うしかなく、ふき取り作業が伴うからです。
外せないエアコンのフラップ等の樹脂パーツにもエアコン洗浄スプレーを使用したが、かなり使えるケミカルだと思いました。速乾性だし、洗浄力も高く、においもない。何より安い!エバボに1本、他の洗浄に1本の計2本使用しました。おすすめです。
さすがにここまでやれば、ほぼ完璧なエアコン掃除だろう。DDも機会があればやってみたい掃除だ。
末尾ではあるが、とても有用なレポートをいただいた岩本支部長さんに感謝する。
ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。