2007年1月6日(土)

ひじ掛けの交換  − といさんより

今回は といさんより、ひじ掛けの交換レポートをいただいたので紹介しよう。


E34なみなさま、そうじゃないみなさま、あけましておめでとうございます! 今年もよろしくの貧乏メンテ担当 とい です。

今日は元旦〜一年の計は元旦にありと言いますので今年の運試しにメンテがんばりまーす!

では唐突ですが今日はボロボロのひじ掛けを交換してみましょう〜。

これが今付いてるひじ掛けです。シートと色が違ってて違和感あるでしょ?

そうなんです、後ろ側から見てみるとなんだかモゴモゴしていますよね? これ、自作のひじ掛けカバーなんです!

カバーを外してみると助手席側のひじ掛けはほつれてしまっています。

うちのE34には元々ひじ掛けはなかったのですが、部品取り車などから左右別々に入手し自分で取り付けた物なんです。

助手席は取り付けた時からほつれていたのですが、その後も程度の良い物が見つからずカバーでごまかしておりました。

その自作カバーですが、実は『U字型便座カバー』を真ん中で二つに切って断面を縫って取り付けたものです。まさに貧乏メンテの真髄と言えないでしょうか!(笑)

では、まずシートバック(シートの背中側カバー)を取り外します。

シートの腰の部分左右のプラスネジ2本で留まっています。ネジの頭には樹脂のキャップがはまっていますので、ツメやマイナスドライバーなどで傷つけないように取り外します。

ネジを抜いたらシートバックを下側を先に手前にずらしながら引き出すと、スプリングで押しつけられていたような感触でシートバックは簡単に外れます。

シートバックの裏側には固定金具が4個ありますので、無理な力を加えて取ってしまわないように気をつけてください。

シートバックを外してひじ掛の裏側から覗くと13mmのナットが2つ見えます。これをラチェットレンチなどで外していきます。

あっ・・・・ひとつ落としてしまいました… しかしめげず作業続行です!

ナットは外れましたが、シート地がパンパンに張られていてひじ掛のステーが抜けません。シート地はシート本体裏側のツメのような部分に刺して固定されているようですので、3箇所のツメ部分から逃がすようにシート地を引っぱって外しました。

シート地の張りに余裕ができても穴は狭いので、ステーを片側ずつじわじわ引っぱりながら無理しないように抜き出します。

さて、今回用意した新ひじ掛けは未使用新品だそうです(箱はボロですが)。しかし、ステー部分がありませんので、新ひじ掛けにステーを移植します。

ステーを外すにはひじ掛のシャフト部分にある金属を巻いたハガネのようなものを抜かなくてはいけません。

最初は使い古した六角レンチで大丈夫だろうとかなづちで打ち込みますが歯が立ちません〜。もう少し太いものをと探しましたがなかなかなく見つからなくてやっとの事でモクネジを見つけました。

ラッキーです! モクネジは太さがぴったりでどんどんシャフトに入っていきます。

ここまで打ち抜けたらあとはペンチなどでつまんで抜き取ります。すると、やっとステーとひじ掛けが離れました。

次は、新ひじ掛けにステーを付けます。

これまたさっき大活躍の優秀なモクネジ君で打ち込みます。打ち込み過ぎないように見ながら打ち込めます。かなり簡単に打ち込めますので安心です。

しかし、しかし!!! あとは組み付けだけと言う段階ですが、さっき落としたナットが…。

どうにか取ろうと磁化させたドライバーを入れてゴソゴソしても、触れてはいるものの一向に出てきません。ナット捜索は断念です…

残る方法は同じ大きさのナットを代用することですが、ワッシャはあるもののナットは手元にありません。コー○ンは今日休みだし困りました…

悩んでもどうしようもないので、今日の所はシートバックを戻しておきました。

そしてあくる日〜コー○ンでナットを購入!

昨日のくやしさの反動か、1個でいいのに10個も買ってしまいました。なにはともあれナットを仮付けするとこんな感じです。

ささっと取り付けて、さー完成!

心なしか新ひじ掛は少し緑っぽい色なのですが日焼けのせいです!(と、断言して自分に言い聞かせる(爆))

 

ここでひじ掛のまめ知識! 仕様の違うひじ掛がある事をご存知ですか? ひじ掛を持ち上げる時にボタンを押さないと動かない物と、ボタンは必要なく持ち上げられる物があります。

今回交換した助手席側の物はボタンなしで持ち上げられる物ですが、運転席側の物は上にも下にもボタンを押さないと動きません。別にどっちがいい悪いって事じゃありませんが、なんでなんでしょ!? みなさんのひじ掛はどっち?(笑)

ってな訳で今年最初のメンテも失敗でしたね〜。まーこれがキャラですからいいんですが、これ以上悪い事のない1年になるはずなので、幸先良いって事で!


いつもながら実際の作業を詳細に記録してあり、「メンテレポートの見本」ともいうべき完璧なレポートだ。おまけに「自爆ギャグ」まで織り交ぜてある(笑)。

末尾ではあるが、いつも完璧なレポートをいただく といさんに感謝する。



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